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【築地移転】WHOの基準(水道水の)と豊洲で「上乗せ」で調べた物質リストの大きなギャップ
http://www.asyura2.com/08/senkyo52/msg/611.html
投稿者 ヤマボウシ 日時 2008 年 8 月 18 日 16:32:17: WlgZY.vL1Urv.
 

Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20080817.html

WHOの基準(水道水の)と豊洲で「上乗せ」で調べた物質リストの大きなギャップ

豊洲汚染に対して、専門家会異の報告にあった、シアン濃度検出限界の「10倍以上さば読み」偽装(不作為だとしても結果として)のエントリーで参照した、日本環境ソリューションズのページ(http://www.jiban-kankyo.com/news/200806/2.html")を改めて読んで、油汚染として、ベンゾ(a)ピレンと書かれていたので、「そういえば東京都が対象としていない」(つまり、彼らの言い分では、地下水は飲まないのだからとりあえず考えないでよいと勝手に見なしているところの)有害物質(一般的に見た)をリストアップしておかなくては、と思いました。

地下水は飲まないし(土はもちろん食べない)けれど、揮発や飛散や他のの原因で混入しないよう、よっぽど厳格な手段でふだんの稼動時も、非常時も、また長期運用でも絶対に排除しない限り、食の安全は確保できたと言い切れないため、知っておく必要があります。

さて、専門家会議の第5回資料で、追加調査を謳っていますが(PDF)、

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/05/1105youyaku.pdf"

〜第5回会議で報告〜

「油汚染状況調査」(12箇所)
ガスの製造過程で発生したタールなどの油汚染状況を把握
⇒ 地下水中のベンゾ(a)ピレン(※1)は、最大でもWHOの基準(※2)以下
(※1)有害性が指摘されている油の成分の一つ
(※2)世界保健機関による「飲料水水質ガイドライン」で規定する値

などとあります。

また専門家会議や仲卸説明会で誇らしげに語ったという「通常に上乗せする厳しい環境基準」といった言葉がある以上、通常といえばWHO基準なのだろうなと思って比較すべきだなと思ったら、ちょうど日本語でまとめられたものがありました。

http://www.eic.or.jp/qa/index.php?act=view&serial=24414&pageID=1"

http://www.eic.or.jp/qa/index.php?act=view&serial=24414&pageID=2"

ここから引用します。

A-9

豊洲新市場予定地における 土壌汚染対策等に関する専門家会議
 http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi/index.html"

第3 回の資料の内

「第2 回専門家会議以降委員との調整を経て決定された調査内容」という資料には
 http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi/image3/0825-3.pdf"

 「人の健康保護の観点から、土壌及び地下水を対象として、有害性が指摘される多環芳香族炭化水素(PAH)のうち、中央環境審議会が有害大気汚染物質の優先取組物質とし、世界保健機関(WHO)による飲料水水質ガイドラインにおいて基準値が規定されているベンゾ(a)ピレンの濃度について調査を行う。」
との記載があります。

「用 語 解 説」の資料には
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi/image3/0825yougo.pdf" target="_blank"

<芳香族炭化水素>
 ベンゼン環を含む炭化水素。ベンゼン環とは、6 個の炭素原子からなる正六角形の構造。このうち、多環芳香族炭化水素(PAH)は、ベンゼン環を2 個以上持つ化合物の総称。多環芳香族炭化水素(PAH)には、ベンゾ(a)ピレンも含まれる。

<ベンゾ(a)ピレン>
 多環芳香族炭化水素(PAH)の一物質。環境基準は設定されていないが、中央環境審議会が有害大気汚染物質の優先取組物質とし、世界保健機関(WHO)による飲料水水質ガイドラインにおいて基準値が規定されている。
<有害大気汚染物質の優先取組物質>
 有害大気汚染物質(継続的に摂取される場合には人の健康を損なうおそれがある物質で大気汚染の原因となるもの)に該当する可能性がある物質234 物質の中から、有害性の程度、大気環境の状況等を考慮し、健康リスクがある程度高いと考えられる22 物質。ベンゾ(a)ピレンも含まれる。

<世界保健機関(WHO)による飲料水水質ガイドライン>
 各国が飲料水の安全基準を策定する際の参考となるよう飲料水の水質目標について、世界保健機関(WHO)が勧告したもの。ベンゾ(a)ピレンの飲料水の目標水質は0.7μg/L。

これに対して、WHOの飲料水水質ガイドラインが挙げられています。

A-11

豊洲専門家会議で

>世界保健機関(WHO)による飲料水水質ガイドラインにおいて基準値が規定されているベンゾ(a)ピレンの濃度について調査を行う。

WHO飲料水水質ガイドライン第3版 専門家最終会合 報告によると
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/s0421-4d.html"

ガイドラインに挙げられている物質は、下記のようなものがあります。

【天然物質】
ほう素、塩素、クロム、硬度、硫化水素、モリブデン、pH、セレン、ナトリウム、TDS ひ素、バリウム、ふっ素、硫酸、マンガン 、ウラン

【工業や生活に用いられる人為汚染物質】
シアン、水銀、ジクロロメタン、1,1-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエテン、1,2-ジクロロエテン、トリクロロエテン、テトラクロエテン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、1,2-ジクロロベンゼン、1,3-ジクロロベンゼン、1,4-ジクロロベンゼン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、石油、ニトロベンゼン、EDTA、ニトリロ酢酸、ペンタクロロフェノール、 カドミウム、トルエン、ヘキサクロロブタジエン、1,4-ジオキサン、1,2-ジクロロエタン1,1,1-トリクロロエタン、モノクロロベンゼン、リクロロベンゼン、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、トリクロロエテン、1,4-ジオキサン、石油、MTBE、シアン


農薬や浄水薬品または消毒副生成物などは、書ききれませんので、次回へツヅク

A-12

豊洲専門家会議で

>世界保健機関(WHO)による飲料水水質ガイドラインにおいて基準値が規定されているベンゾ(a)ピレンの濃度について調査を行う。

WHO飲料水水質ガイドライン第3版 専門家最終会合 報告によると
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/s0421-4d.html"

ガイドラインに挙げられている農薬などの物質は、下記のようなものがあります。

【農薬】
アンモニア、硝酸/亜硝酸、アラクロル、アメトリン、アトラジン、クロロトルロン、シアナジン、2,4-DB、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、1,2-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロプロぺン、ジクロロプロップ (2,4-DP)、フェノプロップ、イソプロチオラン、MCPA、メコプロップ、メトラクロル、モリネート、ペンジメタリン、シマジン、2,4,5-T、テルブチラジン、トリフルラリン クロラミン、 モノクロラミン(ジ、トリに言及)、塩素酸、亜塩素酸、DBP、MX、ブロモ酢酸、ブロモクロロアセトニトリル、アクリルアミド、エピクロロヒドリン、無機スズ、ジアルキルスズ、塩素酸、臭素酸、塩素化酢酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、抱水クロラール、ハロアセトニトリル、ジクロロアセトニトリル、ジブロモアセトニトリル、トリクロロアセトニトリル、アンチモン、塩化ビニル、トリハロメタン、ブロモホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、クロロホルム、抱水クロラール、ジクロロ酢酸、塩化シアン、ホルムアルデヒド、ニッケル、イソシアヌール酸、よう素

【衛生上用いられる農薬】
クロルピリフォス、DDT 及び分解物、ピリプロキシフェン、メソプレン、テメフォス

【藻類毒素】
 ミクロシスチン-LR


口に入るものは難しいですね、土壌汚染対策法の指定有害物質にベンゾ(a)ピレンを加えただけでは、飲料水水質ガイドラインに程遠いですね、

上記のリストには、物質以外のpHなど物性名もともに書かれていますが、ともかくWHOの基準を抜粋したものであることに間違いはありません。

ちなみに、ベンゾ(a)ピレンですが、上記の第3版では、

【浄水薬品または消毒副生成物】

塩素、よう素、銀、2-クロロフェノール、2,4-ジクロロフェノール、2,4,6-トリクロロフェノール、ホルムアルデヒド、クロロアセトン、塩化シアン、クロロピクリン、アルミニウム、鉄、アスベスト、鉛、ニッケル、PAH、ベンゾ(a)ピレン、フルオランテン、亜鉛

などとして記載されています。

地下水が汚染されていても、水道水ではないからそのガイドラインを参照してもいけないと都は主張するかのような言葉がたびたびありますが(「行き過ぎた」健康被害防止?)、それにしても、海水面と極めて近く、また浚渫土を埋めた地盤の上にあり、地下水汚染がある以上、「だってあまり考えたくないから」というような鈍感さにこちらがあわせて付き合う必要はないと思います。

詳細調査として専門家会議で挙げられた物質は、「東京ガス(株)豊洲工場の操業に伴い、汚染の可能性があるベンゼン・シアン化合物・ヒ素・鉛・水銀・六価クロム・カドミウムの7物質」とされています。

 OhmyNews
 築地市場移転問題、結論は来年5月以降に 都の専門家会議、計4100カ所の詳細調査を指示
 軸丸 靖子(2007-11-06 05:00)]
 http://www.ohmynews.co.jp/news/20071105/16992"
(ベンゾ(a)ピレン濃度や追加調査についての詳細あり)

いたずらに恐怖心を煽るつもりはありませんし、上のWHO基準物質のうちには都内の通常環境にも微量ながら存在しているものも多いでしょうけれど、そこらへんにあるのだから比較検証しないでよい、というはずは決してないと考えます。

 

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