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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008101802000241.html
金融危機 買い控え対策 大手スーパー 値下げ競争に
2008年10月18日 夕刊
株価低迷や企業業績の悪化で消費マインドが冷え込む中、大手スーパー各社は、需要喚起のため本格的な値下げ競争に突入した。イオンは十八日から、傘下のジャスコなどグループ約二千店で食料品など約一千品目を平均二割程度値下げ。期間は来年二月末までで、品目数、期間ともに過去最大規模のセールだ。ライバルのイトーヨーカ堂も食品などを最大五割値下げするセールを実施した。
穀物や原油の価格低下で、仕入れ先の食品メーカーなどの値上げラッシュが一段落し、スーパー側が思い切った値下げをしやすくなった面もある。ただ世界的な金融危機の悪影響が実体経済にも及び「これまで経験したことがない厳しい消費環境」（大手スーパー首脳）の中、消費者をつなぎ留められるかどうかは不透明だ。
イオンのセールはグループのダイエー、マルエツ、マックスバリュ、サティなどでも実施。対象商品は袋入りラーメンなどの食料品や日用品、セーターなど衣料品が中心となる。ヨーカ堂も十五、十六の両日、百七十四店舗で輸入食材や飲料などを通常より二−五割引きで販売。第二弾も検討している。
一方メーカー側は、日清食品や明星食品が十八日までに、検討していた即席めんの値上げを見送った。山崎製パンも値上げしない方針。買い控え傾向が続く中、さらなる値上げは売り上げに響くと判断。「最近の小麦価格が落ち着いていることも考慮した」（明星食品）としており、他の食品メーカーの価格戦略に影響しそうだ。
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