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金融権力に抗するために−新たな秩序への道筋/本山美彦
http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/220.html
投稿者 仁王像 日時 2009 年 3 月 21 日 15:34:36: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: 「金融権力」は一種の「構造的権力」である。この権力に逆らえば、…抹殺される/本山美彦 投稿者 仁王像 日時 2009 年 3 月 21 日 08:38:37)

『金融権力』本山美彦/岩波新書‘08年から抜粋(続き)

<ヘッジファンドの収益率>
・空売りとは現物を所有していないのに対象物を売る行為のことで、投資家が、証券会社から株券を借りて売る場合も有り、大口投資家同士が株券の貸借を行う場合もある。いずれにせよ、借りた株券を売却し、後で現物を返却するのが決まりである。株価が下落している局面でも株取引で利益を得られる手法の一つである。
 投資家が借りた株を売り、後日、株価が下がれば利益になる。株価が上がれば、損をすることになる。つまり、空売りによる利益は、倒産等による株式の無価値化の場合最大となり、その大きさは空売りを行った金額そのものに限定される。一方で株価が予想に反して上昇した場合には、その損害が天井知らずという危険性を持っている。

<過剰金融と債権の証券化>
・サブプライムローン関連のCDOこそは、ハイリターン投資のシンボルであった。しかも、ジャンク・ボンドであるはずのCDOをトリプルAに格付けする手法にいかがわしさが漂っていた。これは、早晩、司直の手で真実が明らかにされるであろう。
・次々にファッション型商品として開発され続ける新金融商品に対応できるだけの正確な知識を金融の専門家ですらもてなくなった。

<生産を軽視する金融>
・アメリカの金融近代化法は、グラム=リーチ=ブライリー法(1999年)として知られている。この法律によって、戦後体制は一挙に恐慌以前の体制に戻された。恐慌を経験した後の「グラス=スティーガル法」(1933年)によって、銀行、保険、証券といったそれぞれの金融業務を分けていた垣根が撤廃され、これらの金融機関の相互提携・相互参入が可能になった。以降、アメリカのみならず、世界中で、金融コングロマリットが誕生することになった。
 大恐慌の教訓は、無惨にも踏みにじられてしまったのである。日本は嬉々としてこの路線を踏襲している。

<生活のための金融へ−金融ゲームを終わらせるために>
・古来からある株という日本語は、売買してカネを儲けるものではなく、事業に参加することの証である。株をもつもの同士の連帯がそこでは意味されていた。事業に参加するための出資、これが株である。この古典的な言葉の由来を私たちは思い起こすべきであろう。
 現在のリスク売買を主体とする金融ゲームは、どのような理論的意匠を施されようとも、人間の生活を根底的に破壊するものである。

〔臭うぞう〜〕
 市場経済システムは万全ではないものの、人類が到達した一つの到達点であり、このシステムをうまく運用していくほかない。まずは、ここにビルトインされた金融賭博に参加しないことだろう。金融賭博の仕組みというガン細胞を切除できればよいが、超富裕階級(国際金融権力)が、国家権力の中枢に関与している以上、簡単に手術もできない。ならば、一般投資家や保険・年金・預貯金を預かる各種機関や大学など(機関投資家)が、ハイリスクの商品に手を出さないこと、これくらいならできるだろう。

 金融賭博は、超富裕階級相互間で好きなだけやればよい。彼ら内部でゼロサム・ゲームをやっている分には、実体経済に与える影響は少ないだろう。いいかえれば実体経済が生み出した「富」が超富裕階級に簒奪されていくルートも極めて細くなっていくのではないかと考えられるのである。  

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