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ガザ 2008.2.27:非暴力直接行動闘争戦術
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投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 2 月 28 日 23:48:05: 6nR1V99SGL7yY
 

(回答先: ガザ 2008.2.27 投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 2 月 28 日 23:46:41)

2008年2月27日、ガザで何が起きたのか

ガザの赤ん坊の遺体を見て、非道な行為だと憤慨しない人はいないだろう。
イスラエルの非道な軍事攻撃を弾劾するだろう。
しかし、その数時間前にはイスラエルのスデロットの大学構内に
40発ものロケット弾が撃ち込まれ、一人が殺害されている。
このこともまた同時に非難されねばならないと思う。
いやいや、更にその数時間前には、ハマスのメンバー五人が
イスラエルに空爆で殺害されているではないか。
それへの報復なのだと。
いやいや、更にその前には、、、、
いやいや、更にその前には、、、、

一体、どこまで遡ればよいのであろうか、私には分からない。
1967年までか
1948年までか
ホロコーストまでか
ヨーロッパでのユダヤ人迫害までか
一体、どこまで遡ればよいのであろうか、私には分からない。

全ては、「今、ここ」から始まる。
しかし、「今、ここ」には過去の一切合切全てが連続して内在している。

「今、ここ」から始まるのであれば、
まずは非武装の一般市民への殺傷行為が非難されねばならない。
非武装の一般市民への殺傷行為を誰が行っているのか。
その実行行為者や責任者が非難されねばならない。
イスラエル政府であり、カッサムロケット発射に責任を持つ者達だ。

片方だけを非難するのは片手落ちだと思う。
非難するなら、双方を同時に非難せねばならないと思う。
<判断基準>は、<非武装の一般市民への殺傷行為>だ。

ガザでは数日前に数万人が数十キロにもわたり人間の鎖を築いた。
ガザの封鎖に抗議する非暴力直接行動だ。
ガザの一般市民達は、『虐げられた可哀相な哀れな人達』などではなく、
非暴力直接行動という闘争形態で自ら立ち上がり、闘っている。

この人々はカッサムロケット発射に賛成しているのだろうか。
その多くが反対していると思う。
カッサムロケット発射はガザ封鎖で苦しむ人々を解放する手段ではない
ということを、人間の鎖という闘争形態で実践的に否定しているのだ。

カッサムロケットを発射している行為やその組織に対して、
運動上の乗り越えを果たし、否定しているのだ。

パレスチナでは一般民衆が非暴力直接行動という闘争形態で
自ら立ち上がっているということ。

ある意味では、パレスチナで非暴力直接行動という闘争形態が
主流となることに困る者達が存在する。
それは一方ではイスラエル政府だ。
パレスチナ側が非暴力直接行動という闘争形態で統一されれば、
イスラエルの占領政策、軍事行動は一切の正当性を失うからだ。
もう一方はパレスチナの武装組織かもしれない。
自らの存在理由そのものがラディカルに問われるからだ。

今回のイスラエルの軍事攻撃は、直接的にはスデロットでの死者への
報復とされる。
まあ確かに一理はある。
しかしその背後にある目的を推測するに、
数日前の人間の鎖という運動の高揚に対して、
軍事的に挑発し、パレスチナの武装組織が
カッサムロケット攻撃を激化させるように仕向けたという風にも解釈は可能だ。
もちろん推測でしかないが。

問題はそんな挑発を許さないという環境作りだ。
挑発されても、非暴力直接行動を貫徹するという意思であり、
全パレスチナ社会でのコンセンサス作りだ。

軍事攻撃に軍事攻撃で応答しても何ら解決にはならないばかりか、
ガザ封鎖によるガザ住民の苦境を解決する手段ではない。
ガザ住民の苦境を継続させるイスラエル政府側の口実作りにしかならない。

直接的目的をガザ封鎖解除に定めるなら、
カッサムロケット発射を止めさせ、非暴力直接行動に徹するべきではないか。

そうすれば、正当性の一切はパレスチナ側にあり、
不当性の一切はイスラエル政府側にあるということが全世界に照らし出されるのではないか。

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