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馮正虎が強制失踪の犠牲に 中国 (アムネスティ・インターナショナル)
http://www.asyura2.com/09/china02/msg/110.html
投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 4 月 01 日 22:52:12: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=630

中国政府は、北京において2月15日に公安警察によって拘束された著名な人権擁護活動家である馮正虎(Feng Zhenghu)の拘禁場所をただちに明らかにするべきである。拘束のあと当局は、馮正虎の拘禁場所も、何の容疑で拘禁されているのかも明らかにしていない。

「馮は強制的に失踪させられているため、拷問や虐待を受ける可能性が高い。中国当局は、馮正虎が家族や弁護士に面会することを速やかに許可するべきである。また、ただちに馮正虎を釈放するか、しかるべき犯罪で起訴しなければならない」と、アムネスティ・インターナショナルのアジア太平洋部副部長ロジーン・ライフは述べた。

馮正虎は、北京で弁護士に会いに行く強制立ち退きの被害者に同行していたところを7人の上海市警察によって拘束された。警察は、阜外大街近くの国賓ホテルの外で馮正虎を無理やり車に押し込んだ。馮正虎は2月16日に上海に連行された。上海へ向かう途中、馮正虎は兄弟と電話で話すことができたが、それ以降の消息はわかっていない。

馮正虎の家族は2月20日に上海の自宅近くの警察署へ行き、彼の所在を尋ねたが回答は得られなかった。馮正虎が連行されて約1カ月後の3月12日、上海市公安局(国保)は、馮正虎が以後、請願者と会ったり、請願者を助けることを止めさせるよう妻に協力を求めた。公安局員は馮正虎に衣服を送りたいという家族の要求を受け入れた。しかしながら、中国の刑事訴訟法に反して、公安部は馮正虎の拘禁場所や、かけられている容疑に関する情報を家族に明らかにすることを拒否した。

「中国の法執行機関が、このようにあからさまに刑事訴訟法に違反するとは恥ずべきことだ。中国の訴訟手続きに従って、馮正虎は弁護士との面会を許可され、また彼の家族は拘禁場所および拘禁理由を知らされるべきだ」と、ロジーン・ライフは述べた。

馮正虎の拉致の前にも、人権派弁護士の高智晟(Gao Zhisheng)が拘禁されている。高智晟は、2月4日に10人以上の公安局員によって陝西省の自宅から連行されて以来、消息不明になっている。彼の家族全員が継続的に嫌がらせをされたり、厳しい監視下にあったため、家族は今年に入って中国から脱出した。

「2007年の拘束時に高智晟が受けたひどい拷問を考えると、彼は現在、大変危険な状況に置かれていると思われる。中国当局は、高智晟と馮正虎の拘禁場所を公表するとともに、彼らが国の機関あるいは国家以外の主体によるいかなる形の拷問や虐待も受けないことを保証するべきだ」と、ロジーン・ライフは述べた。

背景:
馮正虎(54歳)は、1989年に人民解放軍が北京に進軍を開始した際、民主化運動が弾圧される可能性があるという予測記事を発表した中国企業発展研究所の所長であった。記事の発表後、馮正虎は取り調べを受け、研究所を辞めるよう命令された。

2001 年には、「不法な事業活動」を行ったとして有罪を宣告され、3年の懲役刑を受けた。2004年に釈放されて以来、馮正虎は地方政府の違法行為および強制立ち退きに焦点を当てた経済評論を書いていた。経済発展の影響で苦しめられた多くの上海の請願者が、正義を求め馮正虎を頼ってきた。馮正虎は彼らの事例を文書にまとめ、訴訟を起こすための弁護士探しを手伝っていた。

高智晟は「国家転覆扇動罪」に問われて非公開の裁判を受け、2006年 12月に執行猶予5年つきで懲役3年、およびその後1年間の政治権利剥奪の判決を受けた。判決以来、高智晟は執行猶予中の者に対して中国の刑法が許容している範囲を超えて常時監視下に置かれ、執行猶予期間中に少なくとも2回に渡って自宅から強制的に連行されて拘禁され、暴行や虐待を受けた。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年3月23日

 

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