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http://www.chunichi.co.jp/article/feature/nenkin/list/200803/CK2008030402092527.html
2008年3月4日
公的年金記録の加入記録漏れがないか確認を求める「ねんきん特別便」に「訂正なし」と回答した年金受給者を対象に、社会保険庁が電話や戸別訪問による追加照会をした結果、８割近くが実際には記録漏れがあり、記録を訂正すれば年金額が増える受給者だったことが３日、分かった。年金特別便が、年金記録不備問題の解決につながっていない現状が浮き彫りとなった。
同庁は昨年１２月以降、約５０００万件に上る「宙に浮いた」年金記録の持ち主である可能性が高い年金受給者と現役加入者に特別便を順次送付。特別便の説明が分かりにくいとの指摘を受け、２月６日発送分から解説文を同封している。
社保庁は、特別便に記載された記録内容に「訂正なし」とする回答が多数に上ったことから、１月下旬から追加照会を開始。２月１５日までに照会した１万７１０３人のうち、７８・５％にあたる１万３４２６人が実際には記録漏れがあった。
追加照会に対し、「訂正なし」と答えた理由は、「間違いないと思っていた」（４４％）「記憶がない」（１１％）「思い出せなかった」（７％）などだった。
一方、２月１９日までに特別便を発送した約１６８万人のうち、「訂正あり」は約１７万人、「訂正なし」は約５３万人で、半数以上の約９７万人は未回答だった。約７０００人は住所が不明で届かなかった。
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