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12月30日21時0分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081230-00000063-mai-int
【エルサレム福島良典】イスラエル軍は３０日、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスの弱体化を狙った空爆を継続し、ＡＦＰ通信によると、２７日の空爆開始からのパレスチナ人の死者は少なくとも３６３人、負傷者は１７２０人に増えた。イスラエル放送によると、同国のオルメルト首相は２９日夜、軍に対し時間的な期限を設けずに作戦を続行するよう命じた。
イスラエル軍はガザ地区への侵攻に備え、軍事閉鎖地域に指定したガザとの境界付近で地上部隊の増強を続けている。２９日から３０日にかけての空爆ではハマスの行政庁舎などが破壊された。イスラエル紙イディオト・アハロノトは軍が２９日から、ハマス幹部らを標的とする暗殺作戦に着手したと伝えた。
また、医療品を積んでキプロスからガザに向かっていた人道団体「自由ガザ運動」のボートが３０日、ガザ沖で海上封鎖中のイスラエル軍艦艇と衝突した。ボートが警告発砲を無視したという。ボートは破損したが、欧米人の乗員１６人は無事だった。イスラエル軍はガザ沖を軍事閉鎖海域に指定している。
ハマスによるイスラエル領への攻撃も拡大している。ガザから３０キロ離れた同国南部アシュドッドに２９日夜、ロケット弾が着弾し、女性が死亡するなど、ロケット弾によるイスラエル人の死者は空爆開始以来、兵士１人を含め４人となった。
イスラエル放送によると、エジプトのアブルゲイト外相は２９日夜、エジプトがまとめたガザ停戦案をトルコに提示した。イスラエル軍とハマスが同時に攻撃を停止することなどが柱で、トルコがハマスに伝達するという。
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