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http://www.nikkei-science.com/topics/bn0902_1.html#1
米国で人気のテレビドラマ『30 Rock』は深夜バラエティー番組の舞台裏を描いたコメディーだが,ある放送回にこんな話があった。番組司会者のトレーシー・ジョーダンがポルノビデオゲームを作ろうと提案するが,脚本家のフランク・ロッシターノがそのゲームは「不気味の谷」のせいで間違いなく大コケするだろうと忠告する。そしてグラフまで描いて,失敗は絶対に避けられないと説く……。
「不気味の谷」はロボット工学者の間で35年以上も議論されてきた問題で,最近はコンピューターグラフィックス関係者の間でも,せっかく作り出したCGキャラクターが人々に気味悪がられておしまいなのだろうか,と問題になっている。日本のロボット工学者である森政弘(もり・まさひろ,東京工業大学名誉教授)が1970年に提唱したこの考え方は,マンガっぽく象徴的に描かれた人間の姿には親しみを覚えるが,本物の人間に似た(だが完全に同じではない)ロボットやアニメには不安を感じるというものだ。
ロボットが人間に近づくにつれ,「不気味の谷」が本当に存在するのか再検討が始まった。森のグラフは実験データに基づいたものではなかったし,人間型ロボットに対する反応をまとめた最近の研究では,森説と矛盾する結果が出ている。
人間が自らの姿を変えられるようになるにつれ,この“美意識の科学”はさらにややこしくなりつつある。「相手の行動や身体に問題があるのではなく,行動や身体が強化されているせいで何か変だなと感じた場合,私たちはどう反応するのだろうか」と,未来研究所の顧問キャシオ(Jamais Cascio)は問いかける。人工装具や遺伝子工学が人間の外観を変えるかもしれない。現在すでに,美容整形手術の末に「不気味の谷」を思わせる結果となる場合がある。 |
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