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松尾邦弘という元検事総長の何気ない言葉にその正体を見る(天木直人のブログ)
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投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 8 月 19 日 10:37:02: twUjz/PjYItws
 

http://www.amakiblog.com/archives/2008/08/18/#001085

2008年08月18日
松尾邦弘という元検事総長の何気ない言葉にその正体を見る

 

  はじめに断っておくが、私は松尾邦弘という元検事総長には何の面識もない。

  ましてや個人的な恨みやこだわりはない。

  法務官僚のトップに上りつめたエリート官僚に対し、外務省を追われた失格官僚が何を言っても笑われるのがオチだろう。

  しかし、私も松尾氏も、この国の官僚という一点で共通するものを持っていた。

  保身と出世のために、最後は国民よりも権力者に従うという現実主義、打算的処世術である。

  ついでに言えば、私と松尾氏が官僚人生を始めたのもほぼ同時期だ。

  官僚人生の終わりは天と地の開きはあるが、私にとっては元検事総長もただの官僚である。

  その松尾氏の正体を見せる不用意な発言を私は見つけた。

  読売新聞の連載に「時代の証言者」というのがある。

  その18日の記事から、松尾元検事総長の証言がはじまった。

  その一回目の記事に次のような松尾氏の証言があった。

  ・・・私はこの時期、法務事務次官や最高検次長検事などを務め、組織の中枢にいました。最大の課題として常に眼前にあったのが司法制度改革でした・・・

 と述べた後で、松尾氏はこう証言している。

 「・・・債権回収に奔走していた友人の銀行幹部から痛烈な批判を浴びました。『担保不動産を処分したいが、そのための裁判は何年もかかる。司法はいざ必要な時に役に立たない』と。
  こうした不満が経済界を中心に沸き起こり、司法制度改革の論議につながっていきました・・・」

 正体見たり。

 国民からのニーズで裁判員制度が出来たのでは決してない。この国のエリート同士の都合で出来たのだ。

 経済界の仲間の不満を受けて、司法改革を行なったと認めているのである。

 さらに彼の証言は続く。

 99年7月小渕内閣の時にできた司法制度改革審議会は、2001年6月、小泉首相に最終意見書を提出した。

 その意見書の中に盛り込まれていた裁判員制度について、松尾元検事総長はこう証言している。

 「・・・はじめはよくわかりませんでしたが、審議会の議事録を必死で読み、夜遅くまで他の幹部と議論を重ねるうちに、次第に司法の位置づけが見えてきました・・・」

 驚くべき証言である。検察のトップでさえもわからない裁判員制度なのである。

 検察のトップが必死で勉強してできた制度が、何もわからない国民に押しつけられる。

 それが来年5月から始まるのである。

 裁判員制度は、他の多くの制度と同じように、国家権力の弛緩と横暴から生まれたものでしかないのだ。

 それを国民は黙って受け入れさせられるのである。

 

 

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