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大統領がムリなら国務長官にして by 英Guardian紙(豆長者)
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/880.html
投稿者 近藤勇 日時 2008 年 3 月 29 日 13:29:38: 4YWyPg6pohsqI
 

大統領がムリなら国務長官にして by 英Guardian紙
http://mamechoja.blog22.fc2.com/blog-entry-57.html

Washington's good doctor

To write off Ron Paul as a loopy reactionary ignores
his courageous stand on Iraq and Israel
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/mar/27/uselections2008.usa

◆ワシントンの良いお医者さん

 ロン・ポールのことを頭のおかしな保守反動主義者にすぎないとしか見ないのは、
 イラクやイスラエルの問題で彼のとった勇気ある態度を見逃している。

Geoffrey Wheatcroft(英Guardian紙)

2008年3月27日

今年の大統領選ほど、アメリカ国内外を問わずワクワクさせる大統領選は長らくなかった。
私が見るところ、黒人、女性、70過ぎのベトナム戦の英雄と、候補者が並ぶのを見れば、
たいていの国のほとんどの選挙はつまらないものに思えるだろう。
しかし、真実はこうである。
ヒラリー・クリントンとバラク・オバマとで、どっちが人気者かコンテストでしのぎを削ろうが、
(もしくは、どちらが民主党にとって手痛くひびく失態をしでかすか競争で接戦になろうが、)
両者は、政治的、政策的には大して違いがないのである。

ジョン・マケインが他の共和党候補者たちに完勝したことには驚かされたが、
しかし、そのことは、共和党の討論会がもう終わってしまったことを意味する。
戦争と平和ついては、誰もが聞きたい重要な問題に違いない。
ただし、現実離れした理想を掲げて大統領選に乗り込んできたドクター・ロン・ポールがいる。
テキサス南部の共和党下院議員で、
アメリカ政界でも最も興味深い政治家のうちの一人であるが、
今月、またもや彼は、己が決断を自らの原理原則に照らし、
何者にもその決断をゆるがせにさせない自身の独立と勇気を下院で示したのだ。
彼以外のワシントンの政治家たちすべてが、
その問題に関しては口をそろえて同じことを言う中でである。

ドクターはドクターでも、我が国の下院議員の先生方とは違って、
ロン・ポールは、本当の医師である。米空軍の医師として奉職してのち、
産科医として5000人以上の赤ん坊を取り上げた。
ロン・ポールは、妥協なし筋金入りのリバタリアンである。
その信念とするところは次のようなものだ。
権利は個人に属するものであって、集団に属するものではない。
財産は人々が所有するものであって、政府のものではない。
政府は自由を庇護するために存在するのであって、富の再配分のためにあるのではない。
人々の生活や行動の結果に対する責任はその人々自身が負うものであって、
政府にはその責任はないし、また口出ししてはいけない。

そのどれもが、我が国の保守党党首デービッド・キャメロンが聞いたら震え上がるだろう。
ロン・ポールは、低い税金、金本位制、
そして、「憲法が命じる適切な水準にまで政府を押し戻すこと」を唱えている。
福祉国家に対するロン・ポールの憎悪はさておいても、
これらの考え方の多くは、我が国では奇妙なものに思えるだろう。
トニー・ブレアのことを極端な社会主義者であるとする見解についてはなおさらだろう。
片田舎の頭のおかしな保守反動主義者か。それで?
左派と右派という概念がぜんぜん役に立たないのが分かったのは初めてのことじゃない。
ロン・ポールは保守主義者と呼ばれる。しかし、英国の政治用語で言えば、ロン・ポールは
F・W・ハースト(F. W. Hirst)やアーネスト・ベン(Sir Ernest Benn)の伝統における、
自由主義−個人主義者(liberal-individualist)の極端な者となる。

イラク戦争、それだけでなくジョージ・ブッシュとその前の大統領たちの外交政策全般に対して
断固として反対するロン・ポールの姿勢を見れば、彼が右派であるなどとは誰も思わないだろう。
10年前に「不吉な」イラク解放法のことを「実質的な宣戦布告」であるとした。
そして、それはのちに正しかったことが分かった。
2002年、来たるべきイラク戦争、より正確に言えば、
議会に憲法が付与している宣戦布告の権限を議会が自ら先制放棄すること
に対して反対票を投じた。
ロン・ポールは、同じく恥ずべき愛国者法にも反対した。
そして、これは彼の全く立派なところ(これは私も大賛成)だが、
トニー・ブレアにアメリカの議会名誉黄金勲章を与えることに反対した。
外国の首脳に黄金勲章を与えるために、何万ドルもアメリカ国民に支払わせるとは、
なんと不埒で反憲法的であるかという、お金の使い道に関して無駄は許さないという理由でである。
それに、ロン・ポールから見れば、ブレアなどペテン師のウソツキ野郎にすぎないからである。

それだけではなかった。
アメリカ下院は最近、パレスチナのロケット弾攻撃に対する非難決議まで通したとき、
ロン・ポールは、それを支持することを拒否した。
彼は、市民に加えられるすべての攻撃を憎む。
ロン・ポールは言った。
イスラエル人がパレスチナ人から攻撃を受けるだけではなく、
パレスチナ人もイスラエル人から攻撃を受けていると。

ロン・ポールは言った。
「私たちが、干渉し介入し続けることこそ、
 特に一方の勢力に偏しているようにしか見えないときには、それこそが、
 対立する双方が永続的な平和協定を結ぶまでに至らせないようにしてしまっているのです。」
「私たちは、アメリカに何の関係もない紛争に影響を与えるような宣言を出すのは
 やめるべきであると、私は強くそう思っております。
 暴力が行われるのを遅らせたり止めさせたりする努力はほとんどなされることなく、
 侮辱されたと思う者たちの憤怒を買うことになるのです。」
このような至極真っ当で、出来るだけ人々が傷つけらないようにしたいという思いやり、
人間味のある言葉が、過激論者、急進主義者とされる人の言葉であるという、
それが今日のアメリカ政治の何がしかを物語っているのだろう。

共和党指名候補をねらう、この非常に優れた人間の試みが、
実現しそうにない夢物語的な行為と言われるのも確かにその通りであろう。
しかし、それならば、ロン・ポールを国務長官にするというのはどうだろうか?


Washington's good doctor
To write off Ron Paul as a loopy reactionary ignores his courageous stand on Iraq and Israel

Geoffrey Wheatcroft The Guardian, Thursday March 27 2008 Article history

No presidential election for a long time has excited so much interest as this year's, outside and inside America. In personal terms, a black man, a woman and a septuagenarian war hero make most elections in most countries seem thin stuff. And yet the truth is that, while Hillary Clinton and Barack Obama slug it out in a popularity contest (or a competition in gaffes that may yet be disastrous for the Democrats), there's little to choose between them politically.

John McCain's startling success in routing his opponents means, however, that Republican debate has been ended, certainly on the great questions of war and peace. This includes the quixotic presidential bid of Dr Ron Paul, a Republican congressman from southern Texas and one of America's most fascinating political figures - who this month has again demonstrated his independence and courage in the House of Representatives, on a subject where all other Washington politicians speak with one voice.

Unlike some of our own "Dr" MPs, Paul is a real physician, serving as a US air force doctor before delivering more than 5,000 babies as an obstetrician. He is an intransigent libertarian, who believes that "rights belong to individuals, not groups; that property should be owned by people, not government; that government exists to protect liberty, not to redistribute wealth; and that the lives and actions of people are their own responsibility, not the government's".

All of that would make David Cameron shudder: Paul advocates low taxes, the gold standard, and "the return of government to its proper constitutional levels". Quite apart from his abhorrence of the welfare state, many of his views will seem eccentric here, not least his belief that Tony Blair is a rabid socialist. A loopy reactionary from the boondocks, then? Not for the first time the concept of "left and right" proves most unhelpful. Paul is called a conservative, but in British terms he is an extreme liberal-individualist in the tradition of FW Hirst and Sir Ernest Benn.

Anyone dismissing him as rightwing should look at his unflinching opposition to the Iraq war, and more generally to the foreign policy of George Bush and previous presidents. Ten years ago Paul called "the fateful" Iraq Liberation Act "a declaration of virtual war", as it proved. In 2002 he voted against the coming Iraq war, or more accurately the pre-emptive abdication by Congress of its constitutional right to declare war. He opposed the equally shameful Patriot Act and, to his credit (and my delight), the granting of a Congressional gold medal to Blair - on the thrifty ground that "forcing the American people to pay tens of thousands of dollars to give a gold medal to a foreign leader is immoral and unconstitutional", and because he thought Blair a mountebank.

If that weren't enough, when the House of Representatives was recently passing another denunciation of Palestinian violence, Paul refused to support it. He abhorred all attacks on civilians, he said - but on Palestinians by Israelis as much as on Israelis by Palestinians.

"It is our continued involvement and intervention - particularly when it appears to be one-sided - that reduces the incentive for opposing sides to reach a lasting peace agreement," he said. "We must cease making proclamations involving conflicts that have nothing to do with the United States. We incur the wrath of those who feel slighted while doing very little to slow or stop the violence." It says something about US politics today that words as sane and humane as those come from an "extremist".

No doubt this excellent man's bid for the Republican nomination was by way of being a romantic gesture. But what about Ron Paul for secretary of state?

wheaty@compuserve.com


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