＜野宿女性＞浜松市役所に運ばれ死亡　「あと一歩」対応なく（天夜叉日記）忍

＜野宿女性＞浜松市役所に運ばれ死亡　「あと一歩」対応なく（天夜叉日記）
http://www.asyura2.com/08/senkyo46/msg/168.html
投稿者忍日時 2008 年 1 月 16 日 16:12:35: wSkXaMWcMRZGI

新自由主義が破壊する日本社会　悲しいニュース
テーマ：日本の崩壊
人気ブログランキングへ
クリックをお願いします！！

また、悲しいニュースがありました。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＜野宿女性＞浜松市役所に運ばれ死亡　「あと一歩」対応なく

1月16日2時31分配信毎日新聞

　浜松市で昨年１１月、空腹のホームレスの女性が市役所に運ばれ、福祉担当職員らが取り囲むなか心肺停止状態となり、翌日死亡した。敷地内の路上で寝かされ、市が与えた非常食も開封できないまま息絶えた。「すべきことはやった」と市は説明する。だが、なぜあと一歩踏み込めなかったのか。女性の死は重い問いを投げかけている。【井上英介】

　市によると、１１月２２日昼ごろ、以前から浜松駅周辺で野宿していた７０歳の女性が駅地下街で弱っているのを警察官が見つけ、１１９番通報。救急隊は女性から「４日間食事していない。ご飯が食べたい」と聞き、病気の症状や外傷も見られないことから、中区社会福祉課のある市役所へ運んだ。

　女性は救急車から自力で降り、花壇に腰を下ろしたが、間もなくアスファルト上に身を横たえた。連絡を受けていた同課は、常備する非常用の乾燥米を渡した。食べるには袋を開け、熱湯を入れて２０～３０分、水では６０～７０分待つ必要がある。

　守衛が常時見守り、同課の職員や別の課の保健師らが様子を見に訪れた。市の高齢者施設への短期収容も検討されたが、担当課に難色を示され、対応方針を決めかねた。

　運ばれて１時間後、野宿者の支援団体のメンバーが偶然通りかかった。近寄って女性の体に触れ、呼び掛けたが、目を見開いたままほとんど無反応だったという。職員に１１９番通報を依頼したが、手遅れだった。メンバーは職員に頼まれ、救急搬送に付き添った。

　「職員が路上の女性を囲み、見下ろす異様な光景でした」とメンバーは振り返る。「保健師もいたのに私が来るまで誰も体に触れて容体を調べなかった。建物内に入れたり、せめて路上に毛布を敷く配慮もないのでしょうか」。女性に近寄った時、非常食は未開封のまま胸の上に置かれていたという。

　最初に病院ではなく市役所へ運んだことについて、市消防本部中消防署の青木紀一朗副署長は「業務規定に従って血圧や体温などを調べ、急患ではないと判断した。隊員によると女性は病院へ行きたくないそぶりを示した。搬送は純粋な行政サービスで、強制的に病院へ運ぶことはできない」と話す。

　市の一連の対応について、社会福祉部の野中敬専門官は「与えられた権限の範囲内ですべきことはやった。職員たちの目に衰弱している様子はなかった。容体急変は医師ではないので予想できない」と話す。

　死因は急性心不全だった。女性の死亡後、市民団体などから抗議された市は、内部調査を実施。中区社会福祉課の対応について「空腹を訴える女性に非常食を渡し、収容可能な福祉施設を検討した。２回目の救急車も要請した。職務逸脱や法的な義務を果たさなかった不作為は認められない」と結論付けた。

最終更新:1月16日2時31分

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＞救急隊は女性から「４日間食事していない。ご飯が食べたい」と聞き、病気の症状や外傷も見られないことから、中区社会福祉課のある市役所へ運んだ。

この発言を救急隊が実際に聞いていたのならば、女性は衰弱状態にあったことは間違いなく、救急隊は女性を市役所ではなく、病院に搬送すべきであったでしょう。救急隊はこの事例を今後の教訓にすべきだと思います。

しかし、この女性が市役所に搬送された背景には、国による医療費抑制政策のため、搬送できる救急病院が激減しているということがあると思われます。救急隊も搬送できる病院を探すことは時間のかかる作業になっています。あまり、軽傷と判断された者に時間をとられると、他のもっとひどい事例に対応できなくなるため、救急隊によるトリアージがどうしても必要になります。しかしながら基本的に、このトリアージが間違いだったといって救急隊を過剰に責めるべきではないと思います。なぜなら、トリアージをするものがいなくなるからです。

市役所の人々の対応ですが、せめて女性を建物のなかにいれることはできなかったのでしょうか？

＞「与えられた権限の範囲内ですべきことはやった。職員たちの目に衰弱している様子はなかった。容体急変は医師ではないので予想できない」

少なくとも警察官の目には救急車を呼んで病院に運ぶべきだと判断される状態であったのですから、この発言にも疑問が残ります。

最も我々が問題にしなければいけないのは、冬に７０歳の女性が４日間も空腹で過ごさなければならなくなり、その上で衰弱死したことだと思います。

＞守衛が常時見守り、同課の職員や別の課の保健師らが様子を見に訪れた。市の高齢者施設への短期収容も検討されたが、担当課に難色を示され、対応方針を決めかねた。

憲法第２５条は日本全国で無視されているのでしょうか？

弱者を切り捨てる日本社会　政府は憲法第２５条を無視するな！
http://ameblo.jp/showatti/day-20071225.html

日本の社会と医療を破壊している新自由主義とは？
http://ameblo.jp/showatti/entry-10064352143.html

国による新自由主義の推進をただちに中止しないかぎり、こういった悲劇は益々日本全国で増えていくことでしょう。

天夜叉日記
http://ameblo.jp/showatti/entry-10066069817.html

KAL007便の生存者：その証拠と彼らの行方
http://www.asyura2.com/07/war99/msg/460.html