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シナリオ:総選挙後の政権の枠組みと市場の反応 【ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム】
http://www.asyura2.com/09/hasan63/msg/562.html
投稿者 愚民党 日時 2009 年 7 月 21 日 19:22:41: ogcGl0q1DMbpk
 

シナリオ:総選挙後の政権の枠組みと市場の反応

2009年 07月 21日 16:25 JST

 [東京 21日 ロイター] 衆議院が21日に解散され8月30日の総選挙に向けて選挙戦が事実上始まった。金融市場でも選挙後の政権の枠組みが相場の取引材料になるとして関心が高い。現時点で予想される市場の動きを探った。

 ◎民主党が単独過半数◎

 <株式市場>

 来年7月に参院選を控えているため、民主党は大胆に重要政策を実行する可能性が高い。子育て支援、教育支援などはバラマキ的だが、景気にはプラス効果が期待できる。中長期的に内需回復の道筋がみえれば日本株買いにつながる。ただ、現時点では必要財源の手当てについて具体性を欠いているほか、実現性にも懐疑的な見方があり、海外勢は様子見姿勢。赤字国債増発による長期金利上昇懸念もある。財源等が明確になるまでは極端なポジティブ反応も期待しにくい。「自民党には不満があり、民主党には不安がある」(準大手証券)との声も出ている。

 <為替>

 為替市場のメーンシナリオで、ほぼ織り込み済みなため、短期的には大きな反応が見られないとの意見が多い。政権交代がもたらす変化に対する期待と不安が綱引きになるとみる。民主党にしろ5年間で200兆円の経済対策を主張している国民新党にしろ財政拡大圧力が強いが、世界同時不況のなかで世界的に財政支出を増やす傾向がみられ、財政拡大で即座に円売り圧力が拡大するとは限らない。

 他方、民主党圧勝で自民党の勢力が著しく後退し、離反や第2自民党結成などのプロセスを経て、現在の自民党が事実上消滅し、2大政党制にはならない可能性があるとの声も聞かれる。このケースでは、これまでの民主党の主張を貫徹するとすれば、親米的政策は明確に後退し、金融政策の独立性が高まることで金利が上昇、「米国離れ」で日本の米国債の購入も減少し、円高余地が高まる可能性がある。


<円債>

 政権交代後も政府が米国債購入を見送ったり、売却したりすることはなさそうだとの見方が多い。一方で「民主党のマニュフェスト(政権公約)には財源に問題があり、一定のプレミアムを突きつけられる事態は避けられそうにない」(外資系金融機関)との声もある。民主党は歳出見直しやムダ排除を主張しているが、実現できるかをいぶかる参加者は少なくない。麻生政権と同様に積極財政路線に変化はない、との見方から債券売りで反応する可能性がある。

 金融政策に関しては、民主党は日銀の独立性を重視しており、従来の自民党政権のような超低金利政策や国債買い入れ増額などは求めないことも考えられる、との声も聞かれた。

 ◎民主・社民・国民で過半数◎

 <株式市場>

 社民党との連立では日米同盟がゆらぐ懸念がある。国民新党も加われば、郵政民営化に逆行する動きも予想され、不安定さは否めない。国民新党は5年間で200兆円の大規模経済対策の実施を主張しており、閣内での発言力が民主党が単独過半数よりも増すとみられるなか、民主党がどう折り合いをつけるかも焦点だ。国内や海外の長期資金は政治の不安定さを嫌うため、新政権に安定感が出るまで日本株への投資を見送る可能性がある。

 <為替>

 民主党が単独過半数となるシナリオと大差ないとのムードが強い。

 <円債>

 基本的には民主過半数と同様に売りに傾きやすい展開になりそう。連立内で意見が収れんせず、政局不透明感が強まれば、株安/債券高の可能性もある。「民主大勝なら、ねじれ国会解消の思惑などから株価反発が予想されるが、こうした要因がはく落しかねない」(国内証券)との見方もある。

 ◎自民・公明と民主・社民・国民がともに過半数に届かず◎

 <株式市場>

 大連立構想が浮上するか、既存政党の分裂、政界再編につながるか分からない。不透明さが増しネガティブ。「民主・社民・国民で過半数」シナリオ以上に実需筋は日本株への投資を嫌気するとみられる。

 <為替>

 政局が流動的になり、先が読みにくくなる。不透明感から円売りになるとの見方が多い。ただ、値幅は限定的との意見もある。現値(ドル/円93.85円付近)をベースにすれば、95円半ばというところか、との声も。

 <円債>

 もっとも可能性が低いシナリオ。「大手民間機関の資金は残存1―2年の債券に滞留しており、株や債券への投資機会を探っているが、こうした参加者が思考停止状態に陥り、資金フローが滞る可能性がある」(国内金融機関)との見方もある。


 ◎自民・公明が過半数、麻生政権が継続◎

 <株式市場>

 従来型の官僚システム、タテ割り行政が残り、時代の変化に対応できない。麻生政権では改革が進まないとみられれば、海外勢の買いは入らない。一方、安定性が評価されたうえで、自民党内で反省機運が強まり、将来的なビジョンをきちんと打ち出せるようであれば、海外勢からのこれまでのアンダーウエート評価を覆すことも可能だ。ただ2010年7月の参議院選挙を控えるため、ポピュリズム型の政策になる可能性は高く、その場合は、経済の長期的成長力に大きなプラス効果は期待できず、日本株買いも短命で終わるおそれがある。

 <為替>

 短期的には円買い。現政権の継続で不透明感が一番小さいためで、現値ベースで考えればいったん92円程度まで円高に振れるのではないか、という見方もある。

 <円債>

 よりねじれ国会の様相が強まり「予算は通ったとしても、関連法案はすべてストップし、例えば公債特例法で発行する赤字国債は出さないとの話も出かねない」(大手証券)。結果として政局再編につながる公算が大きそうだ。来年の参院選にらみで積極財政路線は踏襲するとみられている。

 (ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム)


http://jp.reuters.com/article/domesticJPNews/idJPJAPAN-10142220090721?pageNumber=4&virtualBrandChannel=0



 

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