★阿修羅♪ > IT11 > 419.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
第1回 2009年、SIerの現状を俯瞰する【@IT自分戦略研究所】
http://www.asyura2.com/09/it11/msg/419.html
投稿者 地には平和を 日時 2009 年 12 月 20 日 18:28:48: inzCOfyMQ6IpM
 

第1回 2009年、SIerの現状を俯瞰する【@IT自分戦略研究所】
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/cs/200912/01/01.html

岑康貴(@IT自分戦略研究所)
2009/12/16

2009年はSIerにとって苦しい1年だった。

不況がユーザー企業のIT投資抑制につながったためだ。

だが、実際にどの程度不況だったのか。

景気が回復すれば「すべて元通り」となるのか。

SIerとエンジニアの未来を考える。

不況に苦しんだ2009年が終わりを迎えようとしている。

就活学生、必見です!

★楽天オフィスを見学しよう★

【12/25】楽天オフィス見学ツアー

楽天のオフィススペースやフィットネスジム、カフェテリアを見学。

楽天採用担当者との座談会もあります。

12月25日(金)13:00〜15:00

米国のサブプライムローン問題やリーマン・ショックに端を発した金融危機は、世界的な不況をもたらした。

IT業界も例外ではなく、多くのITエンジニアが不況の影響を痛感した1年だった。

今年後半は特にシステムインテグレータ(SIer)のエンジニアを中心に、「案件が減った」「待機が増えた」という声を多く聞いた。

こうした傾向がいつまで続くのか、不安に思っている読者は少なくないだろう。

「景気が回復すれば元通り」――そう楽観視するのもいいだろう。

だが、本当にそうだろうか。

今年から来年にかけて、SIerの事業は大きな転換期に差し掛かっているのではないだろうか。

本特集では、日本の情報サービス産業を支えてきたSIというビジネスモデルの行方を占ううえで参考となるであろう情報を提示し、ITエンジニアが今後どう振る舞っていくべきか、考えるための指針を提供したい。

まずは現状を把握することにしよう。

不況、不況というが、2009年はどのくらい「不況」だったのか。

特集:SIerの未来、エンジニアの未来 バックナンバー第1回 2009年、SIerの現状を俯瞰する

第2回 クラウドがSIerとエンジニアに要求する変化

第3回 選んだのは「内製回帰」の道――ひとり情シスの挑戦

特集:SIerの未来、エンジニアの未来 インデックスページ

■ 2009年9月の売り上げ、前年同月比14.5%減

 以下のデータは、経済産業省が発表している「特定サービス産業動態統計調査」から、情報サービス業のデータを抜き出したものである。

図1は1994年から2009年までの情報サービス業全体の売り上げのうち、SIを含む「受注ソフトウェア」の売り上げ推移を示している。

左が1月から12月までの合算、右が1月から9月までの合算である。

2009年は1月から9月までの合算データのみとなっている。


図1 「受注ソフトウェア」売り上げ推移(クリックで拡大)

左が1〜12月、右が1〜9月。2009年は1〜9月のみ
出展:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査(以下同様)

 受注ソフトウェアの売り上げは年々伸びており、特に2002年に大きく伸ばした。その後数年は横ばいが続いたが、2006年、再び上昇に転じている。そして2009年、1月から9月の合算を見ると、減少に転じている。2008年の受注ソフトウェア年間総売り上げは約6兆7800億円。2009年は9月までの段階で5兆円を下回っており、年間では6兆円を超える程度となりそうだ。2005年の数値は超えるかもしれないが、2006年の水準まで戻るかは危うい。

 続いて伸び率を見てみよう。図2は同じく受注ソフトウェアについて、2001年以降の各月における「売り上げ前年同月比」を示したものである。


図2 「受注ソフトウェア」売り上げ前年同月比(クリックで拡大)

 ITバブル崩壊の影響か、2002年後半から2003年前半にかけて減少が見られるが、その後は比較的安定して売り上げを伸ばしている。だが、2009年3月から一気に前年同月比で減少に転じている。2009年9月は前年同月比14.5%の減少であり、これは2003年5月の20.3%減に次ぐ。

 「やはり大幅に売り上げが減っている」と見ることができるが、「ITバブル崩壊のときほどひどくはない」ともいえる。確実にいえることは、2009年に入って売り上げは前年割れになっているということだ。

■ 「景気回復で元通り」か?
 さて、それでは2010年はどうなるのだろうか。調査会社のガートナーは「2010年の世界IT支出は前年比3.3%増」との予測を打ち立てている。また、同社リサーチ部門の最高責任者であるピーター・ソンダーガード氏は次のようにコメントしている。

 「2010年に成長局面に入るが、2012年までは2008年の売り上げ水準に戻らない。50%以上の企業は依然としてIT予算が前年比以下で、2011年になって初めて回復に転じる」

2010年の世界IT支出、前年比3.3%増の見通し Gartner
- ITmedia エンタープライズ

 つまり、「一気に回復するわけじゃないし、楽観はできないけれど、少なくとも回復基調には入るよ」ということらしい。

 では、ITエンジニアは景気が回復するのを待てばよいのだろうか。ただひたすら日が差すのを待ち続ければよいのか?

 答えは否、である。確かに2009年のIT業界における売り上げ減少は景気の影響を受けたものだったかもしれない。だが、同時に大きな転換期となる可能性がある。ポイントは2つ。

 1つは「クラウドコンピューティング」の台頭である。少し前までは新たなバズワード程度にしか見られていなかったこの言葉は、いよいよ現実のビジネスを動かすものとして存在感を増し始めている。ITエンジニアは「自分には関係のないこと」と無視すべきではない。クラウドがSIerのビジネスモデルに、そしてITエンジニアに求められるスキルにどのような影響を与えるのか、見極める必要がある。

 もう1つは「内製化」の流れだ。2009年はユーザー企業がコストカットのためにIT投資を削減、その分システムを内製する傾向にあった。SIerは新規開発が頼りなので、ユーザー企業の「内製化」の流れには大いに苦しめられた。では、景気が回復すれば、再びユーザー企業は外注に走ってくれるだろうか。「内製化」の重要性に気付いたユーザー企業が多かったとすれば、SIerのビジネスモデルやITエンジニアに求められるスキルは、やはり変わっていくことになるだろう。

■ 2つのポイント――クラウドと内製化
 本特集の目的は、いたずらに不安を煽(あお)ることではない。読者がIT業界に起こり得る「変化」を見極め、自分自身の「戦略」を立案するための指針を提供したいのである。

 変化はピンチであると同時にチャンスでもある。これまでと同じようにこれからも生きていこうとする者にとってはピンチだが、変化を利用して次の時代の主役に躍り出ようとするものにとってはチャンスなのだ。これまで有利だった者は、これからもそのままで有利かどうかの判断が必要だ。これまで不利だった者は、変化によって有利になり得るポイントを見つけ出そう。

 まずは「クラウドコンピューティングがSIerにもたらす影響」と「内製化という潮流」について、2人のブロガーの言葉に耳を傾けよう。クラウドについて綿密な取材を重ねてきたジャーナリスト、「Publickey」の新野淳一氏による論考を12月17日(木)に、内製化に活路を見いだし、SIerからユーザー企業へと転身、「ひとり情報システム部」として奮闘するエンジニア、「GoTheDistance」の湯本堅隆(みちたか)氏による寄稿を12月18日(金)に公開する。

 さらに、「明るい未来」をつかむために奮闘する「ITエンジニアたちの現在」を紹介するべく、ソフトウェア開発を愛するエンジニアのコミュニティ「DevLOVE」(デブラブ)が開催したイベント「DevLOVE2009 FUSION」のレポートを12月21日(月)に、Seaserフレームワークの開発者、ひがやすを氏へのインタビューを12月22日(火)に公開する。

 もうすぐ2009年が終わる。2010年の「自分戦略」を立案するための手掛かりとして、本特集を活用いただければ幸いだ。

» @IT自分戦略研究所 トップページへ » @IT自分戦略研究所 全記事一覧へ


特集:SIerの未来、エンジニアの未来 バックナンバー第1回 2009年、SIerの現状を俯瞰する
第2回 クラウドがSIerとエンジニアに要求する変化
第3回 選んだのは「内製回帰」の道――ひとり情シスの挑戦


楽天のプロデューサーは「何でも屋」。サービスを良くするためなら何でもする!
ときには開発者、ときには翻訳家、ときには火消し役。「楽天ギフト」の構築裏話
備えよ! SIエンジニア◆クラウドで変わる産業構造とSIエンジニアの価値
「過去の経験がほとんど役に立たなくなる」【ひがやすを対談】2010年IT業界予測


「技術の知識を深めたい、日本の技術を世界に大して強くしていきたい」
法律+IT+実務&経営の3分野から学べる大学院で、知財マネジメントを学ぼう
【社会人大学院】ベテランSEが、ものづくりを学ぶために大学院へ。いったい何故?
手を動かしてモノを創り出す面白さが魅力。学びたいなら、年齢や多忙さは関係ない
あなたは「“いいなり”IT担当者」になっていませんか?
CIOコンシェルジュが語る「あるべきCIOの姿」とは? 日本全国、無料相談受付中!
重要なのは「本質論」。誰もが安心して使えるネットビジネスを実現するために
ネットビジネスを始めたいエンジニア注目。ネットビジネスにおける法解釈を学ぼう
■「社内に1人、新人を教えられる技術者を作る」3つのメリット
【余分な研修費カット】【教えるノウハウ確保】【技術者のヒューマンスキル向上】
気になる「社会人大学院」という選択肢
仕事との両立は本当に可能? 独学とは何が違う? 実際の学生・卒業生6人に聞いた
「“下アゴのズレ”を直すと、肩こりや腰痛、頭痛が治るらしいよ!」
エンジニアを悩ませる慢性病が本当に治るのか? 記者が先生に相談してみました

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。