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「アフガンの星になって」 (JANJAN)
http://www.asyura2.com/08/senkyo53/msg/730.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 9 月 20 日 13:34:29: twUjz/PjYItws
 

http://www.news.janjan.jp/world/0809/0809096751/1.php

 友人からのメール 「アフガンの星になって」  

                             伊吹春夫2008/09/16

筆者はこれまで「拍手で送り出すお葬式」というものを経験したことがありません。この拍手は伊藤和也さんの功績をたたえるのにとどまらず 彼の夢をぜひ実現してほしいという参列者の願いも込められていたのでしょう。あらためて御冥福をお祈り致します。

 アフガンの星になって 伊藤和也さんのお別れの会に参加して

Date: 2008年9月6日3:05:46:JST……。この時刻に友人からのメールが来ていました。日ごろ市民活動に熱心に取組んでいる真面目な紳士です。彼が伊藤和也さんの「お別れの会」に参加することは事前に知らされていました。筆者は、たまたまこの事件発生の10日ほど前に、中村哲氏の講演を聴いたので、このメールを読んで益々この友人との絆を強く感じました。
 
 本人の了解を得ましたので公開させていただきます。

           ◇ ◇ 以下、原文のまま ◇ ◇

 9月1日は掛川に出向き、アフガンで亡くなった伊藤さんのお別れ会に参加しました。
 50人ぐらいのメデイア関係者は葬儀場の敷地内には立ち入り禁止の模様で、道路の方から望遠カメラで撮影をしていました。県、市の関係者、外務副大臣の山本一太氏など参加していましたが、一切お偉いさまの名前の紹介はなく、入り口での香典の記帳も、そして焼香時の名前紹介もなく、とても好感の持てる告別式(=お別れ会)でした。おそらく和也さんの思いに応えたのでしょう。

 会場では最初から終わりまで、彼の好きだった坂本九の「見上げてごらん夜の星を」が流されました。彼が現地の人から貰ったという桑の木で作った「ルバーブ」という弦楽器がそっと置かれ、写真好きのかれのとった写真(子供たちや農作物、緑の大地など)が涙を誘います。左足の2発の銃弾が致命傷とのこと。苦しかったでしょう。彼は絶命するまでの間、何を思い何を考えたのでしょう。

 私も、その無念さを自分のものにしたいと思いました。

 祭壇は、緑で覆われたアフガンの大地に、アフガン衣装で立つ伊藤さんの大きな遺影が置かれ、その周りを多くの花輪(外務大臣や、静岡県知事、掛川市長など)が飾りました。会場に入りきれない人には3つの控室で、式進行の映像が大画面に流されました。

 葬儀社の司会者から弔電披露の前に「天皇、福田総理、高村外相から弔慰がありました」と紹介されました。どういう形式で、中身は何なのかの説明はありませんでした。思えばたしか数年前、天皇陛下から中村さんへ面談の申し込みがあり、対面したことがあった。という話を思い出しました。弔電の紹介も肩書き付きの「偉い人」のものはなく、伊藤さんの身近な高校・大学の同窓生やNPOのものが読まれました。こころ暖かいもの感じ、また泣けました。

 弔辞はペシャワール会会長の後藤さん、中村哲さん、伊藤さんとアフガンで寝起きを共にし「兄貴」と彼を慕った現地担当の進藤さん、伊藤さんも加入していた島田のカレーズの会副代表、そして弟さんと妹さんでした。

 中村哲さんは、「彼だけは大丈夫」と思うぐらい彼がいかに現地で慕われていたかを語り、彼のやり残した仕事を引き続き継続することが、彼の死に報いることであると明らかにされました。そして、「たとえ国家権力であろうと、武装勢力であろうと暴力は許さない。憎しみを生むだけだ」と怒りをもって訴えました。進藤さんは、現地では1000人以上の村人が「イトウ!イトウ!」と必死になって伊藤さんを探したこと、伊藤さんはアフガンが本当に好きだったことなどを何度も声を詰まらせながら報告しました。
 カレーズの会の人は、彼の功績を称え【みんなの拍手で誇りを持って彼を送ろう。】と呼びかけました。会場から大きな拍手とすすり泣きの声が響きました。

 弟さんの、「今まで兄ちゃんから、家のことを頼むといわれても、僕は返事をしなかったけど、今日は”安心して、家のことは僕にまかせてくれ”と、はっきり言うよ」との発言に、涙がどーっと溢れました。いずれも、とても感動的な弔辞で、最初から最後まで泣けました。会場はすすり泣きで一杯でした。

 遺族代表の挨拶は、司会者がお父さんの言葉を代読しました。お母さんは2度悲痛の声を上げましたが、お父さんはつらさを押さえ、最後まで涙を見せませんでした。「私は和也を誇りに思う。彼はアフガンの星になって、アフガンに生き続ける、NPOは安全に最大限考慮して事業の継続を望みます」そして、お礼の言葉に添えて「拍手で送ってください」との言葉がありました。この挨拶はみんなの胸を打ちました。出棺時には彼の功績をたたえ700名余の大きな「拍手」でおくりました。私も思いっきり拍手をしました。長い長い拍手がずーっと続きました。

 私は拍手をしながら中村哲さんをずーっと見ていましたが、彼だけは拍手をしていませんでした。口を一文字に結んだ顔は、悲しみを超えて、伊藤さんを守りきれなかった悔しさと無念さがにじみ出ているように見えました。

    * * *

 伊藤さんの死が確認された時、町村官房長官は「これでテロとの闘いの重要性がわかったと思う」と言い放ちました。この傲慢な発言をメデイアが問題にするかと思ったのは私の大きな誤算でした。中日新聞の翌日の報道には何も載りませんでした。

 私たちは今こそはっきり言うべきでしょう。

■政府は「テロとの闘い」という前に、アフガンの現実をもっと直視すべきです。総裁選にうつつを抜かしているときではありません。自公政権のアフガンへの戦争加担こそが彼の死の直接の原因ではないですか。誠に悔しい限りで怒りがこみ上げます。

■マスコミは最近の「対日感情の悪化」を言うだけで、その原因を究明しようとはしません。憲法を無視し、人殺し艦船への給油活動を継続し、自衛隊派兵をもくろむことへの批判をなぜしないのでしょう。これらの動きが「対日感情」悪化を招いている最大の要因じゃないですか。

■ペシャワール会はなぜ、一人の死者も出さず23年もの間、現地の信頼を勝ち得たのか。それは丸腰で、現地の人に密着し、アフガンの内側から生活を支えてきたからです。その一人が伊藤和也さんでした。日本政府からは一銭の金も受け取っていないことも信頼を高めました。

■カルザイ政権には統治能力がなく、「タリバン」は完全に復活したと伝えられています。しかし、アメリカ主導で「タリバン=テロ集団」という情報操作の下で「テロとの闘い」が仕組まれ、家や自然を破壊し、子供、老人を問わず毎日のように多くの人々が殺されています。一般市民の憎しみは増幅され、「タリバン」の基盤が強くなるのは当然ではないですか。中村哲さんも言うように、「市民みんながタリバン」=「テロリスト」=「敵」、という情報操作に騙されてはなりません。

■世界中を貧乏が襲い、様々なところで紛争が起こっています。テロとの闘いは軍事力では解決しないことはもはや明らかなのに、日本だけはデーターをごまかし、まだアメリカとの関係を強めようとしています。しかし「武力」で良くなったところがあるでしょうか。「テロ」の元凶は貧困です。ペシャワール会のやっているような「民生支援」こそ真剣に考える時です。

■人を殺しながら助けるという支援などありうる訳がありません。まず飢餓の人を救うこと。「水と緑による復興」、これこそが真の国際・復興貢献であるという中村さんの主張に、あらためて自信と確信を強めます。

■伊藤さんの死は澤地さん言うところの、あってはならない「異形の死」そのものです。こんなことはもうこりごりです。決して許されてなりません。

■若者のことがとやかく言われる世の中、私は伊藤さんの様な若者がいたことを忘れず、少しでもその生き方に近づけたらと思います。この瞬間に立ち会えてとても良かったと思っています。

 長くなってすみません。最後まで目を通していただきありがとうございました。話を聞いてくれる人がいて感謝しています。

     * * *

追記:帰りはタクシーで掛川駅まで行きました。そのタクシーに同乗した80歳ぐらいのお年よりは、何と4時に起きて、福島県の郡山市から来たとのこと。ペシャワール会の会員かとお聞きしましたら、そうではなく一般の人で、「伊藤さんの生き方に感動して、いても立ってもいられなくなり参加した」とのことでした。この方の凄さに感動すると同時に、改めて伊藤さんのやってきたことの大きさを確認させられました。とっても良いお別れ会でした。

           ◇ ◇  以上転載終了 ◇ ◇

 筆者は、これまで「拍手で送り出すお葬式」というものを経験したことがありません。この拍手は故人の功績をたたえるのにとどまらず 彼の夢をぜひ実現してほしいという参列者の願いも込められていたのでしょう。あらためて、伊藤和也さんの御冥福をお祈りするとともに、ご家族や関係者の皆様に心からの弔意を表します。メールの公開を許可してくれた友人にも「ありがとう」を添えさせて頂きます。

 

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