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http://www.asahi.com/science/update/0620/TKY200806190310.html より全文転載。
（以下転載）
温暖化、１万年以上前にも グリーンランドの氷を解析 2008年6月20日19時51分
グリーンランドで１万年以上前、氷期から温暖な現在の間氷期へ移行している期間に２回の急激な温暖化が起きていたことが確認された。国立極地研究所（東京都板橋区）が参加する国際共同研究で、１９日付米科学誌サイエンス電子版に発表する。低緯度で何らかの気候変動が起きて、大気循環が変化したためと見られる。同研究所の東久美子准教授は「北極は環境変動の影響を受けやすい。現在の気候変動を予測するカギとなる」という。
日独仏米とデンマーク、アイスランド、スイス、スウェーデン、ベルギーの９カ国が、９６年から０３年にかけてグリーンランドの氷床を岩盤まで全長３０８５メートル掘削。氷床に含まれる酸素や水素の同位体などを解析したところ、約１万４７００年前には３年間で約１０度、約１万１７００年前には約５０年間で約１０度という温度の上昇が確認された。
氷の解析によって、グリーンランドに雪をもたらす水蒸気の発生海域が、より高緯度になったことも推測でき、当時、短期間に大気の循環が大きく変化したと考えられるという。（中山由美）
（転載終わり）
私のコメント
で、いま、ＩＰＣＣ（＝気候変動に関する政府間パネル）の、第４次評価報告第２作業部会報告書の執筆である西岡秀三（国立環境研究所参与）は、ある講演会http://plaza.rakuten.co.jp/ecopiecealpinism/diary/200711220000/ で、
「20世紀後半の北半球の平均気温の急速な温暖化は、自然要因のみでは説明できない」
との主旨の発言をしましたが、今回発表された９カ国共同の研究結果は、ＩＰＣＣの報告書の執筆者である西岡秀三の主張を、完全に否定する内容であり、近年の気温上昇を自然要因のみで説明しても、何ら問題は生じないということです。
だって、過去５０年間の気温上昇は、どんなに多く見積もってもたかだか２℃程度なのですから。
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