＞　この問題それ自体はそれほど多義的な内容を孕んではいないのではないでしょうか。

そう言いきれる根拠は？
マネー無き世界は、人々にとって実現不可能な絵空事でも、だからこそ現象の外に立つと言うべき視点を保有します。
そこから見ると、無神論者こそが信仰する（無条件に受け入れている宗教）システムが見えます。
だからこそ無神とは無神論者の神名であり、その宗教の名はマネーなのだな、と映ります。
その教義は政治経済と言って、その門は株式、為替、産業、代理、代行、代表、投票、選挙、流通、市場、農業などに仕掛けられていて、入会せざるを得ない（社会参画）。
そんなマネーの基礎土台の上において全ては活動を許されております。
そんな神は要らない。
それは病巣にしか過ぎない。

こんなものは全て、本当の本物の神が用意した、無限循環する自然界の営み、恵みの前では完全否定されるべきもの。
言語とて同じです。人類に誰一人としてこの所有者はおりません。言語に限りません。何もかも、何一つ、自分のものは何も無いのです。ただ、今目の前にあるものだけを、個々の意思で必要なだけ使える自由が与えられているだけです。

言語そのものが借り物なのです。その組み合わせも。
作るまでが自分の自由で、作った途端誰のものでもない。
せいぜい言論と実際の行動とを合わせ続けられている間だけ発信出来る程度のものでしょう。

「暗い」を「明るい」と改竄するのとは違い、文意を損なっているわけではないはずです。
表現者の挑戦は読者に合わせていたら終わるのです。
そしてその真贋を見極めねばならない主体は作者ではなく、あくまでも読み手です。

ロボットの自動販売機が旧札を受け付けない如くの阿修羅であって欲しくはない。

2009/11/19 23:58