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【ビル・トッテンコラム】イラン攻撃すれば世界経済破綻・・・中国のドル債権叩き売りの可能性
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/589.html
投稿者 ブッダの弟子 日時 2008 年 8 月 09 日 12:25:49: WrVq5GKL9DWTY
 

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http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1187325_629.html


いまさらな話だが、米国がイラクを侵略したのは、中東にある石油資源を支配下に置くためであり、次の攻撃対象とされるイランは、サウジアラビア、イラクに次ぐ石油および天然ガスの埋蔵量を誇る。そしてイランを攻撃するために米国政府が用意している言い訳の一つは、イラクの時と同じく、「イランは大量破壊兵器を開発しようとしている」というものだ。

米国は膨大な戦費をかけてアフガニスタン、イラクと二つの戦争を続けている。それだけでも異常なことだが、さらに、イランをおそらくは空爆し、そのまま逃げ帰れば米国本土は安泰と思っているとしたらとんでもないことである。イランを米国かイスラエルが攻撃すれば大きな戦争が始まる。イラク戦争だけでも米国は戦費に5千億ドル以上を使い、さらに増え続けている。しかし開戦から5年たった今でもイラクに平和は訪れてはいない。

イラン攻撃すれば世界経済破綻

いまさらな話だが、米国がイラクを侵略したのは、中東にある石油資源を支配下に置くためであり、次の攻撃対象とされるイランは、サウジアラビア、イラクに次ぐ石油および天然ガスの埋蔵量を誇る。そしてイランを攻撃するために米国政府が用意している言い訳の一つは、イラクの時と同じく、「イランは大量破壊兵器を開発しようとしている」というものだ。

米国は膨大な戦費をかけてアフガニスタン、イラクと二つの戦争を続けている。それだけでも異常なことだが、さらに、イランをおそらくは空爆し、そのまま逃げ帰れば米国本土は安泰と思っているとしたらとんでもないことである。イランを米国かイスラエルが攻撃すれば大きな戦争が始まる。イラク戦争だけでも米国は戦費に5千億ドル以上を使い、さらに増え続けている。しかし開戦から5年たった今でもイラクに平和は訪れてはいない。

イランは、イラクと比べて国土も人口も大きい。湾岸戦争前から経済封鎖によって疲弊していたイラクと違い数多くのミサイルも保有しており、その中にはロシアから提供された、米国よりも進んだものもあるという。イランには54万人の軍隊と30万人の予備軍がいて、特殊な訓練をうけた兵士も数多くいる。またイランには中国が多額の長期的な投資をしているため、米国が攻撃を行えば、中国は国益にかかわる事態だと反撃する可能性がある。それは武力とは限らず、中国政府が保有する5,000億ドル超の米国債を手放すだけでも、おそらく米国は借金経済を支えきれずに崩壊するだろう。

米国籍を捨て日本人になったからというわけではないが、今まで以上に「アメリカ合衆国」という国を冷静に見ることができるようになった。それはますます傲慢になり、人種差別的で自分の能力を過大評価し、さらにはイランへの攻撃をしようとするなど、自分以外の国を甘く見すぎている。

イランの原子力平和利用は核拡散防止条約で認められた権利であり、それを偽りだとして攻撃する権利は米国にはなく、イランの活動を不自然だとして攻撃を開始するのはイラク戦争とまったく同じやり方である。さらにもしイランが現実に核兵器を開発しようとしていたとしても、隣のイスラエル、ロシアやインド、パキスタンが持っているものをイランだけはいけないというのだから米国お得意の二重基準にほかならない。

ブッシュの時代はまもなく終わる。11月の大統領選ではオバマ民主党候補が勝つといわれ、米国の政策に大きな変化がおとずれるだろうという期待論が聞かれる。それは共和党主導の、戦争の時代が終わることへの期待である。

しかしそれは甘い。米国が行ってきた戦争や暴力行為は、アイゼンハワー、ニクソン、レーガン、ブッシュ親子といった歴代の共和党大統領だけでなく、ケネディ、ジョンソン、カーター、クリントンと、民主党の大統領も同じようにやってきたことだからだ。今、イラクやアフガニスタンで行っている、社会基盤を破壊し、民間人をも殺害するという米国政府の残虐さは、政党の違い、保守派やリベラル派の違いではないのである。

もしイランとの戦争が始まれば、米国だけでなく日本も、そして世界の残りの国も、中東の石油へのアクセスを失うだろう。それは米国経済だけでなく、世界経済をも破綻させる事態をまねく。世界の警察どころか世界のならず者は、戦争という究極の暴力行為によって人命も、そしてこの地球の生態系も、すべて破壊しつくそうとしている。その怪物がアメリカ合衆国なのだ。

米国籍を捨て日本人になったからというわけではないが、今まで以上に「アメリカ合衆国」という国を冷静に見ることができるようになった。それはますます傲慢になり、人種差別的で自分の能力を過大評価し、さらにはイランへの攻撃をしようとするなど、自分以外の国を甘く見すぎている。

イランの原子力平和利用は核拡散防止条約で認められた権利であり、それを偽りだとして攻撃する権利は米国にはなく、イランの活動を不自然だとして攻撃を開始するのはイラク戦争とまったく同じやり方である。さらにもしイランが現実に核兵器を開発しようとしていたとしても、隣のイスラエル、ロシアやインド、パキスタンが持っているものをイランだけはいけないというのだから米国お得意の二重基準にほかならない。

ブッシュの時代はまもなく終わる。11月の大統領選ではオバマ民主党候補が勝つといわれ、米国の政策に大きな変化がおとずれるだろうという期待論が聞かれる。それは共和党主導の、戦争の時代が終わることへの期待である。

しかしそれは甘い。米国が行ってきた戦争や暴力行為は、アイゼンハワー、ニクソン、レーガン、ブッシュ親子といった歴代の共和党大統領だけでなく、ケネディ、ジョンソン、カーター、クリントンと、民主党の大統領も同じようにやってきたことだからだ。今、イラクやアフガニスタンで行っている、社会基盤を破壊し、民間人をも殺害するという米国政府の残虐さは、政党の違い、保守派やリベラル派の違いではないのである。

もしイランとの戦争が始まれば、米国だけでなく日本も、そして世界の残りの国も、中東の石油へのアクセスを失うだろう。それは米国経済だけでなく、世界経済をも破綻させる事態をまねく。世界の警察どころか世界のならず者は、戦争という究極の暴力行為によって人命も、そしてこの地球の生態系も、すべて破壊しつくそうとしている。その怪物がアメリカ合衆国なのだ。

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ビル・トッテン氏コラム:友人であるマイケル・ハドソン氏がクシニッチ氏のアドバイザーに就任した経緯を語る
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コメント

元・北米人のベンジャミン氏とビル・トッテン氏に共通しているのは、最初は欧米至上主義で、自国を誇りに思っていたところです。ですが、よくよく歴史を調べるうちに、血に塗られたアメリカの歴史に気づき、国を捨てて日本に移民されました。開国から140年。欧米でまともな人たちが増えて、活動されてるのは嬉しい事です。  

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