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ベイルート 2008.5.9
http://www.asyura2.com/08/wara2/msg/419.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 5 月 10 日 19:07:48: 6nR1V99SGL7yY
 

(回答先: ベイルート 2008.5.8 投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 5 月 10 日 00:14:53)

http://www.veoh.com/videos/v9556628HX7zPT9D

Online Videos by Veoh.com

レバノン情勢、ヒズブッラーと与党の抗争
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20080510_173305.html

Clashes intensify on Beirut streets - 09 May 08 (VIDEO 2:53)
http://jp.youtube.com/watch?v=C-NSQXo390k

Fighting spreads in Lebanon
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/DCC749FF-5F3B-46A8-A406-C873E4EE6E19.htm

Street fighting intensifies in Lebanon (VIDEO 2:17)
http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/24539675#24539675

Lebanon teeters on brink of civil war (VIDEO 0:49)
http://cosmos.bcst.yahoo.com/up/player/popup/?rn=3906861&cl=7748042&ch=4226714&src=news

Fear and chaos govern capital city
http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=1&categ_id=2&article_id=91887

Balance of power in Beirut (VIDEO 2:36)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/7393508.stm

5月9日までの戦闘は西ベイルートのイスラム教徒地区で行われ、
スンニ派与党のハリーリ氏のヒューチャーTV局や新聞社が制圧され、
現在は放送を停止したままだ。

ヒズボラはよく「国家内国家」と称され、確かにそう言えるとも思う。
ただ、ヒズボラは、レバノンの同胞には軍事力を行使せず、
イスラエルに対してのみ抵抗する軍事力であるという理由で、
レバノン国内的には一定の説得力を持っていた。
これまで完全にその通りだったかはよく分からないのだが、
そういう説得力は一定程度浸透していたと思う。

しかし今回、レバノン同胞に軍事力を行使しないという建前が崩れたことになる。
そうなると今度は「ヒズボラの武装解除」という他の方針が
相対的には説得力を増すことになると思う。

ただ、ヒズボラはヒューチャーTV局の占拠を続けず、レバノン国軍に引き渡して
いるので、スンニ派地区の武力占拠を続けるつもりでもないようだ。

もう一度整理すると、

@ヒズボラの軍事力は対イスラエルにのみ行使され、
レバノン同胞には行使されないのであるから、レジスタンスであり、
だから武装解除には応じられないという説得力が一定程度自己破綻した。

A与党スンニ派勢力地区の武装占拠を続けるのではなく、レバノン国軍に
引き渡したという意味では、武力クーデターを行った訳ではないということ。
その軍事力からすれば武力クーデターも可能だと思われるが、
そうはしないということを示したとも言えると思う。
ただ、『やろうと思えばできるんだぞ』ということを証明したという意味では
威嚇、恫喝でもあるとも言えると思う。
ただ、やろうと思えばできることを、敢えてやらないということを
証明したとも言えるのかもしれない。

そういう意味では一進一退の権力闘争ではあると思う。

そもそもヒズボラの目的がレバノン国家全体の掌握であるとは思えない。
あくまでも対イスラエルの抵抗組織というのが根本的な存在理由であり、
そうであるが故にこそ一定の支持を得てきたのだと思う。
レバノン内戦以降、各派の民兵組織は、レバノン国軍へと編入された。
シーア派アマルも含めて、ヒズボラ以外の軍事力はレバノン国軍へと統一された。
しかし、レバノンの全軍事力が国軍に一元化されてしまうと、
対イスラエルの戦闘は、国家対国家の戦争になってしまう。
双方の軍事力の比較からいって、正規軍戦では
お話にならないことは余りにも明白だ。

だから、そういう諸条件の下では、対イスラエルの戦闘は、
『非合法』のゲリラ闘争しかあり得ない、
イスラエルと一定程度戦えるのは、それ以外にあり得ないということは
一定程度説得力を有したのであり、二年前のイスラエルとの戦争で、
それを立証してみせたとも言えると思う。
そういうヒズボラの存在価値を認め、支持し支援し、
自らの利害に適うものと位置づけているのがイランでありシリアだと思う。

ヒズボラにとっては、あくまでも従来通り、レバノンの「国家内国家」として、
対イスラエルのゲリラ闘争を実現し得る状況を維持したいのだと思う。
だからレバノン国家全体の掌握を目指してはいないと思う。
しかし、だからこそ、ヒズボラに反対する勢力は、ヒズボラを挑発し、
レバノン同胞にその軍事力を行使するよう挑発しようとしたという
要因もあるようにも思える。
ヒズボラ側も、そういう反ヒズボラ勢力の意図を理解した上で、
挑発を軍事的に粉砕し、軍事力を誇示し、
『俺達に手を出すな』ということを行動で示したのかもしれない。

しかし、そこには二律背反する要素があることは上記の通りだと思う。

ヒズボラが従来通り、「国家内国家」の対イスラエルゲリラ闘争部隊という
存在価値をいつまでも続けられるのかどうかは、分からない。

そうはさせないという国内外の諸勢力の思惑もまた強力であるからだ。

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