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今年の米ジャンク債発行は過去最高−借り手が証券需要急増に便乗 12月14日
（ブルームバーグ）：
米企業のジャンク（高リスク・高利回り）債発行は今年、過去最高となる1506億ドル（約13兆3700億円）に達している。昨年の信用市場凍結後、借り手は証券需要の急増に乗じている。
ブルームバーグの集計によると、これまでの通年での過去最高は2006年の1491億ドル。昨年は643億ドルだった。起債が大幅に増加した背景には、投機的格付けの企業に対する銀行融資が1475億ドルと、過去最高だった07年（9195億ドル）から84％減となっていることがある。同年は金融機関がレバレッジド・バイアウト（ＬＢＯ、買収先の資産を担保にした資金借り入れによる買収）向け融資を競い合っていた。
今年のジャンク債起債は５月から急増し、同月以降だけで発行額は1054億ドルに膨らんだ。投資家がジャンク債相場上昇の機会をとらえた一方、借り手は債務借り換えやローン特約違反の回避を狙った。メリルリンチの指数によると、今年のジャンク債リターン（金利再投資含む）はプラス54.8％に達している。
フィフス・サード・アセット・マネジメントの債券責任者、ミッチェル・ステープリー氏は「この起債額が年間を通じてもたらされたものでなく、ずっと凝縮された期間に達成されたことを考えると、驚異的な転換だ」とし、「この期間でこの規模の発行が実現したことは非常に素晴らしい」と述べた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a_kx8txZDjEM
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