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2008.11.12（その１）
森田実の言わねばならぬ【827】
平和・自立・調和の日本をつくるために［822］
アメリカ共和党政権のあがき。共和党政権の自己崩壊を待ちつつ、慎重に新政権づくりを進めているオバマ新政権――国際舞台で活躍している友人のＨ氏との対話
「人間は考えるために生まれている。従って考えることなしには一瞬もいない」（パスカル）
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［国際舞台で仕事をしているＨ氏から電話があり、いろんな情報を教えていただいた。Ｍは森田］
Ｈ アメリカの新聞に興味深い記事が出ていました。北朝鮮の金正日国防委員長の病気の情報が流れたとき、アメリカ政府は中国に対して「転覆工作をしてくれ」と頼んだ、というのである。中国は断固として断ったそうで、アメリカの狙いは失敗しました。
別のアメリカの新聞には、グルジアもアメリカが仕掛けたとの見方がヨーロッパで広まってて、ロシアを悪者にしたことに対する反省がヨーロッパで広がっているという記事が載っていました。アメリカはこの間必死に戦争を起こそうと画策してきたが失敗したというのです。
Ｍ 11月の大統領選挙までのこの半年間、何が起きてもおかしくないという情報が流されていました。共和党政権は、政権を民主党にとられないために、戦争を起こそうと画策してきたが、失敗に終わったということですね。これからブッシュ政権末期の動きがいろいろと暴露されることになりそうですね。
Ｈ それから、アメリカのこれからの政権移譲までの展開ですが、オバマはルーズベルトと同じように行動するとみられています。
1932年11月８日の大統領選挙で負けたフーバー大統領は、共和党の崩壊を止めるために、次期大統領に決まったルーズベルトにさかんに協力を要請しつづけたが、ルーズベルトは協力しなかった。ルーズベルトは共和党がさらに崩れるのを待って、自分の政権を発足させた。
オバマは、このルーズベルトと同じことをすると思います。共和党の自己崩壊を待って、ゆっくりと政権を発足させるでしょう。
共和党は侮りがたい力をもっている。共和党の力をもっと衰えさせないと、オバマ民主党は十分な力を発揮できないと考えているのです。民主党のオバマ側近は、共和党の軍需産業とキリスト教右派との連合はどしようもないと考えているのです。
Ｍ Ｈさん、貴重な情報をありがとうございました。参考にして、アメリカの動きを見るようにします。また教えてください。
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