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農業政策に思うこと。
農業政策についての自民党の考えを知りたいと思って、自民党ホームページを見たら、こういう↓文章を見つけた。
■ 平成２０年産米の生産調整達成に向けて議論 農業基本政策小委員会
農業基本政策小委員会は２７日、平成２０年産米の生産調整達成に向けて議論した。平成２０年の生産調整拡大の手法として採り入れた飼料用米への転作について、議員から「稲作経営のカギを握るのはエサ米への転作だ」、「飼料米の研究をすすめるべきだ」などの意見があった。また、昨年１０月に決定した米の緊急対策のうち、JA全農などによる平成１８年度産米の処理が１万４６３２トンに止まっていることについて、「平成１８年産米の在庫の把握がうまくできていなかったのでないか」、「今回の結果についての実態調査を行うべきだ」などの意見が出された。同委員会は今後も議論を重ねていく方針。
自民党では、国民の主食の生産から家畜が食べるエサ米への転作へと、平成２０年産米の生産調整拡大に力を入れているそうな。苦笑
この自民党の政策そのままに、政府は、マスコミを使って、「国民のお米離れ」をことさら宣伝して、お米の過剰生産をアピールしている。その政策の一環として、東北農政局は、「米の過剰生産はもったいない」などというポスターをつくり農協内に貼らせた。当ブログでは、「もったいないポスター」について、こちらとこちらとこちらに書いているので、よろしかったら読んでやってください。ま、政府は、米作農家に飼料米やバイオ燃料用作物、小麦への転作を強引に勧めようとしているんだけども、そもそも、「米の過剰生産」の実態は、ミニマムアクセス米を輸入させられてのお米の過剰感であり、国産米は、決して過剰生産ではない。国民の皆様、くれぐれも騙されないようにしてください。
現在、お米の自給率はほぼ１００％。政府は、米作農家を転作させ、１００％ある米自給率を下げようと懸命なように見えるよね。なぜ、米の自給率を下げたいのか？と考えると、ミニマムアクセス米を倉庫に眠らせているのはもったいない流通させたいと考えているのか？もっとミニマムアクセス米を買えと米国から圧力がかかっていて、政府は飲む構えであるとか？だいたいそんなところじゃないかと思う。
米国は、ミニマムアクセス米を日本に買わせて、日本人の主食である米自給率を下げようともくろんでいると思うが、その米国の要求を実現するために、政府は、農家に減反を必死に進め、ミニマムアクセス米普及に努め、米国の商人さながらの行動をしているのではないかと考えるけど、それはほぼ当たっていると思う。日本政府は米国政府の下請けとして働いている。
政府は、米が過剰だとして減反政策を進めているわけだけど、ま、そもそもなぜ米の過剰生産がいけないのか？という疑問がある。現に、わが国の工業製品は過剰生産をどんどんして輸出をしている。工業界に過剰生産であるとして規制が掛けられているか？全然そんなことはなく、逆に、政府は、円高になれば税金を使って為替介入を行ない輸出の障害にならないよう保護している有様だ。では、なぜ、お米についての過剰生産には規制をするのか、そこには理由がない。そこが、根本的におかしい。お米についても過剰なら輸出に回せばいいと考えればいいだけ。現にオーストラリアは小麦を過剰生産して輸出しているのだから。
また、昨今では、オーストラリアなど小麦の産地で旱魃が続き、小麦の生産が落ち、その価格は原油高や投機も加わり暴騰している。だから、お米から小麦へと転作せよ、という指導を東北農水省は行おうとしているが、それも、まったく当たらない。小麦の自給率を上げるために米の自給率を下げるなぞ、バカもいい加減にしろといいたい。だいたい。小麦が手に入らないのなら、小麦の代わりにお米を食べればいいだけの話であるし、米作農家にそれこそ畑違いの小麦への転作を進めるのは、お米も小麦も失うアブハチ取らずになる可能性が高く、あまりに乱暴な話だといえる。東北の農家の方は、賢明にも、こうした農水省の方策には乗らない方向であるので、多少ホッとしている。従うものには補助金、従わないものにはペナルティと、アメと鞭も用意しているが、アメに飛びつくことは厳禁です。こちらをご覧いただければお分かりになると思います。内容は医療崩壊と地域崩壊ですが、政府のやり方は同じですから、参考になります。
さて、ケッタイなことに、「減反」を勧める政府は、お米を中国向けに輸出全面解禁した。
輸出、全面解禁へ＝中国向け−若林農水相
3月28日13時2分配信 時事通信
若林正俊農水相は28日の閣議後会見で、日本産米の中国向け輸出に関する検疫条件が近く最終決定されるとの見通しを明らかにした。現在は日本産米を数量限定で暫定的に輸出しているが、条件が決まれば、恒常的輸出が可能な「全面解禁」となる。
＜略＞
つまり、政府は、減反政策は強力に進める、米の輸出はする、わけで、ミニマム米は輸入するというのもあるわけで、これをどう読み解くか？日本人は、ミニマム米を食べ、国産米は輸出に回すってこと？国民には国産米を食べさせないってことか。中国の毒入り餃子で、外国の食物に頼ることが、いかに危険であるかがわかったが、それにもかかわらず、日本政府の政策は、ミニマム米輸入は続ける、輸出を増やす、米の減反政策をするとは、なんという危機感のなさだろうか。ホントに、国民の安全や安心など守ろうという姿勢が、微塵も感じられないと思う。
まぁ、こういう自国民の安心安全のための政策を一切しない政権は、早くいなくなってもらうことでしか、私たちの安全安心はアリエナイということですね。
ということで、私たちの安心安全のために、
早く解散しなさい！
ふじふじのフィルター
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