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欧州中銀、政策金利を据え置き 総裁「ゆるやかに正常化」（日本経済新聞）
【ベネチア＝赤川省吾】欧州中央銀行（ＥＣＢ）は８日、伊北部ベネチアで開いた理事会でユーロ圏16カ国に適用する政策金利を年1.0％で据え置くことを決めた。トリシェ総裁は理事会後の記者会見で「（金融市場は）緩やかに正常化へ向かっている」と指摘。金融危機対策で打ち出した「異例の措置」をどう縮小するかが、今後の金融政策の焦点になる。
ユーロ圏では2009年４〜６月期にドイツやフランスで経済がプラス成長に転じた。トリシェ総裁は「安定化に向けたサインがある」と繰り返したうえで、「輸出が景気回復を支える」とも語った。このため市場関係者の間ではＥＣＢがいつ、どのように「出口戦略」を打ち出すのかに関心が高まっていた。
しかし、８日の会見ではトリシェ総裁は「経済環境が好転したら実施する」と述べるにとどめ、具体策への言及は避けた。「経済の（先行きへの）不確実性がなお高い」という懸念が消えていないことから、慎重に実施時期を見極めるとみられる。(23:27)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091008AT2M0804E08102009.html
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