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天下分け目 ０９総選挙
「造反」に危機感
2009年07月05日
∞鈴木氏、反省の弁 自民２区支部総会
次期衆院選に向け、自民党山形２区支部は４日、寒河江市内で総会を開き、擁立する新顔鈴木啓功氏を支援する結束を固めた。党内に民主候補を支援する「造反」の動きが出ているため、鈴木氏が「力のなさを痛感している」と弱気な発言をするなど、危機感をにじませる総会になった。
総会の冒頭、あいさつした鈴木氏は「自己表現がへた」「もっと皆様の意思を私に集めて頂きたい。けれども頂けない。もどかしさ、はがゆさ、力のなさを痛感しています」と反省の弁。元県連幹事長の土田正剛・東根市長が民主候補支援に回ったことなどを意識した発言になった。
これに対し、竹田千恵子県議は「鈴木氏は『何をやっているんだ』と伝わってきますが、一生懸命頑張っている。意欲はある。それを支えるのが自民党だ」と結束を呼びかけた。
公明党県本部の寒河江政好代表も「２区の自公協力をこれまでと変わらず強いものにしたい」と語った。
引退表明した現職の遠藤武彦氏もあいさつしたが、後任となる鈴木氏については「人間性もまだまだだが、おれも初挑戦の時はこの程度だったと思う」とだけ述べた。
●白鷹町長、近藤氏を激励
白鷹町の佐藤誠七町長は４日、次期衆院選で山形２区に立候補する民主現職近藤洋介氏（比例東北ブロック）の国政報告会に出席し、「白鷹町は荒砥高校の生徒減や過疎地域指定解除問題など大変な課題を抱えている。近藤先生に白鷹町のためにも頑張って頂きたい」と激励した。これに対し、近藤氏は「ありがたく支援を頂いた」と話した。
佐藤町長は自民党員。同日あった自民党２区支部総会には出席していない。発言の趣旨について、佐藤町長は朝日新聞の取材に対し、「町民の考えを現職の国会議員に伝えるという立場で報告会に出席し、話をした。近藤氏を支援するということではなく、中立の立場だ」と説明した。
●民主と結束強調 社民が定期大会
社民党県連合は４日、山形市内で定期大会を開いた。近づいている次期衆院選での民主党との結束を強調し、「野党共闘」をアピールした。
大会では、民主党県連の近藤洋介会長があいさつ。０７年７月の参院選、今年１月の知事選を踏まえ、両党の選挙協力を「勝利の方程式」とうたい、次の衆院選での結束を誓った。社民党県連合の広谷五郎左エ門代表は「三つの選挙区全員の勝利を勝ち取り、山形県から政権交代のうねりを起こそう」と呼びかけた。
山形３区に社民党公認で立つ吉泉秀男氏は「アリのように多くの人と手をつなぎ、巨像（自民現職の加藤紘一氏）を倒す」と決意表明した。
吉村知事も来賓として出席し、知事選での支援にお礼を述べたが、衆院選には一切触れなかった。
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