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ロサンゼルス市での水道水フッ素化への道
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/201.html
投稿者 卍と十と六芒星 日時 2009 年 12 月 15 日 22:18:17: xsXux3woMgsl6
 

(回答先: Re: フッ素は人々の頭の働きを悪くし、政府に従順にする目的/マリンズ『医療殺戮』 投稿者 仁王像 日時 2009 年 12 月 14 日 20:20:48)

 
 
 
 
 カリフォルニア水道水フッ素化委員会委員長のティムコリンズは
 公聴会にいっぱい集まっている反フッ素化派のヒステリー状態を
 見ないで済むように委員会での採択を急がせました。

  "この重要な公衆衛生的予防法(水道水フッ素化)は
   総合的に理解しなければならない"
 
 と言いました。
 水道水フッ素化の専門家イーズリーは同意見であり、
 彼は水道水フッ素化は完全なる公衆衛生手段の実践例と言っています。
 
  "これは安全であり、経済的でかつ利益が大きい。
   カリフォルニアで水道水フッ素化の実施率が低いことは、
   科学とかけ離れて、インチキ療法が勝利していることを意味している"
 
 と。
 その法案は環境、安全、委員会をわずか1回の投票でパスし、
 議会の予算計上委員会では危機一髪のところでパスしました。
 
 
 
フリツツ・スプリングマイヤー氏云ふ所のイルミナテイ惡魔の13血流の一つ、
コリンズ家の者なのではないかと思はれる人物が關與してゐる。
綜合的に理解しなければ成らないとは何を指してゐるのだらうか。
 
 
  "この重要な公衆衛生的予防法(水道水フッ素化)は
   総合的に理解しなければならない"
 
 
 
 
水道水フッ素化への道
http://www18.ocn.ne.jp/~yamasita/nitif2.htm
 
 
水道水フッ素化への道

訳  構成 山下文夫  宮崎県子供の歯を守る会

公衆衛生レベルでむし歯予防法として最も優れた水道水フッ素化は、
アメリカで始まりました。この章では、それに最初にかかわった人達の
努力と最後まで水道水フッ素化が遅れたロサンゼルス市での実施の
成功までの道のりをお話します。そこにはアメリカの歯科医師会関係者、
政治家、行政、などの多くの人々の勇気ある挑戦と粘り強い行動力が
あったのです。
 
 
 
1) グランド.ラピッズ物語 − 輝ける記念碑

引用 the Journal of the Michigan Dental Association, 1995

  ミシガン州グランド.ラピッズ市のグランド河畔に水道水フッ素化50周年記念碑が建ちました。5枚の白い大理石板 − それは水道水フッ素化半世紀の歴史の10年毎を1枚で表していましたがそれは次世代に希望を託す6枚目の大理石に続いています。1995年9月15日、記念碑は水道水フッ素化の開始に賛辞を送りました。"グランドラピッズではじまったことは何だったのだろうか。これは公衆衛生におけるすばらしい記念的事業である。水道水フッ素化は老若、貧富、黒人、白人、すべての人々にとって、健康づくりの勝利なのだ。水道水フッ素化は過去から現在まで人々の苦しみを救い、人々を守る行動であったのだ" とその記念祭でミシガン歯科医師会長アーノルドベーカーは語りました。

水道水フッ素化は1945年1月25日開始しました。その時はまだ第2次世界大戦真っ只中でした。グランドラピッズでの調査がはじまり、その研究により水道水フッ素化が安全、有効かつ経済的なむし歯予防の公衆衛生手段であることが確立しました。

昔、"エナメル斑"として知られた歯牙フッ素症の研究がきっかけになり、この研究がはじまったのです。研究者達は、重度の歯牙欠損は飲料水のフッ素濃度が関与していることを発見した。米国立衛生研究所のトレンドリーディーンはこの問題の調査研究を行い、むし歯予防とフッ素摂取量の関係を発見したのです。
ついにディーンは、歯牙フッ素症の発現を防止し、う蝕予防の飲料水の理想的なフッ素量を決定するため、21都市で組織的な調査を行っています。1942年、彼はそのフッ素量を1ppmと決定したのです。

1943年の研究で1ppmのフッ素濃度の飲料水は問題がないことがわかり、その後、学童期の子供達の数が多く、飲料水のフッ素濃度の低いグランドラピッズを水道水フッ素化の調査地域に決定したのです。飲料水にほとんどフッ素の含まれていないムスケゴンを対照地域としました。
最初の仕事は、比較する標準値をつくるための地域の子供達の歯科検診でした。当時は第2次大戦中であり、車が不足していたのでこの仕事は簡単ではありませんでした。研究者達は必要な車を無理やり集めて歯科医を二つの都市を往復させなければならなかったのです。最終的にはグランドラピッズで1万人、ムスケゴンで8千人の子供達と若者を検診したのです。
フッ素を添加する水道水フッ素化を開始した世界最初の都市にグランドラピッズがなったのは、1945年1月25日でした。ちょうど5年後、特に若者グループで永久歯の確かなむし歯の減少が認められました。ムスケゴンも1951年に水道水フッ素化を開始しましたが、ここはグランドラピッズのすばらしい成果を出す土台となったのです。 飲料水にフッ素の少ない地域の子供達と比較するとグランドラピッズの減少は、12才〜14才で50〜63%、15才〜16才で48〜50%でした。

米国公衆衛生協会と国際歯科研究協会は水道水フッ素化を支持しています。米国歯科医師会は、1950年に水道水フッ素化支持決議をしました。それに続いて米国医師会も支持を表明しています。 水道水フッ素化がグランドラピッズで開始して50年後、米国歯科衛生研究所からこの記念学会に参加した科学者達は、"地域の上水道を利用して水道水フッ素化の他にこれほど劇的に多くの人々のむし歯抑制を示したものはかつてなかった"と述べました。
 
 
 
2)米国10大都市の中で最後に水道水フッ素化実施に成功したロサンゼルス

                      引用 Anatomy of a Campaign  by Joanne Boyd Jan. 1997
Vol. 25 No.1 CDA Journal 
         
a)カリフォルニア州議会議員Speier女史の政治家リーダーシップとそれを支えた多くの力

過去50年もの間、カリフォルニア州の各地で水道水フッ素化にむけての戦が繰り広げられてきました。勝ったり負けたりしてきました。しかし、1995年、米国での水道水フッ素化50周年に、カリフォルニア州ではついに完全な勝利を得たのです。 "これは水道水フッ素化の大勝利である"とロサンゼルス歯科医師会の政府関係部長のウィリアムキースは語っています。"これは米国でまだ法制化していない他の州やイギリス(水道水フッ素化普及率13.5%)のような国での勝利にとってよい前例となろう。まさに水道水フッ素化の将来に希望を与えるものだ"。懐疑主義の多い90年代の政治情勢の中で、どのようにカリフォルニア州が水道水フッ素化法案成立に成功したか尋ねたところ、 "困難な法案には粘り強い立案者を必要とする。法案成立の運動にはチャンピオンが必要なのだ"とキースは答えました。

カリフォルニア州での水道水フッ素化のチャンピオンは、ジャッキースパイアー女史(D-Burlingame選出州議会議員)でした。彼女は火の中にも飛び込むような勇気があり、困難な法案成立にたちむかう議員として知られていました。 彼女が水道水フッ素化法案支援者になったのは、2年前、彼女の子供のことがきっかけでした。彼女と子供はサクラメントに住んでいましたが、小児科医師から子供にフッ素錠剤を与えるよう指示されびっくりしたのです。スパイアー自身はイースト.バーリィ地区に住んでおり、そこは既に水道水フッ素化実施していたのです。他のカリフォルニア住民と同様に彼女はカリフォルニア州はすべて水道水フッ素化していると思っていました。
しばらくしてカリフォルニア州ウエルネス基金から4地区の水道水フッ素化事業に資金援助がおりました。水道水フッ素化に関心のある、特に地域アセスメント、連帯の結成、住民教育、ボランティア訓練を行っている地方地域に技術援助を行うことになりました。 地域のいろんな人々の努力によって地域が動くことをじっくり見るようにスパイアーはたのまれました。
1年後、彼女はカリフォルニア州歯科医師会に出かけて、カリフォルニアの子供達のために何かお役にたちたいので、水道水フッ素化法案への協力を申し入れたのです。

当時キースはカリフォルニア州歯科医師会と管財委員会に関与していました。 "議会は水道水フッ素化を支援すべきとの政策宣言をすでに出している。議員はそれを文書にすべきで、問題は、カリフォルニア州歯科医師会に実施に向けてこれを委任するだけなのである。もし議会がこれをやろうとすれば成功するだろう。これが委員会の意見である"とキースは語っています。その後、勝利キャンペーンのための財政的約束を委員会が求め、11万ドルが認められたのです。 水道水フッ素化のためには専門知識技術とカリフォルニア州内全地域での水道水フッ素化実施のための情報が必要となります。カリフォルニア州歯科医師会は米国歯科医師会と連絡して、州水道水フッ素化委員会の支援を要請しました。米国歯科医師会の水道水フッ素化予防運動部長のフォースバーグジャセクはすべての米国歯科医師会の人材、情報を活用し、サクラメントで米国歯科医師会委員会を開催しました。

1995年1月、さしせまった戦いに備えて、フッ素について米国で最も有名な多くの専門家が、準備作業のためアトランタの米国防疫センター(CDC)本部で開かれた委員会に出席しました。彼らは他の地方でのフッ素化努力が失敗に帰した例を見てきていたので、みんなで明るく励ましあい、元気なところをふりまいたのです。 "カリフォルニアの勝利がいかに大変であったかを知れば、これがどんなに重要な意味をもっているかわるでしょう。米国の総人口の75%の人々にフッ素添加した飲料水を供給する目的(Healthy People 2000)の達成のために、我々はカリフォルニア州で活動しなければならない"と米国公衆衛生局長官事務室主任のスチーブンコルビンは語っています。 ケンタッキー州の環境保全&地域安全局の局長のマイケルイーズリーは "ケンタッキーでもカリフォルニアのように水道水フッ素化の法制化がもうそろそろ起こりそうだ"と語っています。

各地域の歯科医師会は草の根運動への正しい情報提供のために医師会、子供擁護団体、公衆衛生団体や老人会などとも連携をとるようになりました。 水道水フッ素化実施のためのスパイアー法案の共同署名議員と超党派の支持が得られる時がやってきました。"我々はいろんな政党の議員に署名議員となってほしい。なぜなら水道水フッ素化はすべての人々のためになるものだからである" とキースは語りました。 その法案の共同署名議員には当時の議長ウィリーブラウン(D-San Francisco選出), ジャンゴールドスミス議員(R-Poway選出)、リチャードカッツ議員(D-Sylmar選出)、そしてケンマディ議員(R-Fresco選出)がなったのです。 法案提出可能の最終日までスパイアー女史の水道水フッ素化法案提出を延ばすことを決めました。 "フッ素化法案の提出に驚いた、無知のために反対運動をしている反フッ素化派につかまることは我々にはよくわかっていた。しかし、必要以上の(戦時のような)動員体制は我々は全くとりたくなかった"とカリフォルニア州歯科医師会、政府関係事務所の副部長リズスノーは語っています。 2月22日、スパイアー女史はカリフォルニア州議会に集まった記者団との協議会でAB733法案を説明しましたが、彼女は率直に水道水フッ素化普及率の順番をあげてカリフォルニア州が全米で47番である情けない事実を述べたのです。

※ 国民の健康のため大切な水道水フッ素化を政府(厚生省)も日本歯科医師会(学者)も表では賛成しながら何の手も打ちません。おかげでわが国では水道水フッ素化は全く1ヶ所も実施していません。こんな"情けない事実"を記者団に語る政治家又は歯科関係者が日本にはいるでしょうか……….。  

"カリフォルニア州の人々の90%がむし歯に罹患し、その治療費は年間、7億5千万ドル要します。水道水フッ素化にかかる年間一人当りの費用は約54セントです。一生涯で約40ドルの費用です"と彼女は語りました。 "水道水フッ素化の利益対費用比はどんな予防プログラムにも勝る。カリフォルニアでの学童に1人あたり一本のう蝕予防で3億8千5百万ドル節約できます"ともスパイヤー女史は語りました。 カリフォルニア州歯科医師会の当時の会長マーチングレイブは記者団との会見で壇上に立ち、水道水フッ素化は特に子供に対して最も経済的で効果的な予防法であると支持を表明しました。 記者団の1人から水道水フッ素化は歯科医の商売をあがったりにするのではとの質問がありましたが、グレイブは"むし歯治療という商売はなくなるだろうが、口腔内には他にも商売の種があるよ"と言って多くの記者の笑いをとりました。

※ 米国の歯科医師会の歯科医師会は心に余裕がありますね。日本歯科医師会は政府、政治家、関係する一部大学人、学者を利用して国民すべての健康を阻害する方向に向かっています。

その会見で話をした人の中に擁護団体「子供達の今」代表シンプソンフォンテインがいました。シンプソンは貧困層の子供達が最も水道水フッ素化の恩恵を受けることに注目して"貧しい子供達は費用の高い個人的なフッ素利用、値段の高い歯科医院でのフッ素予防処置を受ける機会が少ないと思われる"と言いました。 
カリフォルニア州の飲用水のフッ素添加は正しいことだとみんなが一緒になってAB733法案採択に賛成したとしても、過激な反対派は必ず水道水フッ素化に対して破壊的な力をふるうことを関係者は誰でも知っています。
"科学によって地球が丸いことを証明されても、科学的真実を認めないで地球は平坦だと主張する"狂信的な団体Flat Earth Societyが米国ありますが、水道水フッ素化反対の団体も同じような科学的真実を認めない、まさに同様の狂信的な団体なのです。

さて、スパイヤー議員の記者団との会見でのAB733法案紹介の後、水道水フッ素化反対派は、予想した通りに反対のための動員を始めました。カリフォルニア州歯科医師会は、反対派からじゃんじゃんと電話と抗議文が届きました。事前に水道水フッ素化の反対派は、国中から法案阻止のためにカリフォルニアに群をなしてはせ参じていたのでした。 "ともかく反対派はどこにでも出かけて行く。だから反対運動をしているのは全く同じ連中なのだ"とスノーは語っています。
全国歯科関係団体でさえ、州全域をフッ素化しようという試みには心配していました。彼らはAB733法案がカリフォルニアで失敗したらすべての反フッ素化派を勢いづかせてしまい、他地域のこれまでの努力も無駄になってしまわないかと心配していました。失敗したら時間があともどりするかもしれません。すでに水道水フッ素化を実施している地域に反対派が出向いて反対法案を成立させようとする原因をつくるかもしれません。アメリカでは水道水フッ素化は一般的であるものの、カリフォルニアは水道水フッ素化実施がたいへん遅れた地域であり、反対派にとってはまさに反対の最後の砦であったのです。
 
 
"上水道事業体の関係者は、みんなが水道水フッ素化を心から支持しているのではなく、またその実施を希望しているわけでもなかった。ただフッ素化が健康によいことは知っていた"とスノーが語っています。
反フッ素化活動家と上水道事業体の数社の抵抗がありました。上水道事業体は議員に対する基本的な反感があったのです。多くの議員は州の予防投資で水道水フッ素化開始すると長期的にみると予防により医療費が節約できることを理解していました。しかし、上水道事業体はどんな費用も使いたくなかったのです。 彼らの意見は"もし州が経費を支払うというのならばOK"というものでした。 このため、AB733法案支持者は、法案にカリフォルニア州政府の資金がつくことを希望したのでした。 法案は、必要な住民からの支援を集めるため、いろんな言語に翻訳されています。(※カリフォルニアには英語の話せない住民がたくさんいるため)

AB733法案に対する最初の打撃は、健康委員会で審議するのでなく、毒性物質委員会に審議が付されたことでした。 "我々は驚いている。我々のこの法案はあくまで健康問題だったはずなのに….."とスノーは語っていました。
さて、委員会が4月中頃でしたが、スパイアー議員は有効な対抗手段として、なんと大砲を持ち出してきました。その大砲とは、前米国公衆衛生局長官のエベレットクープのビデオ証言です。彼は、"水道水フッ素化は適正な歯科ケアが受けられない貧しい家庭にもすばらしい利益を与えることができる。そして今、カリフォルニア州が世界の水道水フッ素化の仲間入りができる時なのだ"と語ったのです。アメリカでは、150ヶ所の大きな町が水道水フッ素化未実施であるが、その内、87ヶ所がカリフォルニア州内の都市であるという恥ずかしい情況を指摘しました。

カリフォルニア水道水フッ素化委員会委員長のティムコリンズは公聴会にいっぱい集まっている反フッ素化派のヒステリー状態を見ないで済むように委員会での採択を急がせました。"この重要な公衆衛生的予防法(水道水フッ素化)は総合的に理解しなければならない"と言いました。水道水フッ素化の専門家イーズリーは同意見であり、彼は水道水フッ素化は完全なる公衆衛生手段の実践例と言っています。"これは安全であり、経済的でかつ利益が大きい。カリフォルニアで水道水フッ素化の実施率が低いことは、科学とかけ離れて、インチキ療法が勝利していることを意味している"と。その法案は環境、安全、委員会をわずか1回の投票でパスし、議会の予算計上委員会では危機一髪のところでパスしました。
キースは5月の州議会の予算計上委員会で証言したとき、AB733法は州の医療費を節減すると委員の説得を試みました。その当時、AB733法にはこのフッ素化の主経費が公的あるいは私的な寄付で財源ができるまで地域での水道水フッ素化は要求しないと書いてありました。毎日の維持経費について、上水道事業体は消費者からその費用を徴収する権限を持っています。"もしこの権限委任が認められれば、人々が水道料金を数ペニー余計に支払うことになる。しかし、税金をその予算にあげれば数ペニー支払った代わりに数ドルを節約できる"とキースは語りました。
イーズリーはAB733法を"節税法案"とよんでいます。地方水道事業体からのそれぞれの数ドルの投資で歯科治療費とカリフォルニアの納税者の538ドルの保険金を節減できるのです。
「フッ素の有益性は疑いもないが、特別な資金もないのにどのようにフッ素化施設費の支払いができるのか」との質問がありました。議会での法案公聴会がはじまる直前に維持管理費については支払うことにするとの修正案ができました。上水道事業体はその支払いの必要性は求められなかったのです。その法案修正で上水道水を供給されている地域も主財源が提供されるまで、水道水フッ素化に対する支払い義務はないという妥協案が明文化され、6月29日(1995年)AB733法は議会で採択となりました。
 
 
<AB733法案の1995年の経過>

2月22日  カリフォルニア州下院議員 Jakie Speier女史が法案提出
4月18日  下院環境、安全&毒性  委員会での公聴会  (7対5でパス)
5月31日  下院財政委員会での公聴会 (10対5でパス)
6月 2日  下院議会公聴会 (48対18でパス)
7月 5日  上院 健康と人間奉仕委員会で修正
7月13日  同委員会で公聴会 (8対3でパス)
8月28日  上院 財政委員会での公聴会(8対3でパス)
9月14日  上院議会での公聴会(22対10でパス)   
同日    修正案に下院が同意するための公聴会
10月9日  知事署名

"確かに一歩前進したが、道は険しかった"とAB733法の法律運用するために呼び出されたスノーは語っています。"全ての委員会を一回の投票でパスしたとはいっても、我々はこの法案に保証をとったわけではないのです。 "実際、全ての公聴会と議会の投票で我々は楽天的にふるまおうとした。しかし、我々が投票に参加したわけではなかったので、実はとても精神的に参っていた状態であった" とこの法案の法的運用シリーズ文書の中でキースは述べています。
大きな相違点がありながらも、議員を揺り動かして法案採択に向かわせたのは、よく組織化された草の根運動努力でした。議員を説得するには時間がかかり、数時間、何日、または数週間要したケースもありました。
AB733法案に賛成票を投じた議員の多くは、はじめから水道水フッ素化を良しとしていました。しかし、資料を見もしない議員や、5年や10年、賛成に至るにはもっと時間が必要となるような頑迷な議員もいました。その人達を賛成させるため、徹底的な協力説得の時間が必要でした。選挙区の歯科医師の90%がその議員の説得協力のため動員されたケースもあったほどです。
"我々はそれぞれの議員に働きかけねばならない。議員の全ての質問に答えなさい。彼らの選挙民と議員スタッフの質問にも答えなさい。我々はみんな一緒に州ぐるみの草の根運動に努力しよう。我々のボランティアはものすごい支援者なのだ。彼らボランティアなしには成功の可能性はなかった"とキースは言いました。

※ 歯科医師の利益と反するむし歯撲滅運動にこれほど力を尽くしたアメリカの歯科医師の熱意を知ればわが国の多くの人々が"歯科医師とは何をすべきか"よく理解できるでしょう。

フッ素化法案が提出されるまでカリフォルニア歯科医師会は、医学等他の団体とは関係のない団体でした。しかし、AB733法案の成立のためにいろんな分野の団体に歯科の戦いの前線への参加をお願いしたのです。
父母と教師の会はたくさんの人々が個人としても積極的に協力支援してくれました。 母親達はカリフォルニアの子供達に、ただフッ素添加飲用水を与えたいという理由だけで協力を申し込んだのでした。
また、伝統的に立法府での闘争を控えてきた2団体からの支援も得られました。それは公衆衛生共同体(Public Health Community)、大学共同体(Academic Community)です。"その歯科に関して、その2つの団体はしばしばその考え方に相違がありました。しかし、水道水フッ素化に関してはその関心事は一つでした。この問題で一緒に仕事することで、我々は個人的に新しいグループを知り得たし、彼らも我々がカリフォルニア全体の口腔保健を推進できなかったその理由を米国防疫センター(CDC)内部から見ることができたのであった" とスノーは語っています。
"水道水フッ素化問題で我々に賛成している議員を反対にまわるように説得するのに反対派は時間はなかった。彼らは我々が十分な賛成票をとることができないようにすることに精力を集中していた。彼らは議員に水道水フッ素化への疑惑を持たせようとしました。しかしそんなことは簡単なことではなくなっていた。そんなことをしてもとっても無理なことだった" とキースは語っています。
下院で法案が認可されたときには、物事はより積極的に動き出したように見えました。しかし、水道水フッ素化反対派はあきらめようとしなかったのです。議員はまた、反対派から電話や手紙攻撃を受けていました。反対派は再編成しては、勢いをつけ、そのたびに強力になるように思われました。
法案が委員会をパスして上院議会に移ると、水道水フッ素化の間違いという内容のたくさんの反対コメントが送られてきました。法案は公衆衛生関係者の陰謀でないことが議員達にはわかっていました。
(※反対派は、水道水フッ素化は米国歯科関係者等の陰謀であると言っていたのです)
またカリフォルニア州歯科医師会は自分達歯科医の商売に反するむし歯を減らす法律の支援者であることに議員達は心を動かされたのです。
ミシガン州グランドラピッズでの水道水フッ素化50周年の記念碑の除幕が同じ年におこなわれたその年、10月19日(1995年)ピートウイルソン知事はAB733法に署名しました。その勝利は確かに甘美なものでしたが、資金問題については寄付金を蓄える十分な時間がありませんでした。資金集めのキャンペーンをしながら、法案は法律となりましたがまだ資金問題は残りました。キースによると、米国歯科医師会ワシントン事務所のドロシーモス やジュディーサーマンは水道水フッ素化のための連邦政府助成金の保証をとりつけに力強い協力をしたのです。
"我々の仕事は今後、人々のために道を切り開くことである"と知事が法案署名した当時のカリフォルニア州歯科医師会会長マイケルミーラーは語っています。
"我々の次の挑戦は関心を持っている他の団体と共に運動を推進することであり、またこの努力の実りを求めて必要な財団をつくることである"とも語っています。
水道水フッ素化計画が最終段階に入ったり、また数ヶ月内に水道水フッ素化が実現するするという地域もでてきたのです。"何の疑問もなく、フッ素が州内の水道に添加されるようになるだろうが、反対派は水道水フッ素化の阻止をあきらめてはいない。しかし我々も長い間戦ってきた。そしてあきらめたことなどないのだ。必ず成功するだろう"とスノーは語っていました。

b)カリフォルニア州歯科医師会会長デビッドゲイナーと関係者の努力

"我々は最初の戦いには敗北を帰したが、今に戦いは勝利するだろう" 希望と決意に満ちたこの言葉は歯科医デビッドゲイナーのものです。30年以上も昔、ロサンゼルス市議会は水道水フッ素化の住民投票を認めてしまったのです。その結果、水道水フッ素化は実現しなかったのです。 しかし、カリフォルニアの州内に水道水フッ素化の恩恵を与えるため、他に幾十もの挑戦法があるとゲイナーは語っています。
"敗北しても努力をすれば必ず勝利するのだ"。
30年前はロサンゼルスでは完全な敗北でしたが、このときのロサンゼルスキャンペーンは高い評価をあげました。新聞やテレビの報道はゲイナーの先見性とショーマンシップを見出していました。 "フッ素化反対派は、報道機関や市議会に押しかけてフッ素は毒だと大げさに言っていた。それで私は何か目に付くことをしよう"としたことをゲイナーは思い出しました。 ゲイナーのやったことは薬局に出かけて、フッ素錠剤を買い込んだことです。フッ素摂取の安全な許容量がわかっていたので、フッ素錠剤をビンに入れて市議会の会合に持っていきました。 "私は反対派の嘘っぱちの主張に嫌気がしている。そこで彼らの主張が間違っていると証明して見せよう。市議会の正面で私はフッ素錠を全部飲んで、そして議員の前で証言してやる。私は言ってやる。ヘイ、どうだい、私はまだ生きているじゃないか"。

ロサンゼルス市議会が水道水フッ素化に背を向けてから、30年の間にゲイナーは歯科界でいろんな成功を収めてきました。彼はカリフォルニア州歯科医師会長になり、現在もその職にあります。 しかし、彼は30年前の苦い記憶を忘れたことはなかったのです。"私はそんなに泣いたことはなかった。しかし、否決されたその夜は泣いた"と彼は語っています。

クリフトンデュメットは1960年代の水道水フッ素化運動中のもう1人の重要人物です。彼は新設された南カリフォルニア大学歯学部地域公衆衛生歯科の初代主任教授としてシカゴからやってきました。 デュメットはロサンゼルス市議会とカリフォルニア州議会で証言しています。彼の関心事は、社会的に恵まれない子供達、特にロサンゼルスのワッツ地区に対する歯科ケアの欠如であり、それをデュメットは記録に残していました。ロサンゼルス市歯科医師会とカリフォルニア州歯学研究学会の元会長のデュメットはAB733法案の勝利を喜んだのです。その上で、彼は水力電力局の委員長と市当局者に手紙を出すキャンペーンを開始し、彼らが水道水フッ素化の全ての資金を保障し、ロサンゼルスでの実現を確実にするように依頼したのです。
"30年以上もの間、ロサンゼルスの水道水フッ素化については個人的には何もしなかった。しかし、水道水フッ素化が健康のためよいとわかっていながら、ロサンゼルスでは水道水フッ素化がとても遅れていることにいつも残念に思っていた。ともかく長い険しい道のりだった"とデュメットは語っています。彼は水道水フッ素化が南カリフォルニアでついに実現したことをとても喜んでいたのです。

※ 北カリフォルニアのサンフランシスコは1952年から水道水フッ素化を実施しています。

1960年代、水道水フッ素化の実現にむけて活躍したものの、当時は努力がむくわれず失敗したデュメットやゲイナーはじめ多くの歯科関係者は念願達成のため、尚一層の努力をすることを決心していたのです。 1990年代のロサンゼルスの水道水フッ素化実現へむけて努力した人々の中の1人が前ロサンゼルス歯科医師会長 ユージンカサグランデでした。彼は水道水フッ素化の実現を1997年と期待していました。 カサグランデによると、この水道水フッ素化へむけての動きは約7年前にさかのぼるといいます。彼がロサンゼルス市歯科医師会長になる直前にロサンゼルスが人口100万人以上の町でただ一つだけ、住民に恩恵を与える水道水フッ素化を実施していないことを知りショックを受けたのです(尚、サンディエゴは、既に開始している)
"私は水道水フッ素化実現は容易なことと考えていたが、しかし役所の官僚主義のおかげでフッ素化が遅れたのだ"とカサグランデは語っています。"我々が一塁ベースに出るといつでもそれを邪魔しようとする奴らがいる。我々の努力はいろんな危機に直面し妨害されてきた。以前、大量のフッ素はネズミの癌を引き起こすといった反対のための報告もあった。市議会は我々の努力を認めたのである。実はこの反対のための研究のフッ素量は水道水フッ素化レベルの話とはかけ離れていたのである。これら反対派意見にはついにいい加減なことを言ってはいけないと警告がなされて、除外されたのであった"とカサグランデは語っています。
よりよい歯科保健のためのロサンゼルス市民の会と呼ばれる地域組織は水道水フッ素化を阻止する大反対グループに打ち勝つ支援のため作られたものです(現在、改称してカリフォルニア市民の会となっています) ロサンゼルスでは大きく前進しました。それはロサンゼルス市議会議員ルースギャランター女史に負う所が大きいのです。カサグランデは彼女をロサンゼルスの水道水フッ素化のチャンピオンだとはっきり言っています。 ロサンゼルスの水道水フッ素化の大きな一歩は、このプログラムを開始するロサンゼルス市水力電力局が予算項目に入れたことです。必要な設備購入が計画され、その使用許可が求められいます。 予想通りに進むと、1997年の中期〜後期にはロサンゼルス地域の1/2で水道水フッ素化が実現するでしょう。残りの地区は MWDから水が配給されています。5施設の水道水フッ素化はMWDの買収後となるでしょう。MWDはいろんな地域の55の代表組合で構成されています。
サンジエゴ歯科医師会の代表者達はよりよい口腔保健のための南カリフォルニア市民の会に入会しています。なぜなら彼らの一部の飲料水はMWDから配給されているからです。南カリフォルニアの60%を水道水フッ素化するこの努力はすべてを巻き込んだものすごいチームワークが求められるでしょう。南カリフォルニアの水道水フッ素化の全予算は450万ドルと推計されますが、それは安く見積もった場合であり、MWO管理区のひとつの地域をフッ素化する場合でも5000万ドル予算がかかるでしょう。 "遂に我々はトンネルの出口の光りが見えてきた。我々はこの戦いで多くのものを失ってきたが、しかし、今、我々がこの水道水フッ素化実現の戦いにもうすぐ勝利することが明らかになってきた"とカサグランデは語っています。
 
 
 
 
 
 

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