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【NY在住民法記者のAIG観】金平茂紀の『NY発・チェンジング・アメリカ』【THE JOURNAL】
http://www.asyura2.com/09/hasan62/msg/157.html
投稿者 傍観者A 日時 2009 年 3 月 19 日 10:57:34: 9eOOEDmWHxEqI
 

(回答先: AIG社員も怒りの声 幹部以外は支給なし 巨額ボーナス問題  【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2009 年 3 月 18 日 19:13:03)

http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/

http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/2009/03/post_8.html
・あきれて、ものも言えない。破綻AIGが巨額ボーナス支給。

THE JOURNALは随分と留守にしていた。一か月以上何も書かなかった。この間、アメリカでも日本でも相当にひどいことが起きていたが、何も書く気がしなかった。正確に言えば、書くことが何だか空しくなってしまったのだ。ひとつは、このTHE JOURNALも含めてだが、日本のメディアやジャーナリズムの水準がひどく劣化しているのを目の当たりにして、辟易したということがある。中川「もうろう」会見をめぐる絶望的な経緯は、僕らの国の政治、そしてそれ以上にメディアのあられもない姿を世界に露呈した出来事だ。また、これが東京地検特捜部かと見紛うばかりの、検察の歴史に●●を残すような●●●●●の●●をみるにつけ、それに異議を唱えようともしない日本のメディアのありように絶望的な思いを抱きながらも、●●●●の遺志を継ぐ●●や●●のことを考えながら●●●●●●●●●●●。大昔、僕も地検まわりの記者をしていたことがあった。安原美穂、伊藤栄樹や吉永佑介、堀田力、北島敬介といった人々が検察庁にいた時代である。秋霜烈日という言葉がまだ生きていた時代だ。「検察なんてつねに体制、権力の犬だったじゃねえか」と凄むような人たちがいることも僕は知っている。だが、「権力の犬」の方が、「犬の権力」よりはまだマシかもしれない。日本全体が犬のような存在になって、その権力そのものと一体化した司直がお犬様のために動く。それが妄想であれば、どれだけいいことだろうか。

アメリカもひどいことになっている。きのう、きょうのニューヨークタイムズやワシントンポストをみて、あきれて、ものも言えないような気分になった。破綻した大手保険会社AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の幹部・社員に13日、総額1億6500万ドルを超えるボーナスが支給された。さらには契約上、今年中に2億3000万ドルが追加で支払われるという。1700億ドルの公金が救済資金として注入され政府管理下で再建されるはずのAIGが、このざまなのだ。とりわけ、巨額のデリバティブ商品を扱い、金融破綻の端緒となったAIGのFINANCIAL PRODUCTSという部署の幹部らにも960万ドルのボーナスが支給される(半分はすでに支給済み)という。日本には「盗人に追い銭」という諺がある。これは著しく社会正義に反する行為ではないのか。

「経済ニュース」を24時間体制で報じていた(とされる)アメリカのニュース・チャンネルCNBCが攻撃の矢面に立たされている。NY証券取引所の「現場」から記者たちが株価の推移を秒刻みで刻々と報じていたあのCNBCが、無謀な投資の先導役・チアリーダー役を果たしていたとして、今頃になって批判されているのだ。先週は、コメディ・セントラルの「The Daily Show」のジョン・スチュアートが、CNBCの「Mad Money」のホスト役のジム・クレイマーを「直接対決」でやっつけて、やんやの喝采を受けていた。アメリカのメディアもここまで堕ちている。実体経済と乖離した経済ショーを演じ続けてきたとの言われ方をしているCNBCの行状を糾弾できる資格が一体どのアメリカの主要メディアにあるだろうか。

アメリカでも、日本でも、中国でも、ロシアでも、ヨーロッパ諸国でも、健全な批判精神の土壌がメディアからなくなれば、司直と同様にメディアも、「権力の犬」どころか「犬の権力」に堕す。(注:●●は表現の手法として用いた。)


投稿者: 金平茂紀 日時: 2009年03月16日 15:20


http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/2009/03/post_9.html
■AIGボーナス問題で世論に怒りの火がついた

破綻再建中のAIG=アメリカン・インターナショナル・グループの幹部らに、巨額のボーナスが支払われた上に、さらに支払われようとしている問題で、ローレンス・サマーズ国家経済会議委員長が、言語道断(outrageous)と非難したのに続いて、16日になって、とうとうオバマ大統領自身が、ガイトナー財務長官に、1億6500万ドルの追加ボーナス支給を何とかやめさせるため、あらゆる法的措置を講ずる可能性を検討するように指示した。「現下の状況で、AIGのデリバティブ取引に関わった者たちが、いかなる理由でボーナスを受け取るに値するのか、理解に苦しむ。しかも特別の手当として1億6500万ドルもだ。彼らは、会社を生き延びさせようとしている納税者に対して、こんな言語道断のやり口を正当化できると思っているのか?」と、実に厳しい語り口で批判した。かねてから自分はウォールストリートを擁護する人間ではなく、メインストリート(大通りの一般の人々)を擁護する人間だと明言してきたオバマならではの発言だが。
 しばらく前から、破綻企業、特にシティ・バンク・グループなどの銀行・金融機関について、実質国有化に近い救済措置を打ち出しているオバマ大統領の姿勢に対して、「社会主義者」のレッテルを貼る向きがあったが、今回のAIGボーナス問題に関して言えば、民主党、共和党問わず、一様に強い非難の声が聞こえてくる。そう、ここのところ袋叩きにあっているCNBCでさえも、AIGのボーナス問題については、非難の声の広がりを受けて、刻々と細かく事実を報じている。
 AIGはどのような対応をとるのだろうか? 
 

投稿者: 金平茂紀 日時: 2009年03月17日 07:06


http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/2009/03/aigpig.html
■AIGはPIGだという見出し

朝方、Deliに立ち寄って、新聞スタンドをみたら、New York Daily Newsが大見出しで、「AIG is a PIG」(AIGは豚野郎だ)とデカデカと報じていた。キャピタリズムの総本山みたいなこの国で、公的資金(=国民の税金)を導入して一私企業を救済するという矛盾を棚上げしたとしても、その企業が尋常ならざるボーナスを受け取って恥じないとなると、それを知らされた国民のフラストレーションはとどまる所をしらない。もはや暴発状態になりつつある。このままだと、AIGは本当の意味での「存亡の危機」を迎えるだろう。規模は比較にならないけれども、かつての日本の長銀や山一と同じようになくなってしまうのではないか。17日、こちら時間の午後になって、ニューヨーク州のクオモ司法長官は、このAIGのボーナス支給の詳細を公表した。その内容がアメリカ国民の怒りの炎にさらに油を注ぐだろうことは容易に想像できる。それによれば、
▼73人が100万ドル(約9854万円)以上のボーナスを受け取っていた。
▼ボーナスの最高額は一人640万ドル(約6億3千万円)だった。
▼上位7人のボーナスは、400万ドル(約3億9400万円)以上だった。
▼上位10人だけのボーナス合計額は4200万ドル(約41億3800万円)にのぼる。
▼22人が200万ドル(約1億9700万円)以上のボーナスを受け取っていた。
根本的な疑問は、何でこんな会社を救済しなきゃならないのか、ということだろう。オバマ政権は本気だ。

 さて、話題を変える。
■検閲から自己検閲へーーー「反動」ということ
ちょっと前のことになるが、今月の6日と7日に、コロンビア大学のドナルド・キーン日本文化センター主催のシンポジウムが開催された。テーマは、 CENSORSHIP, MEDIA AND LITERARY CULTURE IN JAPAN: FROM EDO TO POSTWAR(日本の近現代における検閲)である。発表の分野は、文学や映画、ニュース映画、歌舞伎からはたまた紙芝居にまで及び、今の世の中の動向を考える上で示唆に富んだものだった。江戸期に、民衆娯楽の真ん中にあった浮世絵や歌舞伎の表現が、お上の意向によって自由を奪われていく過程や、戦争中の軍部による統制が文学者たちに及ぼした影響、アメリカ軍占領下でのGHQによるメディアへの検閲などを、アメリカ、フランス、カナダ、日本の研究者らがそれぞれのスタイルで発表していた。権力者らによる表現への外的な介入=検閲のちからが、いつのまにか表現者たちに内在化されてしまって、自己検閲(auto censorship)へと転化していくさまは、まるで今現在の僕らのおかれている状況を語っているように、発表を聞きながら、思っていた。つまり「反動」ということ。なかでも個人的に興味を引いたのは、戦時下で軍部の検閲を受けた川端康成の作中での伏字の使い方だった。これがとても可笑しくて、「○○○とは何だ!」などと記して、案外楽しんでいるのである。戦時中、『改造』誌上に発表された石川達三の小説作品は伏字だらけで、今から振り返ってみると、かえって検閲の実態を浮かびあがらせていた。GHQは、検閲した痕跡が残らないように発表せよというのが基本方針だったが、それに対するメディア側の抵抗の痕跡をたどるのは面白い作業だ。バージニア州メリーランド大学の「プランゲ文庫」に足を運べば、そのようなに痕跡に接することができる。発表のなかでは、何と言っても2日目の平野共余子さんの「占領期の日本映画に対するGHQの検閲」の話が圧倒的に面白かった。自己検閲の卑近なサンプルを、僕らは先日、ローマのG7財相会議の記者会見のあとにみたばかりだ。

投稿者: 金平茂紀 日時: 2009年03月18日 05:45  

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