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「種の絶滅２０５０年までに阻止」日本が世界目標【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091010-OYT1T00582.htm
来年１０月に名古屋市で開かれる「生物多様性条約第１０回締約国会議」に向け、日本政府が条約事務局に提出する生態系保全の世界共通目標の原案が１０日、明らかになった。
人間活動による生物多様性の損失を「２０５０年までに止める」と明記し、その達成手段として、外来種の水際対策の徹底や、地球温暖化で生息地が孤立した生物を助ける「回廊式」の保護区の設定といった具体策を盛り込んだ。
保護種の数、保護区の面積などの指標も例示し、各国が自国の数値目標を設けるよう求めている。
新たな目標は０２年の第６回会議で決まった現行目標に続くもので、具体的提案は日本が初めて。
今後各国の提案が続く見通しだが、議論はホスト国の日本案をもとに進むと見られる。
「１０年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる」とする現行目標の達成は絶望視されており、名古屋会議では、これに代わる新たな目標と、その達成の道筋を含めた国際合意が期待されている。
生物多様性の損失に歯止めをかけるため原案は九つの個別目標を設定。
その達成手法として外来種や温暖化対策、化学物質の排出規制などの具体策を示した。
生物保護区の面積拡大も目標に掲げ、特に水温上昇による白化現象やオニヒトデの食害で生息が脅かされているサンゴ礁、渡り鳥が羽を休める湿地の重点的な保全や再生を挙げた。
（2009年10月10日14時35分 読売新聞）
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