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「ドバイ・ショック」ーー砂漠の楼閣は蜃気楼だった 。リーマン・ショックから一年、そして次は「上海ショック」?
http://www.asyura2.com/09/hasan66/msg/224.html
投稿者 Orion星人 日時 2009 年 11 月 28 日 13:27:35: ccPhv3kJVUPSc
 

http://www.melma.com/backnumber_45206_4686025/

 世界的規模の株安はドバイが引き金となった。
 予想された通りである。あの砂漠の「楽園」は海を埋め立てて巨大なリゾート開発。世界最高級七つ星ホテル。豪邸が林立し、世界の巨富が集中し、享楽の中心地にして、奢侈品も流れ込み、もちろんマフィアも高級売春婦のなだれ込み、インド、パキスタン、フィリピンから労働者が押し寄せた。

 林立する摩天楼は中東産油国の巨額の資金を当て込んで、欧米、そして日本、韓国のデベロッパーが受注し、覇を競い、そして破局を迎えた。
 邦銀の債権は1000億円程度、ゼネコンの未回収資金は数百億円と見積もられる。

 ドバイ・ショックによる世界同時株安は、香港が最悪の影響をうけて株価下落、日本も例に漏れず、くわえて鳩山政権の経済無策は次の暴落(おそらく日経平均は8500円あたりまで一度下落するだろう)を呼び込みそうである。不気味な円高、前にも報じたように、来年後半に一ドル=70円に向かうとチャートが示唆している。

 さて筆者はあることを思いだした。
 四半世紀前、いやひょっとしたら30年以上前かも知れない。台湾の友人だった特許弁理士Aさんと、日曜日だったので、日月譚へ登って湖畔の宿にとまった。台中の顧客Bさんが一緒だった。Bさんは、事業があたり、多少は裕福、付近の茶畑農家を案内してくれた。
台湾名物ウーロン茶の最高級品を、その生産農家の茶室で振る舞ってくれるというのである。

 そのウーロン茶は農林大臣賞を受けたかのシロモノで、100グラム二万円。一口飲んで酔った気分になる。ほんのりとした味ではなく、口の中でぼわって独特の香りが拡がり、うっとりとなる。Aさんなど、酒に酔ったように酩酊している。
 そういう贅沢を楽しめるようになった余裕のBさんは得意顔だった。

 ▲投機がピークを打って衰滅に向かうとき

 二年前に雲南省名物のプアール茶が中国で一大ブームを引き起こした。それまでにもプアール茶の最高級品は100グラム=百万円という、とてつもないシロモノがあり、それは江沢民に献上された。
 皇帝に献上する伝統があればこそ、こうした豪勢豪華なものを造る。庶民とは無縁の世界が拡がる。

 プアール茶ブームはお茶をたしなむのではなく、中国でははじめから投機だった。
 付近の茶畑が猛烈な投機資金で買い占められ、プアール茶の価格は天井知らずの高値を連日更新し、そしてある日、破局を迎えて多くの茶畑は無惨にも潰えた。
 オランダのチューリップ投機を彷彿させる出来事だった。

 ドバイの不動産ブームと暴落は、おなじ投機のパターンである。
 そして同様な投機行為を国をあげて展開しているところがある。
この国では権力者と悪徳デベロッパーが組んで土地を取得し(住民は軍隊を使って立ち退かせる)、高層ビルは手抜き工事、棟上げ前に宣伝し投機家に売り払い、その箱ものは結局のところ投機目的だから実際の住民がいないまま、コンクリートが腐植し、或いは倒壊し、いずれ廃屋となる。

 この国は銀行に命じてGDPの25%前後ものカネを市中にばらまき、株と不動産と、プアール茶と怪しげなアートと骨董品のブームが現れ、これらの価格は天文学的に高騰し、それが世界不況のなかで回復エンジンの役割をはたしていると豪語している。
 次にくるのは?  

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コメント
 
ドバイの次はチャイナ・バブルの破裂と言うのは、衆目の一致するところでしょうが、もう一つはインチキな地球温暖化説によるエコ・バブルではないでしょうか。 それともう一つ、ドバイの破綻がサウジの怒りを誘って、原油はドルでは売らないと言い出されれば、アメリカ・中国の息の根が止まることになりそう。 クリスマスが近づいてきて、1ドル50円という超円高(ドル安?)になるのが見られそうで怖ろしい。 原子力空母だって艦載機は石油原料で動くのだから、ドルでは石油が買えなくなれば、ただの箱になってしまう。 どうする? N.T
2009/11/28 17:00
↑そろそろ日本国内の米国資産、とりわけ米軍の兵器類(航空機・艦船・車両・ミサイル・そして何よりそれらを運用するソフト)を担保として差し押さえる準備をすべきだろう。無論、米軍基地も建物ごと返還してもらう(場合により、本国からの給与が途絶えた米軍人たちに、日本国政府と日本国民に対して忠誠を誓うことを条件に「傭兵」として自衛隊に編入することも検討すべきだろう)。

一夜にして日本は世界有数の軍事大国となれる。
2009/11/28 17:44

思いやり予算を大幅にカットすれば、電気代・水道使用料・スーパーでの買い物、基地の人件費などの不払いで、空母や潜水艦を差し押さえられるかも。 冗談はさておき、そろそろアメリカの唆しに乗った自衛隊によるクーデターも有り得る。 2・26事件みたいなことが起きたら、その目標は小沢、鳩山、亀井かな?
2009/11/28 18:59
間違いなくファシズムの軍靴がすぐそこに聞こえてくるのは間違いないのだが、わたしは「狂気」のなかにいるようだ。ドバイショックはどうなるのだろうか?

イラク戦争とアフガニスタン戦争が継続できたのも皮肉なことだがオイル・マネーだった。そのオイル・マネーはドバイのバブルを継続できずついにオイル・マネーの破綻がやってきた。

石油文明は過去の遺物となっていくだろう。欧米帝国主義の侵略戦争も石油文明による大量生産と大量消費の象徴だった。ドバイ開発とは石油文明による象徴の帝国だった。

オバマは破綻する。そして米国には本格的なファシズムが到来する。


2009/11/30 01:14

あの「葉」をデザインした埋立地開発こそ人間の可能的世界を実現する象徴の帝国であった。自然を加工していく人間の建築の意志がそこにあった。そのドバイがいよいよ廃墟へと向かっていく。すでに虚無が侵犯していたのであろう。人類はこれまで虚無と戦いながら経済を建設してきた。「国家建設」「経済建設」など無意味だ、虚無に身をあずけよ、としたのが第1次世界大戦後のダダイズム運動だった。

わたしはダダイズムに身をおいて生活している。部屋にはゴキブリが歩いている。ゴキブリと共生しながら、わたしは虚無のなかで生活している。ドバイ・ショックは英米アングロサクソン二重帝国による世界支配に影響をおよぼす。やはりアングロサクソン帝国支配の次は中華思想であろう。上海バブルの崩壊までわれわれは待つのである。


2009/11/30 01:33

昨夜、NHKスペシャル「チャイナパワー2」を見た。先週の「チャウナパワー1」は映画マーケットをめぐる物語であった。中国映画とはすでに世界市場であった。韓国映画よりも巨大だ。資本主義にはさまざまな地域形態がある。中華資本主義の土壌には中華5千年の歴史がある。「孔子」という世界映画が登場する。

すでに世界を制覇しているのは儒教資本主義である。儒教資本主義とは日本が突破口を切り開いた。そして韓国、中国と続いてきたのだが、中国によって儒教資本主義は完成度を高め世界を制覇していく。ドバイバブルの崩壊とはイスラム資本主義の挫折である。

日本はおのれの資本主義形態がアングロサクソン資本主義ではなく儒教資本主義である原点を見直す必要がある。鳩山政権はアングロサクソン資本主義から儒教資本主義へと回帰できるだろうか? 鳩山由紀夫は米国で青春時代を過ごした。



2009/11/30 02:19

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