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日米新型インフルエンザ事情−−アメリカの重症例の背景に在るもの   西岡昌紀
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/411.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2009 年 11 月 03 日 09:33:02: of0poCGGoydL.
 

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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1327683832&owner_id=6445842

朝日新聞社が発行する「メディカル朝日」2009年10月号に、国立感染症研究所・感染症情報センター第一室長の谷口清州先生が、『新型インフルエンザの臨床像』と題された一文を寄稿しておられます。

その冒頭で、谷口先生は、こんな事を述べておられます。

−−今回の新型インフルエンザは、一般的には軽症であると言われ
  ている。この「軽症」とは@典型的な季節性インフルエンザと
  症状的には区別がつかないことと、A症状の幅が非常に広く、
  典型的な症状を来さない軽い症状のみで終わる人も多い、とい
  う意味がある。後者は、例えばチリなどでは新型インフルエン
  ザと確定された患者の約30%が無熱と報告されているし、一
  般の人が医療機関にかかる機会が日本ほど多くない海外では、
  症状が出ても医療機関を受診せず、無治療のまま治癒する例も
  多数報告されている。−−

 (谷口清州『新型インフルエンザの臨床像』メディカル朝日・
  2009年10月号24ページ)


注目して頂きたいのは、次の箇所です。


−− 一方で、一定の率で重症例も出ている。この重症例のほとん
  どがウィルス性肺炎で、その経過は1〜2日目には通常のイン
  フルエンザ症状だったのが、3日目以降に急速に増悪している。
   アメリカの入院例268例中治療歴が明らかな244例のデ
  ータでは、177例(73%)にしか抗インフルエンザウィル
  ス薬が投与されておらず、死亡した19例では、症状の開始か
  ら抗インフルエンザ薬投与まで、中央値で10日かかっていた。
   また、ミシガン州からの報告では、重症例10例の発症から
  抗ウィルス薬治療までの期間は、5〜12日(中央値)8日)
  と報告されている(表2)。つまり、アメリカで発生した大量
  の重症例・死亡例の大部分は、早期に抗ウィルス薬が使われて
  いなかった、ということが言える。ただし、逆にこれらの症例
  に早期に投薬が行われていたら重症化が避けられていたかどう
  かは不明である。−−

 (谷口清州『新型インフルエンザの臨床像』メディカル朝日・
  2009年10月号24ページ)


お分かりでしょうか?これは、一つの作業仮説ですが、アメリカにおける新型インフルエンザの重症例は、抗ウィルス薬投与が遅い事が招いた結果であった可能性が有るのです。いや、その可能性が高いと言っていいと、私は思ひます。

ひるがえって、日本の状況について、谷口先生は、こう述べます。


−− では、アメリカに比べて日本の重症例や死亡例が少ないのは
  なぜだろうか。考え方は二つある。ひとつは、発生当初に学校
  閉鎖等の地域への波及対策をとったため、まだハイリスク者ま
  で感染が広がっていないだろう、という見方だ。もう一つは、
  日本では従前からタミフルを処方する習慣があり、しかも国民
  皆保険制により大多数の人が気軽に医療機関を受診できる体制
  にある、だから重症化していない、という見方だ。どちらの説
  もある意味では正しいのではないかと考えられる。−−

 (谷口清州『新型インフルエンザの臨床像』メディカル朝日・
  2009年10月号24ページ)

私も同意見です。日本の対応に問題が無いとは思ひませんが、少なくとも、国民皆保険制度が有るお陰で、日本人は、タミフルをインフルエンザ罹患後、非常に早い段階から服用して居ますし、それどころか、インフルエンザが疑はれた段階で、処方されて居る患者さんが沢山居ます。更には、早い段階での学校閉鎖なども、正しい対応だったと言っていいのではないでしょうか。

何でもアメリカがいいと思って居る人たちは、この「メディカル朝日」のこの記事を読むべきです。


(メディカル朝日 HP)
     ↓
http://www.asahi.com/medical/

2009年11月3日(火)

             西岡昌紀

http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori

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■妊婦らの新型ワクチン接種開始、注意点は?
(読売新聞 - 11月02日 16:16)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1008413&media_id=20

妊婦らの新型ワクチン接種開始、注意点は?
(読売新聞 - 11月02日 16:16)


 妊婦や基礎疾患(持病)がある人を対象にした新型インフルエンザのワクチン接種が2日午前、青森、宮城、滋賀の3県などで始まった。


 読売新聞の調べでは、この日から接種を開始するのは17県。先月30日から行っている3県と合わせて計20県で接種が本格スタートすることになる。妊婦や基礎疾患患者が接種を受ける際の注意点をまとめた。


 ――基礎疾患のある人の注意点は?


 発熱時や、持病とは別に急性の疾患にかかっている時は接種できないことがある。けいれんや気管支ぜんそくの症状がある人、過去の予防接種で発熱したことがある人は、医師と十分に相談を。国産ワクチンの製造には鶏卵を使っているため、卵アレルギーの人も相談しよう。


 ――妊婦も接種できるの?


 国産の季節性インフルエンザ用ワクチンは、妊婦への接種を原則認めていなかったが、厚生労働省は10月、季節性用、新型用ともに接種可能とする方針を示し、妊娠週に関係なく接種できるようにした。妊婦の副作用や胎児に影響が出る危険性はないとの研究結果を受けたものだ。


 ――ワクチンに入っている保存剤は大丈夫?


 海外で過去に胎児の発達障害との関連性が指摘されたことがあるが、その後の研究で否定された。それでも気になる妊婦は11月中旬以降、保存剤が入っていないワクチンも供給されるので、どちらか選んでほしい。


 ――接種するには?


 医療機関への予約が必要。かかりつけ医以外で接種する場合、持病のある人は「優先接種対象者証明書」を、妊婦は母子健康手帳を、接種する機関で提示する。


 ――副作用は?


 人によって接種部位が腫れたり、赤くなったりする。まれに意識低下やショック症状が出るが、生命が危険になるほどの副作用は今のところ確認されていない。

 

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コメント
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私もこの記事を読みましたが??でした。

最近の日本での死亡例の報道を見ていると
タミフル投与後に亡くなられていることがほとんどです。

日本が世界のタミフルの7割を使っているという事実を日本の保険制度が
良いためだと言われている医師もいましたが何か違うような気がしています。


2009/11/03 11:10

うーむ。

記事によると「感染後タミフル服用しない人の死亡例が多い」とあり
前のコメントの方のご意見では「タミフル投与後の死亡例が多い」というように
まったく正反対の記事とご意見を目にした人はどうしたらよいのでしょう?

まぁ、私自身はワクチン接種もお断りだし、タミフルも服用する気持はありませんが、目にする情報がこれほど錯綜していると、決めかねている人は「みんなで渡れば怖くない」式に多数の流れに乗ろうとするでしょうね。

その意味で、デマだろうが何だろうが「情報」をどんどん流せば皆がそれに従ってしまうと踏んで偽情報が溢れているのだろうな。


2009/11/03 11:27

>最近の日本での死亡例の報道を見ていると
>タミフル投与後に亡くなられていることがほとんどです。

記事にも書いてあるけど、日本じゃほとんどの患者さんがタミフルかリレンザ使ってるんだから、未治療が多いアメリカとは母集団が違います。

タミフル使ってる人ばかりの集団で、わずかに発生した死亡例が同じようにタミフル使ってた。そりゃあたりまえです。こんなものは「タミフル投与後の死亡例が多い」根拠にはならない。もちろん、タミフルが重症化を阻止した根拠にもならないです。

本物のタミフルと偽のタミフルを、誰が服用したのが本物か、実験管理者だけしかわからないように注意して大規模な人体実験をしないと、確からしい事はわからないです。(この結果で判るのも、【確かな事実】ではなく、【確からしい】と言うことだけです)

>ただし、逆にこれらの症例に早期に投薬が行われていたら
>重症化が避けられていたかどうかは不明である。−−

ね、はっきり書いてあるでしょ。今はまだ、重症化の理由は不明なんです。
重症化は他のウイルスとの混合感染だとする説もある。

<速報>AH1pdm感染後、肺炎を発症した症例よりヒトメタニューモウイルス(hMPV)を検出―神戸市
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/371.html
投稿者 どっちだ 日時 2009 年 10 月 13 日 20:18:19: Neh0eMBXBwlZk

数年したら、重症化の原因が何なのか、かなり高い確からしさで判るかも知れないです。判るといいですね。

どっちだ
2009/11/03 12:30


<新型インフル>ワクチン接種の児童や学生、次々感染 新たな死亡例 北京
http://www.epochtimes.jp/jp/2009/11/html/d52256.html
高脂血症の治療薬で、インフル死亡率半減可能か=米研究
http://www.epochtimes.jp/jp/2009/11/html/d68080.html
人類がキスをするようになったのは、ウィルスを広め免疫をつけるため。
特に一番の予防は同じ人と6ヶ月にわたりキスをし続ける事なのだそうで・・・・。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091103_biological_reason_for_kissing/

2009/11/03 13:54
――ワクチンに入っている保存剤は大丈夫?

海外で過去に胎児の発達障害との関連性が指摘されたことがあるが、その後の研究で否定された。それでも気になる妊婦は11月中旬以降、保存剤が入っていないワクチンも供給されるので、どちらか選んでほしい。

こういう話を垂れ流すのがマスコミというものです。

Eli Lilly and Thimerosal By Annette Fuentes
http://www.inthesetimes.com/article/649/eli_lilly_and_thimerosal/
にもあるように、初期の頃からスポンサーつき「学術研究?」は嘘つきでした。

The only research looking into the safety of thimerosal was done in 1930 by Eli Lilly-sponsored doctors, who injected it into 22 patients with meningitis. The human experiments failed to prove that thimerosal was nontoxic. Nonetheless, researchers H.M. Powell and W.A. Jamieson published a study in September 1931 in the American Journal of Hygiene that stated thimerosal had a “low order of toxicity” for humans, without mentioning that the human subjects were ill and subsequently died.

ちなみに、チッソに研究費をもらっていた「研究者」は、水俣病とチッソの水銀は関係ないと言い続けていたでしょう?今でも、スポンサーつき「研究」がしばしば嘘つきなのは、みなさんご存じでしょう?
2009/11/03 14:37


まちがっても 「皆又病」 だけは勘弁してください。

2009/11/03 15:43
インフルエンザワクチンの国内製造メーカは4社。
化学及び血清療法研究所、北里研究所、デンカ生研(株)、阪大微生物研究会です。
それぞれ特性が違います。効果も副作用も、それぞれ異なります。昔、副作用が多発して製造方法を変えたメーカーもありましたね。国産物は、優先接種だけで終了してしまうと予測されています。

輸入物はノバルティスとグラクソの2社です。優先でない方は、こちらが回ってきます。

ノバルティス社のワクチン製造方法は、鶏卵培養法と細胞培養法の両方があります。アメリカ国内で承認され、接種されているのは、鶏卵培養法のワクチンです。
細胞培養法で製造したノバルティスのワクチンは、アメリカでは未承認ですので使用されていません。

日本が契約したのは、細胞培養法で製造したワクチンですので、アメリカで既に使用されているノバルティスのワクチンとは別の物です。したがって、アメリカでの副作用情報も、全く参考になりません。

グラクソのワクチンは鶏卵培養法で製造したものです。
2009/11/04 01:45

スイスが「豚インフル」ワクチンを妊婦、少年少女、老人に対して禁止

薬品使用の許可を与えるスイスの役所であるSwissmedicは、本日、「豚インフル」ワクチンのPandemrixを、妊婦、少年少女(18歳以下)、老人(60歳以上)に対して用いることを許可しないことを発表した。

これと同じワクチンは、スゥエーデンで数十万にワクチン接種を行うという空前のキャンペーンとして、現在、接種されている。
スゥエーデンでは制限は何もないし、当局者はスイスの決定に対して驚きを隠せない。
スゥエーデン国立Medical Products Agencyの教授Jan liliemarkは「ここスゥエーデンでそのような決定をする根拠はない」と語る。
また、現在までのこのワクチンに関係するスゥエーデンの多くの死者については「まだ調査中」であるという。

不幸なことに、スイス国民は、まだ他種のスクアレンと水銀という致死性の添加物が入った「豚インフル」ワクチンであるFocetriaを注射される可能性がある。

2009/11/04 09:28

再びタミフルを投与されたにもかかわらず、亡くなってしまった4歳男子(埼玉県深谷市)の例がでました。重症化を完全には抗ウイルス薬(タミフル)も防止できないということです。抗ウイルス薬が重症化を抑制するかどうか極めて怪しいといえます。もっとこの重症化の理由や進み方について研究が進められるべきだと思います。
2009/11/11 13:49

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