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少し安心しました
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投稿者 smac 日時 2009 年 5 月 23 日 07:28:11: dVqzW59EefGnc
 

(回答先: 阿修羅♪は「政治オタク」のサロン? 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 5 月 22 日 22:08:27)

 ども、ダイナモさん。お返事ありがとうございます。

 ダイナモさんが、事件の本質をある程度理解しておられることを知り、少し安心しました。
 タイトルについては「その通りなんじゃないの?」と答えさせていただきます。

>自分たちの主張に同意しない人、主張を理解しない人にレッテルを貼って
>議論の対象から排除する。議論だけで終止し、何ら行動に写そうとしない。
>ここ★阿修羅♪や自分のブログに書き込んで満足している。
>自分たちは大衆が知らない事実を知っており、大衆は何も知らない遅れた人たちだと
>半ば無意識的にバカにしている。私はそうした人たちを政治オタクと呼びます。

 まあ「自己満足」だと言われれば、そうかも知れませんね。
 議論を否定するわけじゃないんですが、自分が何か主張すれば、社会がその通りに動くわけじゃないことは重々理解しています。
 また、多くの人が自分の主張に同意してくれない、あるいは理解してくれない…という壁には、何度もぶつかってきています。
 でも私は、その度に相手を排除したり、バカにしたりなどはしていませんよ。
 自分の言葉の無力さに嘆くことはあっても、「大衆」を切り捨てることは、自分を切り捨てることだと思っています。

 ただ私は「大衆の政治傾向」に関して、自分の分析が絶対に正しいとは思っていないんですよ。
 前に「(私は)大衆を把握していない」と言ったのは、私が大衆の政治傾向の分析に興味がないんじゃなくて、その分析には限界があると考えているからです。

 私も各紙の世論調査に示される数値は参考にしていますが、そこから大衆の「総意」や「(回答の)真意、理由」までは読み取れません。
 「小沢代表は辞任すべき」と回答した人々の中でも「西松事件の責任を取って辞任すべきだ」と言う人が居れば、「民主党の選挙戦略として辞任すべきだ」と言う人も居るでしょう。
 あるいは最初から政権交代を望まない人たちは「民主党の力を削ぐために辞任すべきだ(して欲しい)」と考えた人も居ると思います。
 私には、その割合がどのようなものか、各紙紙面を読んだだけでは把握できませんでしたし、小沢続投で総選挙に臨んだ場合、それが政権交代の実現にプラスするのか、マイナスするのかの判断は、結局最後まで(小沢氏が自ら辞任するまで)着きませんでした。
 ですから、小沢氏が「政権交代を第一に考えて、自ら身を引く」と宣言した時、私は「ああ、結局それは小沢氏自身や民主党が判断すべきことであって、(民主支持者でもない)私がどう判断するかなんて関係ないんだ」と納得したのです。

 ダイナモさんご指摘のとおり、★阿修羅♪、その他の掲示板では「続投支持」が圧倒的多数を占めていました。私はこれも「大衆」の意志表示のひとつであると考えており、そこで「続投支持」を訴えていた人たちが「大衆」から遊離した特殊な種族「=オタク」だとは考えていません。
 新聞世論調査との乖離から、彼らが「数」の上でのマイノリティであったことは確かでしょうが、私の評価では、少なくとも「質」でマジョリティを凌駕しているな…と感じていました。

 「大衆」の政治傾向を分析するにあたって、「量」だけで結論を出すのは早計です。とはいえ、もちろん「質」だけでも結論は出せません。他にもタイミングだとか、空気のようなものまで含めた、極めて複雑な関数計算が必要だと思っています。
 これは専門家でも、なかなか正解を得るのが困難な、難しい問題でしょう。

 私は2005年に、当時の小泉首相が衆議院を解散した時、小躍りして喜んだものです。
 なぜなら、私が分析した「大衆」の政治傾向は「郵政民営化阻止」だったからです。「小泉は墓穴を掘った」と考えたんですね、愚かにも…。
 総選挙の結果は、皆さんご存知のとおり。あの時私は、周囲の人々に対して「日本人がここまでバカだとは思わなかった」と悪態をつきまくったものです。
 まあ、これもダイナモさんご指摘のとおり、「大衆」をののしったところで何も変わりません。
 しかし、逆に考えてみると、あの時私が「大衆」の政治傾向を正しく分析していたところで、やはり何も変化は起こり得なかったのです。
 当然のことながら私には、解散総選挙を阻止する権限がありません。「今、選挙をしたら自公圧勝になるから、解散させないように運動しよう」などと言っても、衆院解散は総理の専権ですので全く無意味でしょう。

 同じことが「小沢進退問題」にも言えます。
 色んな人が「大衆」の政治傾向を分析し、片や「小沢続投では政権交代は頓挫する可能性が高い」と判断し、もう一方では「多少のマイナス影響はあるだろうが、続投でも政権交代は十分に可能。それよりも、不当な権力の行使で政敵を追い落とす手法を黙認する方がよっぽどの害悪である」と判断、主張する人が居ました。
 政権交代の可能性について、どちらの予測があたっているのか…それは、投票箱を開けてみるまで結論できないでしょう。
 しかし、後者の後段主張は、ダイナモさんもお認めの通り、民主主義の根幹にかかわる大問題です。
 小沢氏続投で政権交代が実現するなら、その大問題にメスが入る可能性も高いと考えられたため、ネット世論では「続投支持」が圧倒的でした。
 しかし、「小沢続投」で政権交代が頓挫してしまったのでは、大問題にメスが入る可能性もまた霧散します。
 私は2005年の痛い経験がありますので「小沢続投でも政権交代は十分に可能」という楽観的な分析はしませんでした。
 しかし、それが最善のシナリオであったという意見は、今でも変わりありません。
 ですから「政権交代を第一に考えて、小沢氏は辞任して欲しい(あるいは辞任すべし)」という主張には同意しなかったのです。
 「大衆」の政治傾向を分析して、そう主張する人が多数派であったとしても、そう主張する人たちが選挙で自公に投票するとは限りませんし、「小沢続投=政権交代の頓挫」と決めつけるには、情報が全然足りません。
 ですから、最善のシナリオに希望が残されているのであれば、私たちはそれを主張し続ければ良いと考えます。
 しかしそこで、小沢氏本人や民主党が「続投では危ない」と判断して、自主的に辞任するのであれば、私たちはその判断に反発する必要もありません。当事者の決断を尊重して、最善から次善にシフトすれば良いのです。
 続投支持者たちが、民主党の人気回復を受けて「手のひらを返した」わけじゃありません。
 彼ら(私も)は「不当な権力行使にメスを入れる」ことを「政権交代」より優先していたのであり、小沢辞任では、前者の可能性が霧散すると危惧して「辞任反対」を主張していたのです。
 これは「政権交代」を「不正な権力行使にメスを入れる」より優先する人たちが、小沢続投では、前者の可能性が霧散すると危惧し「続投反対」を主張していたのと同じことです。
 しかし、この両者の「危惧」は、あくまで「大衆」の政治傾向分析という「予測」に基づくものでしかなく、確定的なことはフタを開けてみるまで分かりません。
 ですから、当事者がどう決断しようと、両者とも常に次善のシナリオは残されており、その目的に向けて努力すれば良いだけのことです。
 2005年の解散総選挙同様、私たちの「分析」は、当事者の行為選択を左右することができないからです。

 結局、政治のダイナミズムには、様々な側面が複雑に影響しあっています。
 「大衆」の政治傾向を正しく分析できたとしても、それだけで正しい対策が立てられるわけでもないし、そもそも正しく分析すること自体が至難の業です。
 「大衆」の政治傾向を正しく分析し、結果が自分の予測どおりになったとしても、その結果が好ましいものでなければ、掲示板で自分の「分析能力」を自慢する以上のメリットは何もなく、それよりも遥かにデメリットが勝るでしょう。

>もっと大衆の観点も取り入れて考えるようにしてほしいものです。

 もちろん、取り入れて考えています。ただ、それを一面的に解釈し、安易に結論を出すことに対して異議を述べているだけなのです。
 また、そうして分析した「大衆」の望む方向が、自分の望む方向と異なる場合、「大衆」に迎合することも、「大衆」をバカにして罵ることも、得策とは思えません。
 微力ながら「大衆」を説得するように努力することこそが、「大衆」の一部たる私たちにとって「正しい対策」であると考えます。
 当事者の行為選択は、当事者が全責任を背負って行うものです。部外者は要望を伝えたうえで、当事者の決断を尊重すべきでしょう。

 最後に願わくば、今後、自公・官僚・マスコミの熾烈な鳩山バッシングにより、「鳩山代表は辞任すべきか?」という世論調査で多数が「辞任すべき」という結果になった時、ダイナモさんが、辞任要求の内容いかんに関わらず「大衆」の政治傾向であるのだから、辞任した方が良い…とは、まさかおっしゃらないだろうと期待して、筆を置きます。

 

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