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受精卵・胎児・乳幼児・こどもの時間スケールからの考察
http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/423.html
投稿者 どん兵衛 日時 2009 年 10 月 08 日 11:34:05: 7oUaiPRSj3bnA
 

いろんな「生き物」は、それぞれの時間のスケールを持っているという。

以下引用



今回は少し閑話休題ということで、ウスペンスキーの「スケールと相対性の理論」に関連して、木村達雄著『ゾウの時間 ネズミの時間――サイズの生物学』(中公新書、1992年)から面白い部分を紹介してみたい。

この本が指摘している事実の一つは、時間は動物のサイズによって変わるということだ。

 
「私たちは、ふつう、時計を使って時間を測る。あの、歯車と振子の組み合わさった機械が、コチコチと時を刻み出し、時は万物を平等に、非情に駆り立てていくと、私たちは考えている。

 ところがそうでもないらしい。ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにはネコの時間、そして、ネズミにはネズミの時間と、それぞれ体のサイズに応じて、違う時間の単位があることを、生物学は教えてくれる。」(p5)

 いろいろな哺乳類で体重と時間を測ってみると、「時間は体重の4分の1乗に比例する」という結論が出た。つまり、体重が16倍になると<時間>は2倍になる。

ゾウは100年近い寿命を持つが、ネズミは数年しか生きない。しかし、哺乳類はどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打ち、約5億回呼吸することが分かっている。

だから、小さい動物では、体内で起こる現象のテンポが速いので、物理的な寿命が短いとはいっても、一生を生ききった感覚はゾウもネズミも変わらないのではないか、と著者は指摘する。

このことは、我々が唯一絶対不変なものとして知覚している<時間>の感覚は、実際には相対的なものでしかないことを示している。

このことをもっと極端な規模で考えたものがウスペンスキーのスケール論であると言えるかもしれない。
http://homepage1.nifty.com/pdo/time1.htm


して、ウスペンスキー理論ですが、「奇蹟を求めて」の本のp507−521を読むと、細胞は人よりもっと長い時間のスケールを持っているらしい。



カントは、時間と空間を人間の知覚のカテゴリーとみなした。つまり、空間と時間は客観的な存在ではなく、主観的な要素だというのである。この命題をさらに発展させると、時間と空間というカテゴリーはスケールによって異なるということになる。スケールとは、簡単に言えば大きさ、規模のことである。例えば、人間と、人体器官の細胞を構成する分子は異なるスケールに属する。分子と原子、原子と電子はそれぞれ違うスケールに属する。反対に、人間と惑星、惑星と太陽系、太陽系と銀河、これらもそれぞれ違うスケールに属する。すなわち、それぞれの主体に意識があるとするなら、人間の意識と原子の意識、電子の意識、地球の意識、太陽の意識はそれぞれ違うスケールで宇宙を知覚しているのだと言える。
http://homepage1.nifty.com/pdo/time1.htm


で、小生は、年々歳々一定の期間の感じ方がだんだん短い時間に感じられるのが、他の人もそうらしい、なぜかわからなかった。

そこで、ウスペンスキーのお弟子さんのロドニー・コリンの『永遠の命に関する理論 The Theory of Eternal Life』の以下の文書に行き当たった。(出版されていない)以下引用



 人間は受胎から誕生までは細胞として過ごす。細胞の時間と人間の時間はスケールが異なる。(小生思うに胎児や赤ちゃんや子どもの時間のスケールも当然、ゾウとネズミの時間のスケールが異なると同様違うという事になる)。

 ロドニー・コリンによれば、受胎から誕生までの期間が人間の人生の3分の1を占める。この最初の3分の1で物理的な乗り物(肉体)が形成される。
http://homepage1.nifty.com/pdo/theoryofeternallife1.htm



引用終わり
1/3どころじゃないんじゃないか!?
人間にとって受精してから、少なくともそこそこの体の大きさに成長するまでは、上記の理論から言えばいかに「時間」が本人にとって長いか!
この理論が本当なら、是非、妊婦さんや子育て中のおかあさん(に限らずだが)は彼女の時間の多くをこどものために割くべきだし、そうできない社会はたとえGDPが先進国でも豊かな国とは言えないだろう。
 

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コメント
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実に面白い。

このスケールによって時間が異なるという考え方は以前から私も感じていた。
用事の心拍数が120なんていう事実は単位時間内の濃度が倍だとなんとなく感じる。

今までは生物のスケールの違い、幼児と成人の違いなどは感じてはいたのだが、さすがに分子、原始レベル、細胞レベルなどが其々相対的時間を持っているとは思いもよらなかった。なるほど・・・という気もしないではない。

また、成人後の人間の生きる意味は「魂を磨く」ということは同意する。
で、面白いのは、死について「香水のような凝縮」の意味を述べている点。

あの世には香水のような凝縮した「魂の成果」を持って行けるのかもしれないとの箇所には「そうなんだろう」とこれまた同意。

もしこの通りとすると、さしずめ、悪徳ペンタゴンなどの一員、それに群がる連中というのは魂を磨くどころか欲塗れの醜い魂なんだろうから、香水のように凝縮された清らかなものはあの世に持ってゆけない。

死は無に帰するという認識であれば、欲塗れでも「現世謳歌」を目指すだろうけど、それが実は最後には「無意味」と知ったら少しは魂を磨き始めるかもしれない。

つまり悪を正す、良い世の中にする・・ということは実はこの世の捉え方があって初めて可能となる気がする。
人生が最終的に魂を磨くという宿題のためにあるのであれば、欲得ずくで生きてきた人は宿題は何一つ提出できないわけで、あの世で赤っ恥をかくしかない。



2009/10/08 12:16

「用事」は間違いです → 「幼児の心拍数・・」 に訂正
2009/10/08 12:18
シュタイナーの「超感覚的な認識」では霊界で浄化された善良な魂が再び肉体に受肉する際、その一生のアウトラインをかいま見て受肉を決めるそうですが、悪しき人間性の形姿に受肉しようとする人間はひとりもいない事もありうる。(神秘学概論p428 文庫本)
ならば、「悪徳ペンタゴンなどの一員、それに群がる「現世謳歌」の連中」のような人たちは経時代的に減少する運命と思われますが、こうも言ってます。
これは彼の著述のなかでは奇妙なので印象深かったのですが、引用
《その時には、悪しき形姿は、人間の魂ではない宇宙の何らかの魂の受肉を待つしかない。・・・未来において善と悪のふたつの人間界が存在するであろう、・・・》
2009/10/08 22:26

-
もし、不老不死の技術が完成したら、時間と意識の観念は?
どんなスケールで宇宙を知覚するようになるのでしょう・・

また今日も眼が覚めた、生きていた、俺も666才か・・・

既に米国では「冬眠・凍結保存」の商売があるようです
Amrit不老不死研究所 ・http://amrit-lab.com/index.html
http://www.asyura2.com/0601/cult3/msg/186.html


2009/10/08 22:36

死後の世界は本で読んだり想像したりする事しかできませんが、人生よりつらいか、大して変わりないか、むしろ、もっと幸せになるのかわからないので、不老不死が一概にいいのか悪いのかさえわかりません。
一説によると、ある臨死体験で、死後と感じた世界はもっと意識が拡大して、明晰で、自由で、人生にもどったら何と束縛が多くて認識するものが少なくて茫漠としてて、むしろ、生きてることが死んでるようだったと言ってます。(ユングでした。)http://homepage1.nifty.com/pdo/Jungtext.htm
(ユングの「幻像」とウスペンスキーの「実験的神秘主義」)
ならば、場合によっては生が死、死が生と感じられないこともない。
ならば、不確かな仮定に基づいていますが、
「死ぬために生きる、生きるために死ぬ」というのも何となくわかります。
>時間と意識の観念は?どんなスケールで宇宙を知覚するようになるのでしょう・・
反復する同類の外的経験が増せば、たぶん、だんだん時間覚は短く感じられるようになるんじゃないかな?退屈な時間を長期間過ごせば意識も愚鈍になりそうな気がします。宇宙の時間スケールはケタが違うので宇宙に関する知覚はあまり変わりないんじゃないかと。
2009/10/08 23:33

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