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学校、地域の接触者リストアップ＝既に感染拡大の恐れ【時事ドットコム】
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009051600477
国内で新型インフルエンザに感染した神戸市の高校生らについて、厚生労働省は学校などで接した人をリストアップする作業を本格化させた。
外出自粛を求めて感染拡大を防ぐためだが、既に感染が広がっている恐れも指摘されている。
厚労省は国立感染症研究所（感染研）の研究員ら３人を神戸市に派遣。
同市と共同で調査を進めている。
大阪府の高校生の感染が確認されれば、同様に調べる。
同省の実施要綱によると、リストアップの対象は感染者が発症前後に接触した人。
中でも重点的に調べるのは、感染の恐れが大きい「濃厚接触者」だ。
感染研の岡部信彦感染症情報センター長は、「家族、クラスメート、同じ部活動をしていた人が対象」と話す。
手が届く距離で会話を交わした人も含まれる。
対象者には外出自粛を求め、同意があればタミフルなどを予防投与する。
一方、バスや列車で近くにいた程度なら、接触者ではあるが感染の恐れは比較的小さいという。
発症後に登校した生徒もおり、入院するまで多数の生徒らに接した可能性がある。
感染した生徒自身の感染ルートも分かっておらず、岡部センター長は既に多くの二次感染が出ている可能性を指摘する。
今後、ほかの地域も含めて感染者数が増え、誰から感染したか分からなくなれば、感染拡大を抑え込むことは難しくなる。
政府は行動計画の警戒度を「まん延期」に引き上げ、重症者の治療に集中するなどの対策に切り替える。
（2009/05/16-21:40）
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