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マケインの外交アドバイザーはグルジアの石油ロビイスト(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 )
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/644.html
投稿者 忍 日時 2008 年 8 月 14 日 11:04:19: wSkXaMWcMRZGI
 

アルルの男・ヒロシです。

グルジア問題の方が、五輪よりも重要だということで、今回のグルジア問題を。

さっき、YSさんのブログを拝見したら、渦中のグルジアを含めた中央アジアを通ってトルコのジェイハンにたどり着く、いわゆるBTCパイプラインというのは、ジェイハンから海底パイプラインをとおってイスラエルにも繋がっていくんだ、という身もふたもない記事が紹介されていました。

この記事は、DEBKAfileという、諜報サイトのモノですが、独自の軍事ソースからの貴重な情報を提供しており、要チェックのサイトのようです。海外の陰謀系サイトや反戦系サイトでもかなり引用されていました。

ペルシア湾にアメリカの空母が多数増派されているという記事もあり、五輪開催中の今、一番アツいのは実は中央アジアと中東地域のようです。

DEBKAfileというサイトには、グルジア軍をサポートしているのがイスラエルの諜報機関だとか、アメリカ以外にも兵器支援にイスラエルの政商が絡んでいるとか、きな臭い話題が満載。元CIAのジョージ・フリードマンが運営するstratforは完全に出遅れています。

それで、antiwar.comのような反戦リバータリアン系のサイトを見ると、グルジア批判が前面展開されております。グルジアにロシアが攻め込んだような雰囲気で日本のメディアも含めて報道していますが、実際は、まず最初に南オセチアに手を出したのはグルジア。ロシアは「ロシアの人の保護」を名目に介入した形になっている。

あの親グローバリスト派のゴルビーさん(ゴルバチョフ元ソ連大統領)ですら、「悪いのは挑発していたグルジアだ。ロシアが反撃するのは当たり前だ」と書いています。

(引用開始)

What happened on the night of August 7 is beyond comprehension. The Georgian military attacked the South Ossetian capital of Tskhinvali with multiple rocket launchers designed to devastate large areas. Russia had to respond. To accuse it of aggression against "small, defenceless Georgia" is not just hypocritical but shows a lack of humanity.

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/aug/13/russia.georgia1
(引用終わり)

むろん、ロシアもバカじゃないから、事前に情報を掴んでいたでしょう。イスラエルとアメリカとグルジアは、7月頃に軍事演習をやっていたんですから、警戒するのは当たり前。

ネオコン系は、ビル・クリストルを初めとして、ナショナル・レビューのマイケル・レディーンも、「ロシアなにするものぞ」と久々に元気満点。マイケル・レディーン(AEI研究員)は、元々左翼のトロツキストですが、「今のグルジアは、ヒトラーに占領されたズデーテンランドそのままだ!」という時代がかったコラムを『ナショナル・レビュー』誌のブログに書いていました。

それで、アメリカ大統領選挙の話になるのですが、マケイン陣営の外交アドバイザーのランディ・シェーネマン(Randy Scheunemann)という人物が、どうもグルジアの外交顧問をやっていたようなんですな。

thinkprogressというリベラル系のブログから引用します。

(引用開始)

As Matt Duss noted at the Wonk Room, the invasion “raises some questions about how a McCain administration might deal with a crisis like this,” particularly because his top foreign policy adviser — Randy Scheunemann — has spent a number of years lobbying on behalf of Georgia and has publicly taken strong pro-Georgia, anti-Russia positions.

Last May, USA Today reported that Scheunemann’s lobbying firm, Orion Strategies, represented Georgia between 2003 and March 2008 and that Scheunemann himself lobbied McCain’s Senate staff on behalf of Georgia while working for McCain’s presidential campaign.

Also, freelance journalist Lindsay Beyerstein reported last month that Scheunemann serves as Worldwide Strategic Energy’s (WSE) point man on Georgia, helping the energy firm score deals with the Georgian government to assist in the development of its “hydrocarbon industry.” From a WSE internal document obtained by Beyerstein:


Randy Scheunemann is a registered representative of the Government of Georgia in the United States. Accordingly, Mr. Scheunemann has developed a very close relationship with President of Georgia Mikheil Saakashvili and many senior Georgian officials. The WSE team has also begun negotiating possible deals with the Georgian state-run oil company, National Oil Company of Georgia, to assist in the development of Georgia’s hydrocarbon industry.


http://thinkprogress.org/2008/08/08/scheunemann-mccain-georgia/
(引用終わり)

とまあ、このように、シェーネマンというのは、グルジアのサーカシビリ大統領とズブズブの関係にあって、しかも彼がアドバイザーを務めているWSEというテキサスの石油コンサル会社は、グルジアの国立石油会社とビジネス計画があったという話となれば、利権の臭いがプンプンしますね。

このWSEの秘密計画に関する文書は、すっぱ抜かれて、ネットで公開されています。

シェーネマンに資金提供していたペインとかいう共和党系の石油ロビイストは、別の Caspian Alliance Incという会社も作っていたという話。(http://www.examiner.com/a-1499712~McCain_adviser_paid_by_controversial_businessman.html

この辺りにチェイニーが絡んでいるだろうなあと推測。

「自由主義国家連合」(リーグ・オブ・デモクラシーズ)などのマケインの外交戦略を書いたとされる、ロバート・ケーガンの『歴史の回帰』には、ロシアの事がやたらたくさん書かれているので、何かあると思っていましたが、そういう風にお金に絡めてあったのか、と納得。

オバマ陣営の外交顧問のグローバリスト、ブレジンスキーは、英「ガーディアン」のインタビューで、「プーチンは、スターリンかヒトラー」と強く批判していましたが、ブッシュ大統領(とその愛人のライス国務長官)のプーチンへの甘い対応も強く批判しています。

Obama adviser compares Putin to HitlerKate Connolly in Berlin guardian.co.uk, Tuesday August 12 2008 11:32 BST
http://www.guardian.co.uk/world/2008/aug/12/georgia

ブレジンスキーは、「グルジアとウクライナがNATOに加盟するのを認めろ」と別のインタビューで語っておりまして、ことロシア政策でいえば、利権の構造はともかく、超党派の構造になりつつあるわけです。

グルジアの首都トビリシには、ネオコンの操り人形のサーカシビリ大統領を応援すべく、ウクライナのユーシェンコ大統領やポーランドの双子の片割れも駆けつけたとか。

サーカシビリって、コロンビア大で法学位を取った後で、NYの法律事務所で勤務していた90年代にリクルートされて、グルジアの議会選挙に出たんだってね。操られ要員の典型的なパターンじゃないか。

ブレジンスキーが「ガーディアン」へのインタビューで、「メドヴェージェフなんて名前は歴史家にとって重要じゃない。歴史に残るのはプーチンだ」と言ってますが、それはそうでしょうね。

いわば、プーチンは自民党の森喜朗のような存在だな、と私は思うわけです。つねに黒幕として控えている。今回のプーチンの場合は前線指揮まで執ったんですけど。

今回のグルジアとロシアの一時停戦協定を仲介したのは、今のEU議長国のフランスで、ビルダーバーガーのクシェネル外相や、サルコジ大統領なんですよね。ここをどう見るか。

アメリカのライス国務長官は、フランスに任せたみたいなことを言っていますが、それは次期政権までのつなぎでしょう。ただ、「自由主義国家連合」の立場からすれば、フランスが仲介だけではなく、NATOの軍事部門でロシアに圧力を掛けてくれれば嬉しいはずなんですね。

次期政権の課題は中国ではなくて、ロシアでしょうね。大国のゲームの復活ですよ。これはもう間違いない。アメリカは二正面作戦ができないから、今のところ、北東アジアは中国に任せたわけです。今の台湾海峡は波が全然高くないもの。日本はインド洋で「ガソリンスタンド」をやって狸を決め込んでいるのが案外賢いのかもしれませんね。

それにしても、マケインがロシア批判を激しく展開している中、オバマはハワイでゴルフ休暇中。オバマに計算があるなら良いけど、このゴルフ写真は、秋になるとマケイン陣営の選挙広告に登場するだろうなあ。ヒラリー・クリントンが、「午前三時の電話」の選挙CMでやったのと同じ要領で、「オバマの外交政策の資質の無さ」を追及するでしょう。

パリス・ヒルトンを使った選挙CMでミソを付けてしまったマケイン陣営ですが、対ロシア関係が煮えたぎっているときに、効果的に中傷CMを売って出せば、ひょっとするかも知れません。

オバマもマケインも副大統領候補を決めていませんが、数日中には決まるでしょう。はっきりしているのは、民主党VPは、ジョン・エドワーズの線はありえないということ。なぜなら、彼は数日前に、ガンの奥さんを放っておいて、不倫していたことを全米のマスコミの前で認めたから。

John Edwards admits he lied about having affair
August 8, 2008
http://www.suntimes.com/news/politics/1098563,080808edwards.article

FTのコラムに、民主党の上院外交委員長を務めている、ジョゼフ・バイデン(デラウェア州選出)が寄稿して、「ロシアの行動は2014年のソチ五輪の開催を危うくする」と警告を発していましたが、バイデンも有力な副大統領候補と言われています。

バイデンの寄稿で重要なのは以下の部分。

(引用開始)

In the past two months I sponsored two legislative measures intended to nudge Russia towards a closer, more constructive relationship with the US, including allowing for increased collaboration with Russia on nuclear energy. Russia has also lobbied to repeal a trade provision – the Jackson-Vanik Amendment – which blocks the country’s integration into the World Trade Organisation. The fighting in Georgia has erased the possibility of advancing those and other legislative efforts to promote US-Russian partnership in the current Congress. It may derail them permanently if Russia does not reverse course.

http://www.ft.com/cms/s/0/8eb68046-6898-11dd-a4e5-0000779fd18c.html
(引用終わり)

ロシアは、ソ連時代に制定された対敵通商法「ジャクソン・ヴァニク修正条項」があるせいで、WTOに加盟できないままです。バイデンは、「そろそろその条項を撤廃しようと思っていたのに、その矢先にこんなことをされたんじゃ、たまったものではない!」と怒っているわけです。

バイデンをVP候補にすると、オバマは南部とヴァージニアやオハイオなどの「スイング州」への抑えが利かなくなる可能性がある。となると、バイデンは国防長官か国務長官含みで処遇されるでしょう。

source:Stratfor.com
http://amesei.exblog.jp/8442706/

参考内容
ユダヤ人のグルジア大臣が武器提供、訓練を施したイスラエル軍にヘブライ語で感謝を伝える
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/603.html  

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