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麻生総理、靖国参拝をせず - 文系ネットワーク屋のぼやき
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投稿者 児童小説 日時 2008 年 10 月 21 日 23:11:05: nh40l4DMIETCQ
 

本日は、まことにめでたい[手(チョキ)] 何がめでたいのかというと、麻生太郎総理大臣ちゃんさまが、10月17日から20日の間に、靖国神社に参拝しなかったことだ。

総理大臣に就任以来、村山談話踏襲発言、アメリカの北朝鮮へのテロ支援国家指定解除への「理解」発言など、タカ派の期待を裏切り続けてきた麻生総理は、昨日、またひとつ、飛ばしてくれた。あまり著名なことではないので、知らない人も多いだろう。

麻生は靖国神社に参拝するとは公言しているが、いつ参拝するとは言っていない。なにしろ麻生はクリスチャンなので、靖国神社に対する考え方が独特なのだ。まず、8月15日の参拝はありえない。8月15日は、キリスト教の祭典と日程が重なるので、そちらを優先する。麻生は靖国神社を脱宗教化・国営化することで、誰もが参拝できるようにすることが望ましいという私案を持っているくらいなのだ。

この時点で既に、麻生にさらに失望した右派の人もいるだろう[もうやだ〜(悲しい顔)]

さて、自民党の地方議員が作る日本会議地方議員連盟という組織がある。この組織は、麻生が村山談話を踏襲したことに落胆しつつも、おそらく麻生がクリスチャンであることを考慮して、10月17日から10月20日の間の靖国神社例大祭に麻生が参拝することへの期待を表明していたのだが、見事に裏切られたのだ。それが、本日が、まことにめでたい日である理由である[るんるん]

国会開会中だから他のスケジュールは入れられないということはない。現に麻生総理は、先日、物価上昇や生活苦の現状を視察しようと、スーパーを訪れたり、タクシーの運転手と会話したりしていたではないか。総理が靖国に行っても、国民の生活が豊かになるわけではないのだし、直近の問題は経済と貧困だから、当然の行動だ。

日本会議地方議員連盟は「(靖国)参拝が実現すれば大多数の国民が麻生政権支持に回るはず」と信じているのだが、彼らの思考様式が理解しかねる。世界大恐慌の発生した今でもそう信じているのであれば、全員、空理空論のために国民生活をないがしろにしていると言われても仕方ないだろう。

この組織の事務局は、先日まで太田誠一だった。太田誠一?そう、福田改造内閣時代に、事故米について、消費者がやかましいとか、あまりじたばたしていないという発言を農水大臣として繰り返し、辞任に追い込まれた人物だ。靖国神社を尊重し、神道をたっとぶというなら、そもそも米をないがしろにすることは許されないのではないか?米作りと神道は一体ですよ、太田さん?

なお、この太田誠一が、早稲田大学の学生を中心とする集団レイプサークル「スーパーフリー[無料]」について、「集団レイプをする人はまだ元気があるからいい。まだ正常に近いんじゃないか」という暴言を吐いた人物であることを忘れるな[exclamation×2]こいつに事務局をやらせる日本会議地方議員連盟という組織の感覚自身に問題がある。右派の人から見ても、スーパーフリーのやったことは、大和撫子の純潔を汚す許しがたい悪事なんじゃないかなあ。そのうち、この組織についても、研究しよう。

さて、安全だという毒米を食べて見せるパフォーマンスを行わなかった太田誠一元農水大臣よりも、日教組批判ばかりでなく数々の場外乱闘・自爆発言を繰り広げた中山成彬国交大臣よりも、はるかに愚かな政治家がいる。麻生太郎である。

安倍と麻生の共通項は、口ではタカ派だが、行動では天皇を敬っていないことだ。親や祖父から叩き込まれたタカ派的信条を持ってはいるが、自分ではものを考えたことがないという、よい見本なのだ。

安倍はナントカ還元水の松岡大臣が自殺した時、九州で行われる松岡の葬儀に出たいとごねて周囲を困らせた人物だ。何しろその日は、天皇・皇后が外遊から帰国する日で、衆参両院議長と内閣総理大臣が空港まで向かえに行くのが習慣となっていたのである。安倍はまた、国会の会期を決めるにあたり、天皇のスケジュールをチェックするのを忘れ、開会式が国会初日に行われなかったという、異例の事態を招いている。自分でものを考え、自分で天皇を敬う信条を身に着けたのであれば、このような愚行は犯さないはずだ。マスゴミも、安倍の代わりに松岡への弔辞を読み上げるアッキーなんか映しているヒマがあったら、堂々と、安倍の天皇無視問題を報道したら、面白いことになったのにねえ。

麻生の場合、組閣の後、官房長官に任せず、自ら記者会見を開いて組閣の内容を説明するという異例の行動をとった。そのパフォーマンスの裏で、スケジュールは後回し気味となり、天皇による大臣の認証式が夜中にずれ込んだため、儀式の終了後、老齢の天皇は真夜中の暗闇を歩いて御所に戻ることとなったのだ。ただでさえ、大臣や内閣がころころ入れ替わるので天皇は多忙であるというのに、老齢の人物をむちうって、政治情勢やパフォーマンスに合わせて無理やり真夜中に働かせ、所信表明では平然と御名御璽を頂いてうんぬんと語ってのける感覚が分からない。こういうのを不敬と言うのだと思う。天皇に対する不敬である以前の問題として、老人に対する思いやりが欠けている[コンビニ]。まあ、天皇の国事は総理大臣の言われたままに行うという点では、合憲ですけど、ヘイカ、カワイソス・・・(´・ω・)

中村うさぎは適切にも、安倍・麻生を、こう評価している。

「安倍氏の「美しい国、美しい日本」にも、麻生氏の「温かい政府」にも、「愛は地球を救う」と同じくらい形骸化した空疎な世界観しか受け取れない。こんな雑な言葉を使う感受性の鈍さが、政治家の「失言」を生むのだ。(中略)人間は「自分の実」を伝えるために「言葉」という道具を発達させた。だが、この政治家たちは「自分の空っぽさ」を粉飾するために「言葉」を使っているに過ぎない。背中のボタンを押したら意味のない言葉をぺらぺらと喋る、自動人形みたいだ。人間なら、自分の脳ミソで考えた言葉を喋れってんだよっ(怒)!(週刊文春2008年10月16日号 さすらいの女王)

あまりに見事すぎて、補足のしようがない。さすが中村うさぎだ。

麻生の愚かさを語りだすと、きりがない。以下、インパクトが強く、笑えるものだけに絞って麻生の暴走発言を紹介しよう。麻生の妄言は、中山や太田をはるかに超えているのだ。

「下々の皆様!」

麻生が衆議院議員選挙に初めて立候補した時の、演説の第一声。世襲議員は多いが、これほどまでに金持ち一家の中で世間知らずに育った政治家は、他にいないだろう。特権意識むき出しの世間知らずであることが、一発でわかる演説で、笑わせてくれる。麻生家は、ものすごい金持ちの家系でグループ企業を持ち、グループ企業幹部を育成するための正式な学校「麻生塾」まで持っている。麻生太郎が小学校に上がる時、麻生塾はなんと、麻生太郎のために小学部まで作ってしまったのだ[有料]

麻生家は現地では半ば皇族扱いの豪族である。毎年、麻生家の自宅の庭で行うツツジの鑑賞会は、「園遊会」と呼ばれ、招待されることは大変な名誉だ。国民は総理から下々の者[バッド(下向き矢印)]としか思われていないのだということを、忘れないように[exclamation×2]

「夜、日比谷公園で女が一人で歩いている。考えられない。しかも、そこそこの顔をしているやつでも襲われない。この国は、やはり治安がいいんだと。」

そこそこの顔……女性の皆様、いいんですか、こんな言い方を許しておいて[exclamation&question]

田中康夫について。「醜く太っていて、嫌な体型だ。自分で体の努力をしていない、年を取って一番なりたくない体形だ」

太っているというだけで、何もそこまで言わなくてもよいではないか。それに、キングメーカー(きどり)の永田町の宴会部長こと、森元総理の体型はOKなのか?[わーい(嬉しい顔)]森氏は温厚な人柄だから、怒らずにいるようだが。

1983年の選挙の時。「平民の皆様!」

成長しね〜やつだ。この時は落選してます。あそ〜。あほ〜。

「外務大臣として働いた方たちのうち、私ほど、外交について多くを述べた方は、かつてただのひとりもいらっしゃらないと思います。」

なんなんだろう、この根拠のない自信は。大隈重信、榎本武揚、幣原喜重郎などの超大物より自分のほうが格が上だと言うのか?王政復古から議院内閣制成立までの時期には、外務大臣という職種は無かったが、岩倉具視のように、外国事務総督や外務卿として活躍し、日本の近代対欧米外交を切り開いた人物もいる。そもそも、麻生の祖父・吉田茂も外務大臣経験者だが、どう考えても吉田茂のほうが重みのある人物ではないだろうか?

根拠のない自信というのは、やはり金持ちの世間知らずの特徴なんだろうな。

ちなみに、自民党総裁選の最中に、この麻生発言を聞き、自民党内では少数派の麻生派を支持してきた外務大臣経験者の町村は激怒し[むかっ(怒り)]、麻生支持をやめようかと思ったそうな。やめちまえば面白かったのに。

自民党で誰が一番、頭が良いか。「久間さんかな。彼の何がすごいかって、あの体形にあの顔、それなのに頭がよいってことだ。」

外見と知能って、相関関係があるんですか?言われたほうは、悔しいだろうなあ。
中国製毒餃子事件。「安全、安心で高品質の日本の農産物がさらに評価される。日本の農協は中国に感謝すべきだ」

冗談にもならない。日本製も中国製も、最近では似たようなものだ。雪印による一万三千人以上に上る戦後最大の集団食中毒事件と、その後の狂牛病危険牛肉利用事件、不二家による消費期限切れ原材料使用事件、耐震強度偽装事件、ミートホープの牛肉偽装事件、船場吉兆の食べ残し商品の再利用事件、赤福の製造年月日偽造事件などが連発している中で、日本産だから安心と言い切れるわけがない。日本の安全管理のあり方を、過信しすぎだ。

民主党の小沢氏が、無投票再選で党代表に決まったことを批判。「自民党は開かれた国民政党だ。『お前出れば』と言いながら、ひきずりおろすどこかの政党とは違う」

公明党の太田代表も無投票再選です。

「横須賀のテキ屋の出(小泉純一郎氏の祖父が刺青をしていたこと)には皇室のこと(皇室典範改訂、女帝実現)は分からなねえな」

では、なぜクリスチャンの麻生総理には神道や皇室が分かると言えるのですか?

「野中のような(被差別)部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」

最低、最悪の暴言。自民党も、こんなやつしかおらんのか。

最後に他の世襲議員と比較してみようと思うが、小沢一郎は同じ世襲議員でも、大学で学んだ政治学のバックグラウンドから、恐ろしく原理主義的でストレートな発言をすっとばすことがある。安倍や麻生と違い、自分で物事を考えている証拠だ。そもそも彼の場合、世襲とは言っても父が早死にだし、政治的には田中角栄の息子のようなもので父親からの影響は分かりにくいし、父のものでも角栄のものでもないアカデミックな政治学の刃を時折きらめかせるのは、彼特有の言動だと言えるだろう。最近、度肝を抜かれたのは、内閣法制局などという役所の存在は間違っており、国会が唯一絶対の立法府である以上、内閣法制局は国会内に移すという発言。こういう、核心をずばっとつける政治家は、多くないだろう。ただし、「政治は数である。数が多いものが勝つ」という教えは、徹底的に田中角栄流だ。

小泉純一郎もまた、世襲議員だ。彼は無茶苦茶な政治家だが、彼の発言には熱意があった。何しろ彼の持論は、昔から郵政民営化しかなかったのだ。郵便局が集めた金を財政投融資として使うという、いわゆる第二の国家予算を止めれば、自然と腐敗や無駄遣いは止まるというのが、彼の主張である。郵政民営化法案が参議院を通らないと、小泉は衆議院を解散するという奇抜な手を使うが、彼を批判することはできない。現行の日本国憲法の欠陥で、総理大臣の持つ衆議院解散権限についての規定が無いのだから。そう、総理大臣による衆議院解散というのは、明確な根拠があってやっているのではなく、戦前や他の議会制民主主義の国の習慣にならって行われているに過ぎないのである。この状況では、総理がどんな奇抜なタイミングで衆議院を解散しても違憲であると言うことはできない。自分なら9条をいじくる前に、こういうところから憲法を見直すがなあ。

安倍も麻生も、小泉や小沢のような自分の言葉で語る能力に欠けているし、政治で勝ち抜き、数を多数とるためのマキャベリズムとテクニックに劣っている。自民党再生の最後のチャンスは加藤の乱にあったと思うが、麻生などという最悪の人物を選んでしまった以上、もはや麻生と一緒に下野し、官僚に依存しない政党政治が出来るようになるまで政策をしっかり勉強するしか、生き残りの道はない。それが出来ないなら、党の解体が現実のものとなるだろう。

なお、蛇足だが、小泉政権が試みて挫折したものに、皇室典範の改正による女系天皇の容認があるが、事態を価値観ではなく客観論としてとらえれば、これほど正しい議論は無かったのである。まず、世界中には世襲君主を持つ国は多数あるが、日本はひとつの血統を長い間、保ってきた部類に入り、途中での血統の入れ替わりが少ない。万世一系という言葉はうそとしても、日本の皇室が歴史的に長いものであることは間違いない。他の国では、何度となく世襲君主が入れ替わっている。

日本の場合、昭和天皇が側室制度をやめて以来、いつ天皇の血筋が途絶えてもおかしくない情勢が続いており、だからといって、ヨーロッパの国々が良くやるように、近隣諸国の国王の親戚を迎え入れるというやり方を好む日本人は少ないだろう。現実問題として、天皇の血筋が消えてしまった時、例えばタイ王国の王の弟に日本の次の天皇になってもらうという方法を支持する人は少ないと思う。では、この状況で天皇家の血筋を残すにはどうしたらよいのか。現実問題として天皇が男性型不妊症だったらどうするのか。いまさら側室制度など再建するわけにもいかない。この状況で皇室の血を残す一番シンプルで実用的な方法こそが、小泉案の皇室典範改正だったのだ。廃案となってしまったのが悔やまれる。

http://harepanda.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21

※コメント:

補足すると

>麻生は靖国神社を脱宗教化・国営化することで、誰もが参拝できるようにすることが望ましいという私案を持っているくらいなのだ。

これは国家神道の歴史を踏まえると楽観できないと思う。脱宗教化すれば国策として推進できるという意味にもなる。脱宗教化と国営化については一考の余地がありそうだ。  

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