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ファルージャの自爆事件で米軍が報道統制 (イラク情勢ニュース)
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/367.html
投稿者 新世紀人 日時 2008 年 7 月 10 日 17:51:32: uj2zhYZWUUp16
 

http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2008_Dahr_Jamail_20080703.html

イラク情勢ニュース URUK NEWS > 2008 解放への道
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ファルージャの自爆事件で米軍が報道統制
Journalist Charges Censorship by U.S. Military in Fallujah
ダール・ジャマイルの中東速報
2008年7月3日付
Dahr Jamail's MidEast Dispatches


Inter Press Service
By Dahr Jamail

 サンフランシスコ発、7月3日(IPS) −− アメリカのジャーナリストであるソリア・ミラーは、自爆攻撃で死んだ海兵隊兵士の写真を撮ったあと、イラクの都市ファルージャで米軍に検閲されたと指摘した。

 6月26日、ファルージャ(バグダッドの西方69キロ)で、現地部族の指導者と米軍当局者とが会談していた市議会の会合を、1人の自爆者が攻撃した。

  ※ 訳註/関連記事: アンバル州の治安権限委譲が延期 2008/07/02

 3人の海兵隊員(マルカス・プリュードホム伍長、フィリップ・ダイクマン大尉、マックス・ガレイ中佐)はハワイの海兵隊基地に置かれた第3海兵師団第3海兵第2大隊に所属していた。

 この爆発では、近隣のカルマ町長、2人の高名な部族長とその息子、他の部族長とその兄弟を含め、20人のイラク人と2人の通訳も死亡した。その全員が米軍が支援する民兵グループの一つである現地覚醒会議のメンバーで、米軍とイラク当局によると、彼らはイラクのアルカイダに対して武器をとって立ち上がっていた。

 ミラーは攻撃当時、現場から1ブロック離れた所をパトロールしていた海兵隊に同行して、エンベッド取材していた。彼は当初、この市議会の会合を報道するつもりだったが予定を変えたのだった。

 ミラーは同行していた海兵隊兵士と一緒に攻撃現場に走った。彼はグリーンゾーンで受けた電話インタビューで、「走っていると、人の肉片や頭髪のついた頭蓋骨、骨が目に入った」とIPSに語った。「私たちがそのビルに到着すると、混乱していた。イラク人、警察官、一般市民が悲鳴をあげて走りまわっていた。死体がビルから引っ張り出されることろだった」。

 「中に入ると、現場にはまだ20人以上が残っていた」とミラーは続けた。「もつれあうように一緒に来た海兵隊員の何人かがゲロを吐きはじめた。他の者は立ちつくして、呆然としていた。とてもこの世のこととは思えなかった」。

 「かつて経験したことをはるかに超える事態だと気づいた瞬間、私はカメラを構えて、感じたままのことを、目に見える恐怖を撮影しなければと思った」とミラーは説明した。

 「自爆攻撃で20人が死んだと聞いても、アメリカではそれがどういうことか想像できる者はいないと考えた。その数字と現場の状況、そして実際に人命が失われるということを、人々が結びつけて考えられるようにすることだと思った。それは兵士たちがなぜPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされるかを示すことでもあった」とミラーはIPSに語った。

 ミラーは海兵隊兵士にビルから連れ出されたが、彼らが現場を閉鎖するまえに、虐殺の最後の写真を撮るべくビル内に戻ることを許された。

 「その日の大部分は、海兵隊が(吹き飛ばされた人々の)身体の一部を拾い集めてバケツや袋に入れるのに費やされた」と彼は言った。

 カルマの警察署では、海軍の犯罪調査サービス(NCIS)がこの爆発事件を調査するために来ていた。ミラーの写真は唯一の現場写真だったので、NCISチームはそれを欲しがった。

 「私はコピーを作ったが、その後、海兵隊に写真を渡したあと、1人の海兵隊兵士がやってきて、メモリーカードを消去するよう私に告げた。私は拒否した」とミラーは話した。「もしメモリーを消去するよう強要するなら、コピーを渡すことも拒否するとNCISに伝えた。それで彼らはこの件で圧力をかけるのを止めた」。

 ミラーはエンベッド取材するジャーナリストの規則に従ったと説明した。「その晩、事情聴取されているあいだ、私に同行した海兵隊兵士は、上官が私のことを大した男なであり、私を礼儀正しく処遇するようにと告げたことを話してくれた。同行した兵士は私によく配慮してくれた」。

 ミラーはIPSに次のように説明した−−彼(ミラー)は写真を丁寧に海兵隊に見せ、犠牲になった海兵隊員の家族を悲しませるような写真は絶対に見せるつもりはない、と。「彼らは全員それに納得し、それで爆発事件から96時間後に私は自分のブログで写真を発表した」。

 その後、事態はおもしろいことになった。

 「火曜日(7月1日)、彼らの作戦司令部からの電話で起こされた。電話してきた人物はキャンプ・ファルージャ(ファルージャ地区の米軍司令部/訳註)のPAO(渉外担当将校)だと名乗り、私のブログを消したいと言ってきた」とミラーは言った。「私がその理由を尋ねると、5分後にもっと階級の高いPAOが電話してきて、米軍の軍服姿で死んだ米軍兵士の写真を発表するのは契約違反だと主張した」。

 そのPAOは、戦場で死傷したアメリカの兵士または文民の写真を公開するのはエンベッド契約違反なので、私は許されないと主張した。ミラーは、「私はそんな契約に署名した覚えはない」と反論した。

 さらに5分たつと、また電話があり、彼(ミラー)のエンベッド取材は終わりにして、次の飛行機でバグダッドに送り返すと告げられた。それで彼はキャンプ・ファルージャを訪れ、「腹立たしい者ばかりだ。私をクビにした」と言った。

 それでもミラーがかつて同行したことのある階級の低い海兵隊員たちは、「私の味方をして、それは間違っていると思う」と言ってくれた。

 砂嵐のせいで予定の飛行便がキャンセルとなってミラーが神経質になってくると、警備兵が彼に着けられた。

 「私はこれを不愉快に感じはじめた」とミラーは説明した。「次の日、ケリー司令官(第1海兵遠征軍を率いているケリー少将)が私と話したいと言ってきた。3時に彼と会うことになって、日の当たる屋外に2時間も座って待ったが、彼は姿を見せなかった」。

 ミラーはその晩の飛行便で出発すると言われたが、その飛行予定を拒否してmケリー司令官と会うことになっていると告げた。それで彼は木曜日(7月3日)まで待つことになった。しかし司令官はまたも現れず、ケリー司令官の署名したエンベッド終了の公式書簡を渡されて、バグダッドに戻された。

 「今ふり返ってみると、彼らは私をクビにしたことをどう説明するか、それを考える時間が必要だったのだろうと思う」とミラーは説明した。最初の理由付けがいんちきだったので、何か他のことを考えださねばならなくなったのさ」。

 彼が渡された書簡は、クビになった理由を、「貴殿は米軍兵士の遺体を写真に撮った」、「貴殿はその写真に詳細なコメントをつけて公表した」、「その映像とコメントを公表したのは、貴殿が署名した報道協定第14条のHとOに違反である」と述べていた。

 さらに、ミラーがIPSに読み聞かせた書簡には、「攻撃の効果と米軍の対応について詳細な情報を提供することによって、貴殿はイラク駐留米軍を大いなる危険にさらした」と書かれていた。

 しかしミラーは自分がクビになった理由はほかにあると感じている。

 「少なくとも、彼らが私をクビにする理由として述べたことは、敵に利用される情報ではなかった。彼らはたぶん、私のブログを読み進んだ結果、兵士の身元を特定できる記事ではないことを認めた・・・。そして彼らは私を追い出す理由を見つけられなかったのだろう。本当の理由は、(自爆攻撃で)殺されたのが階級の高い人物だったので、それで火が点いたのさ」。

 ミラーは結論的に言った−−「その点については、(私がクビになった理由は)、彼らは私が軍服姿の遺体と肉片の写真を公開したからだと言っていた。しかし、書簡はその点については何も言及していない。私はエンベッド取材の規則について手元にある文書をチェックし、それに従っていた」。

 IPSが取材しても、ペンタゴン(米国防総省)はこの話にコメントしようとせず、中央軍司令部がこれまで発表した以上には、ミラーの件について情報を有していないと話した。

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