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日本は新興衰退国!?= 先進国の中で、いの一番に破綻するのは日本だという考えが既に広く世界に喧伝されている(朝倉慶)
http://www.asyura2.com/09/hasan66/msg/596.html
投稿者 Orion星人 日時 2009 年 12 月 26 日 01:25:14: ccPhv3kJVUPSc
 

http://www.funaiyukio.com/money2/

新興衰退国

 「日本は“新興衰退国”だ!」10月にロンドンで行われたヘッジファンドの会議では、こう結論づけられたのでした。
 「新興国」に対して、「新興衰退国」、このコントラストは何なのでしょうか? 新興国は新しく伸びていく国、衰退国は衰えていく国? なぜ日本を衰退するというのか?

     BRICsに代表される中国やインド、ブラジルなどは発展途上で今やその国の人達の暮らしは爆発的に伸びていく直前です。我々がそうだったように、初めてテレビを見た瞬間、また初めて車を見た瞬間のあこがれのように、新興国の人達にとっては、新しい車などはあこがれの対象でしょう。40年前の日本のように活気づいて人々は働いているに違いありません。豊かさを求めていくという目標がはっきりしています。テレビが欲しい、
 車が欲しいなどというのは極めて自然な人間の感情であって、そのようなエネルギーが人々を一生懸命働かせるのかもしれません。
 また発展途上の国というのは、若い人達に溢れているというのも特徴です。BRICsの後に続くと言われるベトナムやインドネシアなどもその人口構成はまさにピラミッド型で、高齢者は少なく、若い人達で溢れています。これらの国の町自体もエネルギーで、はち切れんばかりです。

 翻(ひるがえ)ってわが日本を見ると、どうしても高齢化の波に押され、増えない人口が社会の活性化を奪っている感じは否めません。やはり人口が増えないということはある意味では決定的です。一人から二人に増えれば、当然食料も二人分要りますし、住宅や車、衣料、何でも需要が増えるのは当然です。人口が2倍に増えるところが同じ規模の経済では、人々は2分の1の食糧や半分の大きさの住宅に住むことになるわけで、そのようなことはないでしょう。人口が増えるということは自然に経済規模が膨らむということなのです。このことを日本に当てはめれば、日本の社会は人口が減っていくわけですから深刻です。車にしても住宅にしてもどのように新しい需要を作っていくのか? 経済的に考えると持続的発展という意味でどうしても難しい問題があるわけです。ですから民主党も子育て支援ということで、子供が産みやすい社会を作ろうと新しい政策を打ってきているわけですが、この方向は正しいでしょう。政策的にはもっと大胆にやる必要があるとは思いますが。
 今、ヘッジファンドを中心として日本を衰退国という場合、まずは日本のような成熟した社会においては、今後、人口が増えていくような社会になっていくのは極めて難しいという考え方があります。彼らの場合はこのことが直接、金儲けという形に転化しますので、勢い、日本売りということになっていくわけです。
 人口減少という問題だけではありません。日本の財政の問題もあります。今度の予算でも税収37兆円に対して95兆円の支出となりました。国債の発行が50兆円を超えることは確実で、いよいよ63年ぶりに支出より国債発行が上回ったのです。370万円の収入で950万円の暮らしをしたらどうですか? 1年だけではないのですよ、もう何年も続いているのですよ!個人も国も理屈は同じです。結果は明らかではないですか!
 今までも借金財政を続けてきた日本国ですが、もはや誰も今まで蓄積された借金を返せるとは思っていないでしょう。今や日本の累積赤字は1,000兆円に迫ろうという勢いで、何とGDPの200%、2倍です。かつてこのような借金を背負って、その借金を返すことができた国はありません。破綻という臨界点に向かっていることは間違いないでしょう。
 よく日本の国債は、日本人の金融資産で賄(まかな)われているから安心と言いますが、そもそも日本人の金融資産は個人に属するものです。皆さん個人のものです。国のものではありません。そこには本来自由意思があって、どこに使おうが、投資しようが個人の自由です。仮に今、多くの日本人が低い金利の預金は拒否して海外の高金利を求めて一斉に外貨投資に走れば、日本の銀行は資金手当てを日本国債を売って用意するしかなく、そうなれば、国債金利は上昇して日本国は一気に破綻の道へ進んでしまいます。金融機関からみると不景気なので資金の投資先が国債しかなく、また個人サイドでは日本人は保守的でお固い投資専門、勢い預金ということになりますので、その資金が預金から結局国債に流れるという微妙なバランスを保っているのが現状なのです。

 金利の指標となる「10年物国債」の金利が現在は1.3%弱ですが、この金利が仮に景気回復とか国債の調達が難しくなって金利が上がるとかで5%以上になろうものなら、その金利返済だけで50兆円となります。そうなれば税収37兆円の日本が国家として財政破綻するのは誰でもわかります。収入で金利すら払えなくなるのですからね。
 日本政府も、「国債発行を44兆円以内に抑える」と、実現不可能なお題目を言っていますが、誰も達成できるとは思っていませんし、日本政府自身が単なるスローガンだということはよくわかっているはずです。要するに財政再建に力を入れているという姿勢を示さないと、放漫財政ということで国債消化が難しくなり金利上昇という過程に持っていかれるのが怖いのです。言わばできもしないことを努力している姿勢を見せることで、かろうじてごまかしているわけです。
 しかし、今回、日本は新興衰退国というレッテルが世界中に宣伝されたのは強烈です。人口は減る一方で、そのうえ天文学的な借金を背負っている日本。すでに臨界点は越えた、後は国債の消化に不備を起こし、金利の止まることのない上昇を招き、国家破綻へと至る、という日本破綻のシナリオは、もうすでに有力ヘッジファンドの間ではできているのです。
 現在GDPの200%という途方もない借入は2014年には246%に、2019年には300%になっていく、とIMF(国際通貨基金)も堂々報道しているのです。そしてその時は日本国内での国債消化は不可能で、外国に頼るしかなく、金利上昇、国家破綻へと至ると示唆しています。先進国の中で、いの一番に破綻するのは日本だという考えがすでに広く世界に喧伝されているのです。人口が減って経済的な成長戦略のない日本にそれを防ぐ手段はないと思われているのです。

 年末にかけて日本の株もやっと上がってきました。買い方の主力は外人買い、日本の個人は売り越しです。彼らが最後まで日本株を買い続けると思ったら大間違いです。勢いよく買い上がって日本人を安心させたその時から徹底的に売り叩くシナリオが、しっかりと裏で存在していると思わなければなりません。景気回復、株価上昇、明かりが見えてきた、そんなムードや報道が目立ってきたら要注意、ハイエナのようなヘッジファンドは日本株を買い上がるだけ買い上がって、日本人の安心した顔を見るのを待っています。日本人がたまらず投資するのを待っているのです。そしてその時から怒涛の売りを浴びせ、日本を震撼させるに違いありません。株は大きく動けば動くほど儲かる、上に放りあげてから、今度は叩く、儲けるためには手段を選びません。経済動向の推移を見ながら素直に株が動くと思ったら大間違い、景気なんて株を放りあげてやればよくなるのです。景気も株も思うように動かす、巨大な資金は何でもできるのです。  

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コメント
 
01. 2009年12月26日 03:41:35
なんで 誰もアメリカや中国 韓国に貸した
お金をかえしてもらおうとしないで 日本に
お金が無いと騒ぐのか 不思議なんですが?

02. 2009年12月26日 04:26:43
アメリカ経済が日本よりましだったら、本当に良かったです。日本の銀行から預金を引き出して、アメリカドルを買い、ドル高でしこたま儲けていたでしょう。日米欧のドングリの背比べのような経済関係は今の為替相場が証明しています。

03. 2009年12月26日 05:36:52
この会議が英国で開かれたところからして禍々しさを感じる
なにせプロパガンダお得意の国、英国ですから
日本の一人勝ちを封じようとしてるのか分からないが、
数字上はそう見えるが、現実的に考えて300%なんてほんとうに逝くのだろうか

04. 2009年12月26日 08:20:48
GDP比200%といっていますけど、半分は政府系関係(含む民営化凍結の郵政、公的年金)で保有していますよ。国債利払いの75%くらいはそれら保有する国債利子でカバーできています。
日本国債の借り換えができなくて破綻、ということは将来に渡っても容易に起こりそうも無いです。将来貿易収支が赤字となる可能性はありますが、国、民間で保有する膨大な外債の利子からなる所得収支が赤字になることはなりそうもありません。対外純負債を持つことになりそうもないです。少なくともここ10年くらいの間には。
ただし長期金利上昇には注意が必要で、財政をどこまで増やせるかの限界はここにあります。いわゆる埋蔵金も国債の形で保有しているわけで、支出可能な形にするため「国債を売る」行為は国債発行と変わりませんので国債需給関係がネックになります。財政拡張論者はこのあたりの認識が甘いです。
ヘッジファンドなど投機家の中には「日本破綻」シナリオが流行っていますけど、単なる流行りです。彼らは長くとも数年先のことしか考えていないわけですが、そういったスパンで破綻ということはほとんど考えられないです。モルガン・スタンレーなどはレポートで「その可能性は低い」と言い続けています。

05. 2009年12月26日 09:23:19
良いことだと思う!
明治維新に戻って、やり直しをすべき時に来ている!
西洋文明・西洋思想と決別し、東洋文明・東洋思想に沿った国造りをすべき!
自主防衛を構築し、自主路線を進むべきである。
このまま、欧米・中共の貢君をしていたら、早晩消滅するのであるから、
今こそ、一億火の玉になって、生存をかけた起死回生に大和魂を発揮する時だ!
世界一極支配勢力にノーを突きつけるのは、今、そして、日本民族をおいて他に
ないのである。
日本が立ち上がれば、付いて来る国々もあるだろう!
現在、世界を支配している思想・価値観を完全に否定して、
老荘的東洋思想・価値観に復帰し、
「辺境最深部から出撃する」時なのだ!

06. 2009年12月26日 09:58:16
世界は、アメリカやイギリスによる支配は、既に終わっている、こう結論づけられたのでした。

07. 2009年12月26日 10:18:02
日本は衰退するとか二番底が来るとか宣伝しながらせっせと日本株を買い進めてるのが外国人投資家なわけで、あんまり気にすることはないでしょう。
過度な楽観も悲観もしないっていうのが正しいのでは!!

08. 2009年12月26日 16:00:51
株は売りで儲けるものです。 素人は上がったから買いに出ようと思うけれど、玄人は吊り上げておいて誘いをかけて売りに廻るタイミングを計っているのです。 普通の人には空売りができないようになっているから、簡単に騙される。 ヨーロッパとアメリカはグルになっているから、連中の言うことを真に受けてはいけません。 特に今の相場は賭博場にいると思った方が良い。 シガーをくわえてピストルを持っている相手とばくちしたい人は、せいぜいスリルを楽しんでください。 もうじきイギリスもアメリカもへたばるだろうから、放っておいた方が良いのです。 長く続いた西欧文明が衰退していくのは、もう避けられないだろうと思っています。 N.T

09. 2009年12月26日 21:10:04
04さんに座布団5枚!
同感です。

10. 2009年12月26日 22:33:41
なぜ、ついこのあいだ米ドルが全面安になった時、ユーロではなく円が買われたのか。
 答えは簡単。円の信認がもっとも高いからだ。

 本当に世界が焦ったとき、余計な作為・陰謀は通じない。
 ドルがどこまで落ちるかわからないという恐怖から、金が買われ、中国・アジアとの経済的結びつきが最も強固な日本円が買われたのである。

 しかし、アングロサクソンは、この状況をよしとするはずがない。何のために、これまで騙し、新自由主義を押し付けてきたのか。15年でも20年でも、日本経済をずっと眠らせておきたかったからではないか。
 正しく考えるアタマがありゃ、「内需拡大」「少子化ストップ」「日中米の外交正三角形」政策の意義がわかるはずだ。(下谷猫)


11. 2009年12月26日 23:37:56
私も04さんの意見に賛成。
森永卓郎さんがテレビで言ってたけど、ひそかに米国債を
売るのがいいと思う。
対外財政赤字に苦しむアメリカが米国債をチャラにするために
新通貨制度(地域通貨レベルでのアメロとか新世界共通通貨なり)
で実質的なドル切り下げをごり押ししてきたとき、日本が最大の
被害者になることも未然に防ぐためにも。(中国はかなり売った
後、長期を短期に移してる。)

12. 2009年12月27日 06:43:24
ロンドンで行われたヘッジファンドの会議 というのは具体的に出席者などはどのような会議ですか? 


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