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麻生首相に残された唯一の起死回生策は小泉を明確に否定することだ(天木直人のブログ)
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投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 12 月 06 日 19:48:23: twUjz/PjYItws
 

http://www.amakiblog.com/archives/2008/12/06/#001273

2008年12月06日
麻生首相に残された唯一の起死回生策は小泉を明確に否定することだ


  いわゆる先進主要国のなかで税金の使い方が日本ほど与党政治家、官僚の手に委ねられている国はない。

  血税が与党政治家、官僚にここまで食い物にされているのに、反乱や暴動が起こらずに我慢し、それを許している国民は日本人くらいだ。

  族議員は票欲しさに予算をばらまき、官僚たちはやたらに特別会計を乱造してその積立金を財布代わりに使ってきた。

  残ったのは膨大な財政赤字だ。

  それがあまりにも膨れ上がったので、今度はマッチポンプよろしく、財政再建が最優先だと騒ぎ立てる。

  そして「聖域なき改革」を唱えて登場したのが小泉偽改革であった。

  改革すべき官僚の利権、無駄には巧みに手をつけず、その一方で民営化の掛け声の下に福祉、医療保険の予算を削って国民生活に塗炭の苦しみを強いた。

  今の日本の混迷は、もちろん米国発のサブプライム問題から端を発した世界金融危機にから来ている。

  しかし、その危機の被害をここまで大きくしたのは小泉偽改革による国民イジメだった。

  経済崩壊を食い止めるにはもはや日本版ニューディール政策しかない。

  それは誰もが認めているところだ。

  それにもかかわらず、いまでも小泉偽改革から後戻りするな、という意見がある。

  その議論をめぐって自民党は分裂状態だ。

  しかし、民主党の中にも改革推進派は多数いる。

  朝日や日経のように今でもそれを唱えるメディアがある。

  他方において、国民の大勢は雇用拡大、年金、保険制度の充実を求めている。

  護憲野党の大勢も、国民生活重視である。

  それよりもなによりも、今こそ小泉元首相の対米従属、売国政策の責任を追及すべきではないか。

  そう考える国民は、間違いなく増えつつある。

  たとえば12月6日の朝日新聞の投書欄に次のような声が掲載されていた。

  「ブッシュ大統領が在任期間を振り返り『最大の痛恨事はイラクの情報の誤りだった』と述べた。あのブッシュ氏にして、遂にと思う。翻って小泉首相の国会における強弁。『大量破壊兵器が見つからないからといって、なかったとはいえない』。数のおごりにのぼせ上がった詭弁。追従した公明党の存在も忘れるわけにはいかない。イラク戦争への膨大な出費が世界同時不況の要因の一つにも挙げられている。自公政権はブッシュ氏のこの反省の弁をどう受け止めているのか・・・」

  問われるのは自公政権だけではない。

  小泉元首相こそ今その反省を国民の前で明らかにすべきだ。

  米国では、ブッシュもグリーンスパンもGMのワゴナーも、皆、国民や議会の前で恥を忍んで誤りを認めている。

  なぜ日本だけが、小泉元首相だけが、一切の責任を問われずに、息子に世襲して逃げおおせるのか。

  今こそ麻生首相は小泉改革は大きな誤りだったと国民の前で明言し、「骨太方針」をかなぐり捨てるべきだ。

  小沢民主党や野党からここまで悪し様に言われている。

  自民党内部からも批判の大合唱だ。

  メディアも一斉に麻生叩きだ。

  もはや失うものは何もない。

  ここは勝負に出る時だ。

  自民党を壊し、みずからの手で政界再編の流れをつくのだ。

  どうせ政治大混乱が起こる。ならばその口火をみずから切ってみたらどうか。

  自民党だけではなく日本の政治そのものを一旦ぶっ壊さなければならない。

  そこから新しい政治が生まれてくるかもしれない。

  政界大混乱を経て新しい政治が生まれてくるとすれば、その切っ掛けを作った麻生首相という事になるかもしれない。

  後世の人たちに語り継がれる首相になれるかもしれないのだ。

  半分冗談で書いているが、後の半分は本気で書いている。
  

  

 

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