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ガザ戦争 序章「イスラエルの最終戦争」 (米流時評)
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投稿者 新世紀人 日時 2008 年 12 月 31 日 10:41:29: uj2zhYZWUUp16
 

(回答先: オバマ…何者か?イスラエルにとって彼は何者? イスラエル史は新段階へ。 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 12 月 31 日 09:47:22)

http://beiryu2.exblog.jp/9131872
米流時評
beiryu2.exblog.jp


ガザ戦争 序章「イスラエルの最終戦争」

  ||| イスラエルの最終戦争 |||


イスラエルのガザ空爆は、中東の全面戦争にエスカレートするのか?
オルメルトとブッシュ、両タカ派政権の最後の犠牲になったガザ市民

ついにイスラエルが踏み切ったガザ空爆。その兆候は先月から明らかだった。イスラエルはまず国境を閉鎖して、ガザの生命線である食糧や燃料の補給路を断った。これまでにも何度も繰り返してきたように、完全な鎖国状態にして兵糧攻めの作戦である。ガザは陸路では三方をイスラエルに囲まれているので、こういう状態になれば唯一残された関門は、エジプトとの境界の町ラファーを経由して、物資を輸送する以外ない。イスラエルの暴挙に対する報復としての、ハマスのロケット砲攻撃も当然始まる。


ガザからエジプトへと脱出するこのルートでは、今年の1月にも大規模な越境事件が起こり、『米流時評』でも「ガザのエクソダス」という特集を組んでお伝えした。その後もそれ以前もガザは年柄年中、究極的な窮乏状態にある。イスラエル建国以来のことかも知れない。しかし、イスラエルとガザの抗争は、1948年よりも遥かに時代を遡って紀元前2000年まで振り返らないと、その憎悪と抗争の歴史の上に渦巻く、現在の中東危機の真の原因は解き明かせないだろう。


幸い以前のガザ危機の際に、ブログ友のmeixiさんに質問されたのをきっかけに、その解答としてエントリーで上げてある記事がある。そのページでは中東におけるユダヤとアラブの確執を、時代を疾走するがごとく手短かに説明してあるので、中東問題に関心のある方はぜひご一読いただければ幸いである。 そこでの私の結論は、イスラエルがアラブ世界を叩けば叩くほど、周辺国家はイスラム精神で結束し、いずれはレバノンのヒズボラ、ガザのハマス、イラクのサドルブリゲードが、イスラエルを共通の敵として結束し、中東におけるイスラエルの存在を根本から脅かすものになるだろう・・・と予測した。

▶ 米流時評 総論「ガザの悲劇」4千年の中東民族抗争
*その他の中東関連記事のリンクはこの下に記載しました。


また今回のガザ空爆は、2年前の夏にイスラエルがレバノンに侵攻した、忌まわしい侵略戦争の開始時点を彷彿とさせるが、今回はどうも先回のイスラエル・レバノン戦争よりも長引きそうな予感がする。レバノン戦争で、ヒズボラを敵に回しての市中のゲリラ戦で勝てなかったイスラエル。その傷跡も癒えないうちに、何故またもや、小国の封鎖に始まり大規模空爆で当然起こる虐殺に走ったのだろうか? 日本の皆さんは、きっと「なぜ今? 何の目的で? いつまで?」イスラエルが戦争を起こし、継続していくのか、その点に関する疑問が一番強いことと思う。


米国在住なので、9/11以来テロ戦争とイラク戦争は、日常茶飯事というか毎時のニュースで追いかけてきた背景があり、中東地区の「パワーラビリンス=権力の迷宮」は、いつも基本的テーマとして扱い続けてきた。専門家ではないが、私ら素人にも理解しやすいという選択肢で紹介した関連記事をお読みになれば、きっとなにがしかのヒントを得られるのではないかという、いささかの自負はある。伊達にテロや戦争を追いかけているのではない。恒久的平和を求めるからこそ、現在の紛争の種はどこにあるのかをいつも疑問に思い、関連した記事や文献を読み続けてきた咀嚼の結果である。


今回も時機を看て、そうしたダイレクトな疑問にお答えしていきたいと思うが、何しろ事態は火急である。イスラエルの空爆開始以来わずか3日で、取り返しのつかない甚大な人命の犠牲を、ガザはすでに支払った。目には目をのイスラム法からいけば、今回もまた、アラブ世界は決してイスラエルを許さないだろう。オルメルト政権の行動に支持声明を出した、これまたどうしようもない末期の悪あがきに走るブッシュ政権も、イスラム側から見た同類項の「巨悪の枢軸」にくくられてしまうだろう。この問題は、あと3週間で全権を引き継ぐオバマ政権にとって、最初で最大の外交問題の難関になることは、言うまでもない。


長い連載になりそうなので、膨大なボリュームの写真の整理に2日もかかってしまった。まずはガザ空爆3日目の29日の記事を「ガザ空爆による虐殺/イスラエルの最終戦争/世界から上がる非難の声」という3つのテーマに分けてお届けする。今回の空爆は、イスラエルが主張しているような「先制自衛」では決してない。ヒットラーがポーランドへ侵攻したように、ソ連がチェコを占領したように、軍事的に圧倒的なパワーを持て余す大国による、周辺弱小国への、恥ずかしくなるほど正面切っての「侵略行為」以外の何者でもない。

【米国時間2008年12月29日『米流時評』ysbee】

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◀ 予告 ガザ戦争-7「イスラエルのガザ空爆に国際的非難集中」へ
▶ 前号「全米メディアの編集長が選んだ「今年の名言」17選」へ

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Tags:イスラエル ガザ 空爆
by ysbee-2 | 2008-12-26 18:24 | 中東のパワーラビリンス | Trackback(7) | Comments(0)


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