投稿者 有島実篤 日時 2009 年 1 月 18 日 23:37:01: JnUMLBjEgL1oc
人類が地上に出現してから400万年だそうです。
強い牙をもっているわけでも、速く走る脚を持っているわけでもない人間が、地上で生き延び進化してきたのは、互いに助け合い力を合わせてきたからです。
弱い者を助けるというよりも、人間自体が自然界では弱い存在ですから、生きるためには助け合い、力を合わせるしかなかったのです。
生存競争や、弱肉強食が人間の本能であるかのように言われだしたのは、ごく最近のことであり、400万年の人類の歴史の中ではほんの一瞬の、奇形児の戯言のようなものでしかありません。
健康な人間の遺伝子の中には、助け合い・相互扶助の本能が強く刻み込まれているのです。弱い者を押しのけて生きるのが当然であるかのような論議、いわんや自己責任などと言う考え方は、ペストが人類を襲ったり、エイズが蔓延したように、将来歴史の教科書に、先進国の一部では一時、歪んだ醜い考え方が、精神病のように一種の病理現象となって社会を覆った、と載せられるような異常現象でしかありません。
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