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http://www.afpbb.com/article/politics/2526717/3412496
| 【10月10日 AFP】米大統領選の共和党候補ジョン・マケイン（John McCain）上院議員の選挙集会でここ数日、聴衆がライバルの民主党候補バラク・オバマ（Barack Obama）上院議員を憎々しげに「テロリスト」「裏切り者」などと呼んで熱狂する情景が見られ、懸念を呼んでいる。 ■ミドルネームを強調、会場に満ちる反オバマ氏の空気 労働者層が多く接戦州となっているペンシルベニア（Pennsylvania）州で8日開かれた共和党の選挙集会では、マケイン氏が「本当のバラク・オバマとは」と問いかけると、支持者の1人が叫んだ。「彼はだめだ」。 この集会では、マケイン氏の登場に先立って地元の共和党指導者ビル・プラット（Bill Platt）氏が、オバマ氏のミドルネームを強調して「バラク・フセイン・オバマ」と繰り返し発言し、一般の米国人とは違うとして会場の反オバマ氏の雰囲気を盛り上げていた。 会場では、「ノーバマ、ノーバマ（Nobama、ノー・オバマの意）」のスローガンが何度も叫ばれ、中には「テロリスト」との声も交じっていた。また、「さあ、犬どもを追い出せ」との横断幕も見られた。 ■ペイリン氏の「テロリスト」発言で過激化 オバマ氏に対する敵意に満ちた攻撃は、前週6日に共和党の副大統領候補サラ・ペイリン（Sarah Palin）アラスカ（Alaska）州知事が、オバマ氏と1960年代の過激派組織「ウェザーメン（Weathermen）」の創設者ウィリアム･エイアーズ（William Ayers）氏との関係を指して「（オバマ氏は）テロリストと友達」と述べた後から一気に増えた。 今やペイリン氏がオバマ氏に言及すると、一部から常軌を逸していると懸念の声があがるほど過激な反応が聴衆から返る。ブーイングなどかわいいものだ。 マケイン陣営は9日、オバマ氏の判断力や誠実さに疑問を呈するネガティブ・キャンペーンを開始、同氏がエイアーズ氏との関係について真実を語っていないと非難する広告を展開し始めた。 同日のウィスコンシン（Wisconsin）州ミルウォーキー（Milwaukee）近郊のウォーキショー（Waukesha）で行われた選挙イベントでは、マケイン、ペイリンの両氏とも個人攻撃を控えて政策論に集中し、攻撃姿勢をいくぶん和らげたが、エイアーズ氏をめぐる問題に関しては、一部の熱狂的な支持者らの勢いも借りて一歩も引かない構えをみせている。 ■「殺せ」の発言でシークレットサービスが捜査 こうした事態に民主党のジョセフ・バイデン（Joseph Biden）上院議員は8日、ペイリン氏の「見苦しい推測」とオバマ氏に対する個人攻撃について、「まったく嘆かわしい」と批判した。 米ワシントン・ポスト（Washington Post）紙によると、米大統領警護隊（シークレット・サービス、US Secret Service）は今週、6日に行われた共和党の選挙集会でペイリン氏がオバマ氏とエイアーズ氏との関係に言及した際、「彼を殺せ」との叫び声があがったとされる問題で、オバマ氏への脅迫行為の疑いで捜査を行っている。(c)AFP/Myriam Chaplain-Riou |
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