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終戦ドラマ「気骨の判決」/プロデューサー磯智明さん語る/正義貫いた裁判官、吉田久【しんぶん赤旗】
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/205.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 7 月 31 日 08:35:25: KbIx4LOvH6Ccw
 


http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10310212834.html から転載。

終戦ドラマ「気骨の判決」/プロデューサー磯智明さん語る/正義貫いた裁判官、吉田久【しんぶん赤旗】
2009-07-30 06:46:50
gataro-cloneの投稿
テーマ:戦争責任(歴史)

気骨の判決―東條英機と闘った裁判官 [著]清永聡がドラマになる。 

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http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=tBkiEiys&g=9

NHKスペシャル 終戦ドラマ「気骨の判決」
8月16日(日)総合 午後9:00〜10:30

 NHK名古屋放送局は、『鬼太郎が見た玉砕』『最後の戦犯』に続き、終戦ドラマ『気骨の判決』を制作する。

 戦争末期の昭和20年、ひとりの裁判官が「翼賛選挙は無効」と断じる判決を出した。ドラマは、NHK大分放送局・清永聡記者の詳細なノンフィクションに基づき、戦時下の選挙と裁判の実態、そして「選挙無効」を下した大審院(今の最高裁)判事・吉田久たちの生き様を描いていく。

 東条英機内閣が行なった衆議院解散総選挙。「戦争に勝つため」という名目のもと、政府に非協力的な候補者に対して露骨な選挙妨害工作が繰り広げられ、大政翼賛派が議席を独占した。吉田たちは真相を究明するべく、鹿児島に乗り込んで大量の証人尋問を断行。「なぜ人々は、戦争を熱烈に支持するのか?」「法律は、本当に市民を救えるのか?」という問いに苦悩しながらも、裁判官たちは信念を貫き、想いのすべてを「判決」に注ぎ込む。
 
原案:清永 聡  脚本:西岡琢也  音楽:加古 隆  演出:柳川 強
出演:小林 薫 田辺誠一 麻生祐未 京野ことみ 篠井英介 石橋蓮司 國村 隼  ほかの皆さん

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1945年3月。戦争のまっただ中、国家に逆らい、「翼賛選挙は無効」と断じる判決を出した裁判官がいた。その人、吉田久さんに焦点をあてたドラマが8月16日、NHKテレビで放送される。名古屋放送局制作のNHKスペシャル終戦ドラマ「気骨の判決」である。

以下は作品の意図を磯智明チーフプロデューサーに聞いたものである(「しんぶん赤旗記事情報/G-Search」から検索、貼り付け)。

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終戦ドラマ「気骨の判決」/プロデューサー磯智明さん語る/正義貫いた裁判官、吉田久
2009.07.19 日刊紙 8頁 一般 (全1,566字) 

現代の鏡としての翼賛時代

 −「鬼太郎が見た玉砕」「最後の戦犯」に続く、骨太の作品ですね。

 演出の柳川強ディレクターが、NHK大分局の清永聡記者が書いた本『気骨の判決−東條英機と闘った裁判官』(新潮新書)を持ってきたところから始まりました。3本に共通するのは、組織と個人というテーマです。これでいえば、組織のしがらみや社会全体の空気の中で一人の裁判官がどう正義を貫いていくか。

 流れの中に

 人間は弱いもので、どう時代が転んでいくのかわからないとき、大きな流れに巻き込まれてしまうところがあります。その結果、戦争に歯止めがかからずどんどん突入していった。そういう精神性は今も引き継がれているような気がします。単に戦争の時代を描くのではなくて、あくまで現代の鏡として、今の人に問いかけたかったんです。だから戦争のシーンはありません。

 −当時の社会は、吉田さんたちを受け入れませんでした。

 翼賛記録を読んでいると、翼賛の人たちは戦争を遂行しようっていうことは、あまり言わないんですね。大東亜共栄圏のリーダーになって、日本を世界に開かれた国にしようということを言うわけです。夢とか理想を語っていて、そこに乗せられたらね、生活で困窮している人たちは、そっちになびくという感じがしますね。今を我慢すれば、日本の領土が広がって豊かになる、明るい未来が待っていると、本気で思っていたと思いますよ。

 では吉田さんがえらくて庶民は愚かだったのかというと、そんなことはなくて、みんなきちんと生きていこうとしていた。そういう状況の中で、冷静に世の中について考えてみるヒントみたいなものが吉田さんにはあると思います。時流に左右されないのがプロだということですね。

 葛藤を抱え

 −苦労したのは?

 やっぱり台本づくりです。吉田久というヒーローの話にすることは簡単だけど、そうしたくはありませんでした。吉田さんも葛藤(かっとう)を抱えていたんじゃないかという仮説を作って、それを物語にするところが難しかったですね。彼が全部、モノローグ(独白)で思っていることを言ってくれれば楽なんですが、ドラマというのは人間の関係性ですからね。会話にするには相手を探さなきゃいけない。キャラクターを発掘するまでに時間がかかった感じかな。脚本の西岡琢也さん、柳川ディレクターといろんな登場人物を考え出しては消していきました。

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きまじめで無頓着/スタジオで

 NHK名古屋のスタジオを訪ねました。

 この日の収録は、吉田家の朝食風景です。かもいの上の「御真影」が、時代の空気を映します。着物姿の吉田(小林薫)を真ん中に、食卓を囲む家族たち。目を細め、トマトをほおばる吉田に長女・良子(宮嶋麻衣)がちょっかいを出します…。きまじめで大抵のことには無頓着なのに大好物のトマトを前にすると別人のようになる、吉田の人間味がうかがえる場面です。

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 時代背景

 時代は、太平洋戦争のさなか、ただ一度だけ衆議院選挙が行われた42年。これが後に「翼賛選挙」といわれる選挙でした。

 当時、日本共産党は弾圧され、獄中にありました。他のすべての政党は自主解散。それだけでは足りず、戦争遂行のため異論の出ない、挙国一致の翼賛議会を確立しようと東條英機内閣主導で進められたのが、事実上、政府が議員定数と同じ数の候補者を推薦する「翼賛選挙」でした。

 ドラマは、選挙運動で妨害を受けた非推薦候補が、大審院(現在の最高裁)に選挙無効を求める異議申し立て訴訟を持ち込むところから始まります。鹿児島2区の訴状の担当となったのが、吉田が部長を務める第3民事部です。組織ぐるみの選挙妨害は立証できるのか。吉田たちは、真相究明のため現地に乗り込み、県知事をはじめとする200人近くの証人尋問を行います。それは、国家に逆らう命がけの行為でした。

(記事・板倉三枝、写真・大川清市)


しんぶん赤旗

 

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