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(回答先: 米軍基地が何で日本に必要なんだ？ 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 10 月 24 日 17:46:46)
これには日米二つの視点から考察すべきでしょう。
一つは「アメリカにとって」ー
米軍事戦略の根幹にある地政学的視点（対中・露）から見たら、必要不可欠。
もしこれを失えば、世界的（少なくとも東アジアにおいては致命傷）影響力の過半を失うでしょうから。
もう一つ「日本にとって」ー
実はこれこそが肝心の問題です。 日本の一体誰が必要としているのか？
答えー ＜統治機構＞、要するに官僚です。
何故なら、あの戦争によって、日本（ドイツ）は国家的正統性を失ったからです。
＜冷戦体制＞という、国民国家の延命装置が壊れて浮き彫りになったことはそのこと。
国民国家を超えて正統化する装置として、ドイツはＥＵへを選び、方向感覚（歴史観）を喪失した日本（統治機構）は、寄らば大樹の陰とばかり、アメリカを選んだーそれが水平的な繋がりのヨーロッパに対して、宛もピラミッド（垂直）系の属国的な今日の日本にした原因です。
即ちＥＵ（ヨーロッパ連合）に対して、ＡＵ（アメリカ連合）だというような官僚どもの妄想こそが災いの根源に在ります。
民主党が「脱・官僚依存」を掲げた根本の理由、「明治維新以来のシステム変更」の根本に在るのがこの官僚＝統治機構の問題なのです。
ただね、官僚を笑えないのは、そのような妄想の下支えをしているのは国民である、ということです。 例えば、断トツの人気を誇る”スーパースター”と言えば、イチローでしょう。
私は野球そのものに興味が無いから、共感できないこともあって、冷ややかに観ているのだけど、たかだか野球如き（オリンピックにさえ入ってない！）マイナースポーツの一選手が”スーパースター”と見做される事自体、視野狭窄（アメリカ＝世界）の何よりの証明でしょう。
たかだかアメリカローカルの現象を世界の重大事だと想い込む！−イチローを熱狂的に応援する人々がかかる官僚の暴走を後押ししているのです。
言うならば、官民共に、「脱亜入欧」の完成態としての視野狭窄！
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