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2009/02/12(木) 12:20:13 ID:s6GvdKwm
スコープ 『脱・小泉改革』吉か凶か 支持率反転狙う首相 党内亀裂隣り合わせ
麻生首相が、小泉構造改革路線から決別する姿勢を鮮明にしている。「派遣切り」などで小泉改革の負の
側面に注目が集まる中、明確に方針転換したほうが、衆院選に有利と判断した。しかし、自民党内には
小泉改革の継続を主張する議員も少なくなく、首相の求心力低下に拍車が掛かる可能性もある。
（渡辺隆治）
首相は就任前後、二〇〇九年度予算で社会保障費の伸びを二千二百億円圧縮する方針や基礎的財政
収支を一一年度に黒字化する目標など、小泉政権から継承した政策の見直しに言及。ただ「改革の良か
った結果は伸ばす。痛みが出過ぎたところは手当てすべきだ」と微修正にとどめる方針を強調していた。
ところが、今年一月二十八日の施政方針演説で「『官から民へ』といったスローガンや『大きな政府か小さな
政府か』といった発想では、あるべき姿は見えない」と、小泉政権のキャッチフレーズを真っ向から否定した。
五日の衆院予算委員会では、小泉政権の金看板だった郵政民営化について「賛成じゃなかった。反対だ
と分かっていたから、（民営化の）担当から外された」と発言。四分社化された日本郵政グループの経営
形態の見直しにまで踏み込んだ。
首相が小泉路線との距離を広げたのは、経済情勢が急速に悪化した結果、痛みを求める小泉改革より、
「ばらまき」との批判も覚悟で景気対策に力を入れて麻生色を鮮明にしなければ、衆院選で惨敗するとの
判断に傾いたためだ。
139 ：大分者 ◆GVjPtgkKao ：2009/02/12(木) 12:21:02 ID:s6GvdKwm
ただ、首相は小泉政権で自民党政調会長、総務相と要職を歴任した。小泉改革を批判すれば「天に向か
ってツバを吐くようなもの」（自民党中堅）と、批判されるジレンマを抱えている。
加えて、衆院の三分の二を超える与党の議席は〇五年の「郵政選挙」で小泉改革が支持を集めた結果。
首相が小泉改革を否定するのであれば、まずは衆院解散し、もう一度、信を問うべきだとの野党の主張
に、説得力を与えることになる。
また、小泉改革路線の堅持を主張している中川秀直、武部勤の両元自民党幹事長ら小泉シンパが、
反麻生色を強めることも避けられない。「郵政選挙」で初当選した「小泉チルドレン」からも、反発が出る
可能性がある。
中川氏は世論調査を引き合いに「小泉改革の進化を望む人が４０％いる。改革路線を進めば支持は戻っ
てくる」と、忠告している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009021202000073.html
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