★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK60 > 516.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「かんぽの宿」疑惑を封じようとしているのは誰か(保坂展人のどこどこ日記)
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/516.html
投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 3 月 20 日 17:55:07: mY9T/8MdR98ug
 

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/471ae676d02d962a745c314b48b2d899

3月3日夕刻に、民主党小沢代表の第一秘書が東京地検特捜部に突然逮捕されて以降、新聞報道は「洪水」のような検察情報で埋めつくされた。数日前まで、次々と明らかになり報道も広がっていた「かんぽの宿」疑惑は一時は完全に覆い隠された感もある。しかし、与野党にまたがる古典的な「政治とカネ」の問題と、小泉・竹中構造改革路線で短い時間で生み出された「改革利権」の裏側がえぐりだされた疑惑とは、構図も登場人物も違う。公共事業に関わる「政治とカネ」の問題を決着させなければならないが、相も変わらず「旧田中派→竹下派」が伝統的に引き継いできた「伝統ある歴史的利権」のみをクローズアップして、構造改革という名の熱風の影で私腹を肥やしてきた「改革利権」を見逃すようでは、この国の未来はない。

1〜2月と「かんぽの宿」疑惑が拡大した。日本郵政の西川社長を私たち野党はたびたび国会に呼び出して、参考人として説明をさせた。この状況を見て「業務妨害だ」と断じたのが竹中元郵政改革大臣だった。一連の追及の原点は、3年半前の「郵政選挙」に遡る。小泉元総理も突然、激情にかられて一度だけ吠えてみせた。
「郵政民営化の賛否を問うて圧勝したのが現在の衆議院の議席」だから、「郵政民営化に反対だった」と口に出す総理が「定額給付金の再議決」に虎の子の3分の2を使う正統性はないという小泉元総理の論理は、それなりに筋が通っていた。だが、3月4日、衆議院本会議の「再議決5に欠席した元総理の造反劇は不発に終わった。欠席に、棄権することで追随したのは小野次郎議員だけという結果となった。

「政局の小泉」の動向に目を凝らしていたメディアも、このニュースを大きく伝えなかった。なぜなら、「小沢秘書逮捕」の衝撃的なニュースは3月3日の夕刻であり、4日の「再議決」は事件報道に隠れてしまったからだ。この目立たない小泉元総理の行動と突然の逮捕劇をつなげてみると、「捜査は自民党には及ばない」(漆間官房副長官)という言動に批判が集中したように「捜査の裏話」が与党の地下水脈的情報で断片的に流れていた可能性を疑ってしまう。いずれにせよ、「かんぽの宿」疑惑がピークに向かうことを阻止したいと思っていた小泉劇場の当事者たちは、3月3日の逮捕劇から始まった土石流のような報道に一息ついたのではないかと予想する。

私は3月11日に、法務委員会で死刑関連の質問をした際に、かつて自民党が「検察リーク」を強く批判していたことを例に挙げて、議論している。

(平成21 年03 月11 日 衆議院法務委員会 仮議事録=保坂事務所作成)

○保坂委員次に、きょうは、細川先生、山田先生からもお話がありました、捜査情報の問題について森大臣にちょっと伺いたいんです。これは古くて新しい議論でございまして、例えば、現場の検察官がしゃべるのは国家公務員の守秘義務違反である、これはAさんという方。それから、Bさんという方は、リークというのは公務上知り得た捜査上の秘密を漏らすことです、職務上知り得た事実を漏らした者は厳重に処罰されることになっております、これはBさんという方です。実は、このAさんという方は与謝野さんなんですね。ちょうど、一九九八年の六月六日、自民党の広報本部長をされていて、Bさんという方は杉浦正健元大臣なんですね。

実は、当時自民党では役員連絡会で、これは九八年六月六日の新聞ですが、検察の捜査情報の漏えいで国会議員の名誉が傷つけられているのは問題だとして、検察の情報管理のあり方を検討する調査会を党内に設置することを決めた、起訴されるかどうかがはっきりしない段階での国会議員の疑惑が報道されることへの反発が強く、問題点の整理や国会での監視のあり方を論議していく方針だということなんですが、当時どのような議論をされたか、大臣、覚えていらっしゃるでしょうか。

○森国務大臣 私は、はっきり記憶しておりません。

○保坂委員 それでは、佐藤剛男副大臣、どうでしょうか。この分野でいろいろ、法務委員会も長かったと思うんですが、このときの議論ですね。九八年、当時、大蔵汚職とかたくさんの事件があって、日本も相当不況に陥った。このリークをめぐって自民党で調査会が持たれた。どんな議論が当時党内でされたのかというのを御記憶の範囲でお願いしたいと思います。

○佐藤副大臣 当時の事情は定かでございません。

○保坂委員 あれはまだ十年前のことなので、お二人とも御活躍されていた当時なので……(発言する者あり)こちらの笹川先生はよく覚えていらっしゃるみたいですが。とにかく、ちょっと攻守所が変わったなという印象を持つんですね、いろいろ資料を見ると。昔、検察のことで、リークだ、いかぬと言っていたのは主に自民党なんです。この三年ぐらいは野党なんですね、どっちかというと。

それで、伺っていきたいんですけれども、実は、今度は二十年前になりますが、当時、リクルート事件で、亡くなった新井将敬さんが当時の高辻法務大臣に聞いているんです。高辻法務大臣は、実はこれもいろいろリーク報道の問題とかリクルート事件でも自民党側からも声が上がっているんですが、そんなことはないと思うというふうに委員会で答えながら、こんなことをおっしゃっているんですね。要するに、検察が検察権を行使しない場合、それからもう一つは、検察ファッショと言われるような場合にはいわゆる指揮権の発動も考えるということを、これは八九年、今から二十年前の四月の予算委員会で述べていらっしゃいます。

亡くなった新井委員が、「検察というものが、民主的な、行政的な手続を経ないで、直接的に例えばマスコミに働きかけたり、そういう形で裁きあるいは自分たちの目的を有効に持っていこう、そういう状態を検察ファッショというふうに理解してよろしいでしょうか。」と言うのに対して、高辻大臣は、「特定の政治目的のために検察権が乱用されたときというのは、御指摘のような場合がまさにそれに当たると思います。」と言って、こういう場合には指揮権の発動を促すことに結果としてなるというふうにおっしゃっているんですが、この二十年前の法務大臣の見解と今の森大臣の見解はどうでしょうか、変わりありませんか。

○森国務大臣 そういうことだろうと思いますけれども、私は、やはり原則として、指揮権の行使というのはよくよく慎重であるべきであって、個別の事案について私は考えたこともありませんし、これまで一切行使しようと思ったこともありません。

○保坂委員 ぜひ大臣、副大臣、政務官も、自民党で十年前にこの調査会がつくられて、どういう議論だったか、お二人ともちょっと記憶にないということなんですけれども、ぜひ思い出していただいて、どういう議論だったか、次の機会に聞か
せていただきたいと思います。

(引用終了)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK60掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。