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白川勝彦:中国の“戦略的弱点”(その2) = 永田町徒然草
http://www.asyura2.com/08/senkyo50/msg/112.html
投稿者 ダイナモ 日時 2008 年 5 月 09 日 07:30:06: mY9T/8MdR98ug
 

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永田町徒然草 No.801

中国の胡錦濤国家主席が訪日している。歴代の中国の国家主席で訪日したのは、確か2人目だと思う。国家主席として最初に訪日したのは、江沢民国家主席だった。私たちがいちばん知っていた国家主席は、何といっても毛沢東であった。国家主席ではなかったが毛沢東と同じくらい知っており馴染みのあった中国の政治家は周恩来だったのではないだろうか。周恩来は長く国務院総理(首相)を務めたが国家主席にはならなかった。

この二人の中国の政治家は訪日したことがなかった。日本と中国の関係はまだそれを許さなかった。もっとも周恩来は若い時に日本に留学したことがあるが、それは政治家になる以前の話である。私たちが知っている政治家で最初に訪日した中国の要人はケ小平であった。中国の最高実力者といわれたが、当時の役職は何であったかと問われても私は答えることができない。しかし、ケ小平の訪日は極めて強烈な印象を国民に与えたことを記憶している。

次に印象に残っているのが、江沢民国家主席の訪日だった。江沢民は極めて強い口調で歴史認識の問題を強調したと記憶している。自民党の中には強いアレルギーを感じた人がいた。現在においても反中国の政治家が結構いる。その源流はこの時に生まれたのではないか。国家主席として次に訪日したのが胡錦濤国家主席である。胡錦濤氏は国家副主席の時にも訪日した。その時すでに次の国家主席といわれていた。そのとおり順当にその地位についた。中国共産党のエリート中のエリートなのであろう。

中国問題に詳しくない私がわざわざこのようなことを述べたのは、首脳外交について考えたかったからである。今回の胡錦濤主席の訪日は派手なパフォーマンスに彩られている。パンダも貸与してくれた。しかし、上記の二つの訪日に比べ、私には極めて印象が薄いのである。正直にいうと薄気味の悪ささえ感じるのである。私がもっとも強烈な印象を受けたのは、ケ小平の訪日であった。ケ小平は江沢民のような派手な演説はしなかったが、歴史認識を含めて日本国民に日中関係のあるべき姿を強烈に印象付けた

ケ小平の肩書きは、単なる「中国の最高実力者」であったと思う。しかし国民はケ小平が文革中に下放されていたことを知っていた。激動の中国革命を生き抜いた政治家であることをおおよそ知っていた。中国革命を体現する政治家だったのである。江沢民国家主席も胡錦濤国家主席も中国の権力闘争を勝ち抜いた政治家であることは間違いないのであろう。だが、わが国の国民にとって“中国は革命の国家”なのである。江沢民国家主席の歴史認識の演説に、わが国の国民は中国革命の一端を感じさせられた。胡錦濤国家主席はポスト中国革命の世代なのだろうか。中国革命の雰囲気を感じることはできない

だが胡錦濤国家主席は1942年12月21日生まれである。私よりも3歳も上なのである。1945年生まれの私でも日中戦争や太平洋戦争やGHQ占領を抜きに政治を語ることはできない。この間の中国の歴史は、わが国の比ではないと思う。まさに革命の連続であった。その革命に影響を受けない筈がない世代であることは間違いないと思う。目を見張る中国の経済発展も、私たちにとっては“中国革命”なのである。共産党に指導された経済発展は、私たちにとって“革命”以外の何ものでもない。私たちはその中国革命の実態を知りたいのである。実態の分からないものは信用することができないからである。

いちおう自由主義社会のわが国は、中国がどのような方向に向かっているのか知りたいのである。中国が自由主義社会を目指しているのか、それとも社会主義社会を目指しているのか、やはりハッキリと知りたいのである。これは内政干渉ではない。相手の国が理想として目指している方向が分からなければ、付き合い方が決められない。行く先々で問題となった聖火リレーをなぜシャカリキに行わなければならなかったのか、と多くの国民が疑問に思ったのではないか。

同じようなことが池田大作創価学会名誉会長との会見にもいえるのではないだろうか。わが国の多くの国民は、基本的に親中である。わが国の多くの国民は創価学会に好印象をもっていない。反創価学会感情をもっている人もかなりいる。それなのにこのような会見をこれ見よがしにやられると、率直にいって中国に対しても良い感情をもてなくなる。なぜこのようなマイナスの行動をわざわざするのだろうか。ケ小平が訪日したとき確か田中角栄元首相を目白の私邸に訪ねた。その時、ケ小平は「中国人は井戸を掘った古い友人の恩義を忘れない」といった。反田中陣営(私もその一人であった)の人もこれには参ってしまった。

創価学会は中国との国交回復に熱心だったのかもしれないが、創価学会がその先頭に立っていたという記憶は多くの国民に特にないのである。国交回復は当時まさに党派を超えた国民の声だったのである。先の温家宝首相の訪日のとき華々しく会見した。今回もまた同じように会見した。首脳外交は、その国の政治的メッセージを内外に発信する政治そのものなのである。戦略的互恵関係というが、中国は戦略的外交を行うセンスに欠けるようである。私はこうしたところに中国の“戦略的弱点”をみるのである。(永田町徒然草No.785「中国の“戦略的弱点”!?」参照)

中国が今後どのような方向を目指しているのか、私は詳しく知らない。しかし、自由な中国を目指しているとしたのならば、この“戦略的弱点”はかなり致命的弱点となろう。テクノクラートは育っているのかもしれないが、戦略的外交すなわち政治的外交を行う能力をもった人材が育っていない証左なのではないだろうか。もっともわが国の官僚のセンスの無さも同じであるが・・・。私は大学に入った時から理屈ぬきに国交回復すべきと考えてきた。街頭で署名活動をしたことも何度もあった。真の日中友好のために、中国の“戦略的弱点”を惜しむ者である。

それでは、また。


 

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