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コラム(風邪と漢方)
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/108.html
投稿者 忍 日時 2009 年 5 月 26 日 11:52:29: wSkXaMWcMRZGI
 

風邪の治し方、葛根湯の良さの意味が違った解釈している内容を説いている人がいるので、間違って困るから、葛根湯は、汗を流す薬であるから熱病にも効く薬である。汗は十分にかく必要がある。十分に汗をかいたら、基本的に熱が下がった意味をしている。汗を欠かせないほうが良いとかいている人もいるけれど、逆だから十分に注意する必要ある。熱病によって頭の脳に冒される心配があるから、高い温度があれば、氷枕やさらに頭の上に氷を付ける事が大切である。肺炎の時に治した方法である。そして、冬並みの布団で寝る必要がある。勿論汗が十分にかいたら、冷えたら病気になるから、当然体を拭いて、更に服装を着替える。当然の話だからいうまい。唯、自衛隊の時もそうだったけれど、氷枕が必須なのにしない人がいる。高温の時には氷枕は忘れないように。頭は十分に冷やす。体は十分に暖める。


人間の体は、恒温動物の一種で、体温を調整する生理がある。体を熱を持てば、当然汗を流して体の熱を熱を冷やす生理現象を起こす。又体が冷え切ったならば、体を微動して温める。今は暖房機器を使うけれど。それ故に熱を持ったならば、汗を良く流す事が大切である。

「引用」

医学的に見れば風邪の多くは種々のウイルスが病原であり、空気が乾燥し、気温が下がるとともに風邪のウイルスの活動が活発になってきます。これからの季節、まず風邪への注意が肝心です。風邪はありふれた病気ではありますがこじらせるとなかなかやっかいなので油断は禁物です。

西洋医学的には、直接風邪の原因となるウイルスに作用する薬を用いるべきでしょうが、インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス剤以外には風邪の症状に効果のある抗ウイルス剤はありません。したがって、西洋医学的には対症療法が主体となってしまいますが、最近では「初期の段階での解熱剤の使用は慎重にすべきである」という考えもあり、またたとえ抗ウイルス剤が開発されても抗生物質と同じようにウイルスがいずれは耐性を持つことが懸念されています。

一方、漢方医学的には風邪は代表的な「傷寒」(熱病)であり、その病態の変化とそれに応じた処方がこのブログで別途解説をした「傷寒論」には詳細に記述してあります。

代表的な風邪に効く漢方薬といえばほとんどの人が「葛根湯」と答えるほど、葛根湯は有名な処方であり、多くの製薬会社が薬局で簡単に買える葛根湯製剤を販売しています。確かに風邪の初期で発熱・悪寒がある状態であれば葛根湯が有効な場合は多いのですが、患者さんの体質・症状を無視してとにかくとりあえず葛根湯というのは正しい漢方医療ではありません。

漢方医学的には風邪の初期においては患者さんが実証(体力がある)か中間証(体力が中程度)の場合は悪寒があり、汗をかいていないことが多く、この場合には体温を上げてウイルスに対する抵抗力を強める効果のある葛根湯や麻黄湯(まおうとう)が処方されます。一方、患者さんが虚証の状態にあって体力がない場合は、薬を飲む前からすでに汗ばんでいて、桂枝湯などが用いられます。桂枝湯は気持ちよく汗をかかせる漢方薬です。麻黄湯、葛根湯、桂枝湯はいずれも体温を上げて、ウイルスを退治するということが戦略上重要なのですが、上げるための戦術が患者さんの状態に応じて多様に準備されているのが漢方の特徴です。
この戦略が功を奏して体温を上げることに成功してウイルスを撃退できれば、最後にはどっと汗をかいて体温が下がり、風邪は快方に向かいます。

不幸にしてここで風邪をこじらせた場合は病状が進み、食欲不振、全身倦怠、咳や微熱さらには下痢・腹痛など様々なダメージが現れてきます。この段階では葛根湯を用いることはなく柴胡(さいこ)を主成分とする柴胡剤の出番となります。柴胡には消化機能を整えながら免疫機能を向上・回復する作用があるのでこのような病状に適するのです。後は患者さんの個々の病状にあわせて小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの中から最適なものが選択されます。
また、特に咳が激しいくのどが渇いた状態で、痰がない場合には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、咳よりも痰が多い場合には清肺湯(せいはいとう)がよく用いられますし、のどの痛みがある場合には桔梗湯(ききょうとう)や駆風解毒湯(くふうげどくとう)が適応します。また、悪寒ばかりで、起きていられない状態には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が適応し、麻黄湯と桂枝湯の症状が入り混じっているときには桂麻各半湯(けいまかくはんとう)などが適応します。

このように「風邪」という病気ひとつとっても患者さんの体質や体力とその症状から、種々の生薬の組合せである漢方薬の中から最適なものを選択するという方針をとるのが漢方医療です。この考え方は「同病異治」と言われ漢方の基本的で重要な概念のひとつです。

https://www.uportal.ne.jp/pocketkanpo/Blog/archive/2005/12/14/weblogentry-166/weblogentry_view
 

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