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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20080319/20080319_002.shtml
「田波総裁」を参院否決 戦後初の空席、白川氏が代行
参院本会議で田波耕治氏を次期日銀総裁に起用する政府案を否決し、拍手する民主党議員＝１９日正午すぎ
参院は１９日昼の本会議で、次期日銀総裁に元大蔵事務次官の田波耕治・国際協力銀行総裁（６８）を起用する政府提示の新たな人事案について民主、共産、社民などの反対多数で否決し、不同意とした。福井俊彦総裁（７２）は１９日で任期切れとなるため、中央銀行総裁は異例の空席となる情勢で、日銀総裁人事をめぐる混迷は深まっている。戦後、日銀総裁が空席となるのは初めて。
参院は副総裁候補の西村清彦・日銀審議委員（５４）を与党や民主党などの賛成多数で同意。衆院の本会議では田波、西村両氏いずれも同意する。これを受け西村氏は副総裁に任命される。総裁が空席となった場合、副総裁への任命が確定している白川方明京大教授（５８）が総裁代行を務める方向だ。
武藤敏郎副総裁（６４）の昇格案に続く参院での総裁人事案の否決が、福田康夫首相の政権運営に大きな打撃を与えるのは確実。経済の減速懸念が強まる中で日銀総裁の空席が長引く事態となれば、首相の責任論にもつながりかねない。首相は人事案の再差し替えを含めて厳しい判断を迫られる。
2008年03月19日12時50分
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