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良心が駆逐されていく「霞ヶ関」に、どんな国がつくれるというのか(天木直人のブログ)
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投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 10 月 14 日 11:44:47: twUjz/PjYItws
 

http://www.amakiblog.com/archives/2008/10/14/#001182

2008年10月14日
良心が駆逐されていく「霞ヶ関」に、どんな国がつくれるというのか


 今日は新聞休刊日であるので、かねてからあたためていたある週刊誌の記事について書きたいと思う。

 大和都市管財事件という巨額詐欺事件があった。

 この事件は、大和都市管財株式会社という抵当証券会社が高利回りをうたって詐欺まがいの金融商品を売りつけ、それが明るみになって破綻し、約1万7千にのぼる消費者が総額1100億円もの被害を受けたという一大消費者被害事件である。

 その被害者たちが2003年6月、国側(近畿財務局)に監督責任があるとして損害賠償訴訟を起したのが大和都市管財訴訟である。

 昨年6月の一審に続いて今年9月26日、大阪高裁の二審判決でも原告が勝訴し、金融行政の監督責任が厳しく問われる事となった。

 そして10月はじめ、国側は上告を断念し、その判決を受け入れることとした。

 私は10月1日のブログで、最近の裁判所の判決では国側の責任を認める判決が目につくようになった、これは好ましい動きである、と書いた。

 同時にまた、決して楽観は出来ない、この国の官僚や、最高裁を頂点とするこの国の司法官僚については引き続き監視していかなければならない、と書いた。

 そしてその事を裏付ける現実をこの週刊誌の記事で見せつけられた。

 その記事とは週刊朝日10月17日号に掲載されていたフリー・ジャーナリスト今西憲之氏の手による「キャリア公務員の『良心』と霞ヶ関の『卑劣人事』」と題する渾身の告発記事である。

 被害者弁護団代表が語るところによれば、判決の最大のポイントは「近畿財務局や大蔵省が、どんな調査をし、報告をしていたか」であったという。

 そして裁判が始まると国側は「財務諸表などで(大和都市管財会社の)経営内容が健全だと確認できれば、登録を更新するしかなかった、(それ以上の)詳細を調べる義務はない」という主張を展開したという。

 国側は自らの「失策」を認めまいと必死だったのだ。

 これを覆したのが自治省(現総務省)から大蔵省銀行局中小金融課に出向していた東大法学部出身のキャリア官僚Aさんであった。

 彼は自らの良心に忠実な官僚であった。

 法廷で、「(大和都市管財会社は)非常に問題ある会社で、犯罪者まがいみたいなところにかかわって君は気の毒だ」と前任者から言われた、全部で5冊くらいのファイルを引き継いだ、と真実を証言したのである。

 国側は、非を認めて上告を断念したのではない。もはや動かしがたい証拠を突きつけられ、これ以上争えなかっただけなのだ。

 この証言があったからこそ大阪高裁も原告勝訴の判決を出さざるを得なかったのだ。

 実際、この証言は驚くべき事実を浮き彫りにした。

 国はすでに94年ごろ、詐欺的商法や経営実態の粉飾を把握していており、95年には業務改善命令を出していた。ところが大和都市管財会社側の恫喝に屈し、近畿財務局長(当時)が事実上それを撤回してしまった。

 それにもかかわらず、後の国会では、五味廣文元金融庁監督局長や竹中平蔵元金融担当相は、「(業務改善命令について)準備すらしていない」と嘘の答弁をしていたのだ。

 彼らは厚顔にもテレビに顔をさらして、今の金融危機について高説を垂れ流している。

 因みに当時の近畿財務局長とは、98年に問題化した大蔵省の接待スキャンダルで懲戒処分を受けた、「接待王」との異名をとった墳崎(つかざき)敏之氏のことだという。

 組織腐敗を示す、絵に描いたような実態である。

 ジャーナリスト今西氏が渾身の力を込めて糾弾しているのは、このような醜い権力者たちの対応だけではない。

 「良心の証言」をしたキャリア官僚が、降格、左遷され、体調を崩して葬りさられようとしている現実こそ、世の中に訴えなければならないと今西氏は考えたに違いない。

 私がこのブログで書きたい事も、その一点につきる。

 今西氏は週刊朝日の記事を見事な次の言葉で締めくくっている。

 「・・・Aさんの周りの官僚にはやはり『良心』はなかったようだ。良心が駆逐されていく『霞ヶ関』に、どんな国がつくれるというのだろうか。」

  考えてみれば、厚労省の年金改ざん問題も、農水省の汚染米事件も、防衛省自衛隊のいじめ、暴行事件も、警察の捜査不作為による被害者のなき寝入りも、外務省の密約や拉致問題置き去りも、何もかも、つまるところはこの国の為政者の良心の問題に帰着する。

 見てみぬ振りをし、バレルまで隠蔽し続けるモラル・ハザードにある。

 なによりも良心的なものが排除、駆逐されていくこの国の構造にある。

 主客逆転しないと日本は危ういのだ。

 

 

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