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当局のトンデモ印象植え付け作戦についての論考
http://www.asyura2.com/08/wara4/msg/656.html
投稿者 smac 日時 2008 年 11 月 17 日 15:34:01: dVqzW59EefGnc
 

(回答先: Re: あなたがお考えの「真実」って何? 投稿者 Ddog 日時 2008 年 11 月 17 日 00:41:17)

 私の土俵(自重崩壊ではあり得ない説)での議論だけを提案して、あなたの土俵(真相隠蔽の情報撹乱作戦説)に応答しないのではフェアじゃないと言われるでしょうから、不十分になるとは思いますが返答しておきます。 

>陰謀の真相を語る連中を、まとめて「トンでも論者・陰謀史観論者」を、纏めてキチガイと思わせ、真相を隠蔽することが有効と考えたのではないか。

 話としては、ありそうな筋書きですが、もしそういう意図の上での作戦だったとしたら、その作戦は成功していませんね。

 WTC爆破解体説は、陰謀論の主流にはなっていません。それは疑惑を提供する「入り口」にすぎないのです。

 米政府が911事件に関する、ほとんど全ての物証へのアクセスを禁止している中で、WTCの崩壊は多くの記録映像が残されていることから、一瞬「(爆破解体の)証明が可能なのではないか」という期待を持たせます。

 しかし、少し冷静に考えてみると分かることですが、「記録映像」だけでは爆破解体の証明などできません。

 多くの爆破解体説論者たちは、とっくにその事を理解しており「さらなるオープンな検証が必要だ」と言い続けています。

 「崩壊の仕方がおかしい」「公式の報告書は合理的な説明に成功していない」と主張し、疑惑を広めることで、再調査の扉をこじ開けよう…という作戦なのです。

 彼らは、最終目標を再調査の開始に設定することで、検証を拒否し、仮説を定説にすり替えようとする、いわゆる「トンデモ」論との差別化を図っており、その運動方針はWTC疑惑に限らず、ペンタゲートや93便疑惑にも浸透しています。

 片や、WTC疑惑で「自重崩壊」説を、ペンタゲートで「77便激突」説を、93便疑惑で「英雄的乗客の活躍により墜落」という説をとり続ける人々は、それらが「明白な事実」だと強弁することで、検証を拒否しています。

 この段階で、実はもう「勝負あり」なのです。公式説支持派は再調査を拒否する手段として「陰謀論はトンデモだ」としか言えなくなりました。
 そして、公式説に疑問を投げかける声をトンデモに見せかけるため、議論や検証を避け罵倒ばかりを繰り返しています。

 陰謀論者側が「再調査要求」という、最後の切り札を持っているのに対し、公式説支持側は「ブラックアウト(なるべく話題にさせない。議論に参加しない)」が最終手段です。

 そうした状況で、当局が情報撹乱を目的として「爆破解体説」を煽り立てるとすれば、完全に逆効果でしょう。
 たとえ、最終結論が「自重崩壊」であったとしても(あり得ませんが)、それを証明するために再調査が必要になるので様々に不都合なことが暴露されてしまいます。
 かと言って、頑なに再調査を拒絶し続ければ(それが今の対応)、陰謀論者は「調査させない事が陰謀の証拠だ」と叫び、追求の手を強めてくるでしょう。

 爆破解体説に半信半疑の人たちも、再調査要求には反対しないでしょうから、議論が白熱すれば自ずと再調査要求の声が高まります。
 また、爆破解体説を「トンデモ論」と考える人たち(Ddogさんを含む)は、議論で勝てると思うから論争を挑んでくれます。
 そうして論争した結果、「爆破解体トンデモ論」派は「陰謀論者の説得など不可能だ」と捨て台詞を残し「ブラックアウト作戦(無視)」に移行するか、「半信半疑」派に移行するかのどちらかになります。

 情報操作の研究をはじめて30年近くになる私の推理を言うならば、当局の情報操作はブラックアウト、つまり忘却作戦だろうと思います。
 もちろんこれは単に推理ですから、絶対にそうだとは言いませんが、メインストリームのメディアで陰謀論を一切紹介させない姿勢、さらには物証へのアクセスを極端に制限している点などから、当たっている確率は高いのではと思っています。

 片方でブラックアウトをしながら、もう一方でトンデモ印象を植え付ける工作をしている…という推理も可能ですが、その場合の工作なら、爆破解体説を煽るのではなく、議論せずにトンデモ呼ばわりする人々の増殖を目指すでしょう。
 Ddogさんが阿修羅メンバーから「工作員か?」と絡まれたのも、そうした理論から出たことだと推測します。

(ここから少し脱線します)
 基本的に陰謀論者(私を含む)とは疑り深い人たちです。
 公式の報告書はもちろんですが、ジョーンズ博士の論文も、マック・レイカー氏の壮大な仮説も、ティエリ・メイサン氏の推理も、ディビット・グリフィン博士の主張も、まるまる「信じる」なんてことはしません。
 当局の情報操作にも敏感に反応し、そう容易くは騙されません。
 情報と主張を峻別し、情報に全依存する主張には同意しません。それは情報が正確でないかも知れないと疑うからです。
 陰謀論者はトンデモな仮説を次々に繰り出しますが、それらは議論と検証の中でどんどん修正されていくものであると、最初から了解しています。
 納得すれば、自説を一部撤回するのに躊躇がないのです。

 事件直後、メイサンがブチ上げた「元祖・陰謀論」は、イラク戦争開戦前まで、評判的にも内容的にも「トンデモ」論でした。
 しかし、2003年以降、究明運動家の数が爆発的に増え、それらの人々による調査、研究、推理を吸収しながら「陰謀論」は長足の進化を遂げたのです。
 内部犯行疑惑を追求したビデオ作品も「ボーイングを探せ」から「ルースチェンジ」「目撃者」「精神の時代」「ゼロ」と、時代を昇る(下る?…どっちだったっけ。要するに「後になるほど」って意味です)ほどに欠点がそぎ落とされ、良質なものとなっています。

 市井の研究家たちも、debunkerたちとの論争で鍛えられ、ディベート技術が格段に成長しました。その意味では、ポピュラーメカニックス誌やmsq氏らには感謝しています。

 今の陰謀論者は、ほぼ例外なく「断定を避け、検証を求める」という基本姿勢を貫徹しています。
 debunkerたちから「卑怯だ。ずるい」と酷評されたルースチェンジの決め文句「私たちは疑問を提示します。判断するのはあなた自身です」は、暗示的に印象操作をしておきながら、最終的な判断は視聴者に預ける…という、従来マスメディアがお得意だった裏技を盗みました。
 映像作品が誇張や誘導、トリックによって成り立っていることを熟知している、私たちメディア業界人にとって、これは卑怯なことでも、ずるいことでもありません。ポピュラーな宣伝テクニックにすぎないのです。

 「おーい、どこまで脱線するんじゃあ〜」という声が聞こえてきましたよ。
 実はこれ、Ddogさんに見てもらいたい参考資料の紹介だったのです。「どこどこを読め」「なになにを見ろ」と言うのは禁止だそうなので、ちょっと回りくどい推薦をして見ました。

 ここで私が言った「陰謀論者の特色」をふまえて、上記に示した作品や論評を見れば、Ddogさんが抱いておられる陰謀論者への先入観は、かなり晴れるんじゃないかと思います。
 もちろんこれは「推薦」であり「強制」じゃありません。
 ただ、本記事における他のスレッドでの罵倒合戦は、Ddogさんが「陰謀論者なんて、所詮○○な奴らだ」という決めつけをするところから発生しているように思いましたので、私との議論を開始する前に、先入観の払拭と予備知識の獲得をお願いしたいと思い、差し出がましく紹介させて頂きました。
 ぜひ、ご検討くださいますようお願い申し上げます。  

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