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http://www.chosunonline.com/news/20091205000014
北朝鮮軍が、最近断行したデノミネーション（デノミ、通貨呼称単位の変更）に対する反発により騒乱事態が発生する場合に備え、戦闘準備態勢に入った、とロシアの経済紙コメルサントが4日、北朝鮮内の外交筋の話を引用して報じた。 同紙によると、今回のデノミに対し北朝鮮の幾つかの都市では、「強盗のような政策だ」として批判する動きがみられるため、当局がこうした指示を下した、と消息筋は語ったという。またこの消息筋は、改革期間中は北朝鮮のすべての商店が営業を禁じられているため、住民らはこれまで貯金してきた金を使うこともできず、大きく動揺しているとして、北朝鮮に駐在する多くの外交官らが北朝鮮当局によるデノミの撤回を求め、集会を開いていると話した。 北朝鮮内部の消息筋によると、最高権力機関である国防委員会は最近、中朝国境の人民警備隊に「許可なく国境を越えた者については、その場で射殺してもよい」との発砲命令を下したという。デノミに関連した「不順勢力（国の秩序に順じない勢力）の逃走」を防ぐための措置とみられる。この消息筋は、「突然金を奪われた能力のある中産層が集団で脱北する可能性が高い」と指摘した。韓国政府の当局者は「現在、集団暴動や大量脱北などの情報はない。北朝鮮の住民は集団行動をしたことがないため、状況が悪化すればデモより脱北を選択する可能性が高い」と指摘した。 咸鏡北道清津市、平安南道平城市などでは故・金日成（キム・イルソン）主席の写真入り旧貨幣（5000ウォン券）が汚物で汚されたり、引き裂かれた状態で発見されるなどしたため、保衛部が非常態勢に入ったという。金正日（キム・ジョンイル）総書記を非難するビラや落書き行為も広まっている、と内部消息筋は伝えた。北朝鮮専門メディアのデイリーNKは同日、「両江道でデノミ以降、ある債務者が突然債権者に対し、“旧貨幣で返済する”と主張したためけんかになり、債権者によって殴り殺される事件が起きた」と報じた。また新義州の市場では、化粧品を販売していた40代女性が当局を非難したため、保安員に逮捕されるという事件もあった。 北朝鮮の住民はデノミに対する反発の意思表示として、あまり金を交換していないという。北朝鮮当局は1世帯当たり10万ウォン（新貨幣1000 ウォン）だった交換限度額を引き上げ、一人当たりさらに5万ウォンずつ交換できるようにするなど、住民の不満をなだめるために後続措置を打ち出していることが分かった。北朝鮮は6日までに貨幣交換を終える計画だったが、3日現在、咸鏡北道会寧市、茂山市などでは新貨幣が届いてさえいない状態だという。このため、交換時期を「新貨幣到着後1週間」に変更した、と内部消息筋は伝えた。 姜哲煥（カン・チョルファン）記者 アン・ヨンヒョン記者 |
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