名付けるという行為は存在を分類する事であり権力的な行為であると思います。
それは多かれ少なかれ強弁でありその名を初めて聞く者に対する洗脳であると考えます。
「ああ、これは○○って言うのだな？」と。
名付けられたものは本来そのものが持っていた以上の意味を付与されたのだと思います。
この「過剰な意味」こそが問題です。
この「過剰な意味」は文化として世界の無意味性に耐えられない人間にとって生きがいにまで転化してしまいます。
これこそが様々な問題を生み出すのです。
言葉を持つまでの人間は世界の無意味性を問題にもしなかった事でしょう。
しかし、言葉を持ってしまった途端に人間にとっては無意味は耐えられないものになってしまったのです。
自分が生きている意味を問う事など不幸の始まりです。
元々意味など無いのに意味を求める事が永遠の苦悶になってしまうのです。
それがシジフォスの神話だと解釈しております。
リンゴとは言葉の事です。
リンゴ（言葉）を食べた人間はその瞬間から憐れな存在になったのです。
エデンの園とはつまり言葉がなかった時代の幸福です。
2009/11/03 22:28

「自己愛」
「家族愛」
「恋愛」
「愛国心」

愛国心は、権力者によって、都合良くつくられる。
押し付けられた愛だとも知らずに、無邪気に自分の気持ちだと信じこむのは愚かなこと。権力者にあやつられている愚かな人々が、はやく目をさましてくれるといいですね。
2009/12/02 21:55